地下鉄がとにかく古い。
基本的に何でも古いのですが、ロンドンに関しは地下鉄がとにかく古いです。
ロンドンの地下鉄が始まったのが1863年の1月なので実に150年以上も利用されているのにも驚きです。
古いだけならいいのですが、構造上かなり問題があります。
ホームの立つところと電車の間に隙間があるのはわかりますよね。
あの隙間って多少の大きさの違いならわかりますが、ロンドンの地下鉄は駅によって子供がすっぽり落ちてしまうぐらい広いところもあります。
地下鉄の駅員さんがよくホームアナウンスで「Mind the gap!(隙間に注意)」を連呼していたり注意をうながす看板等をいたるところにつけていますが、ホームから転落する人は年間平均で90~100人もいるのです。
それでも改装工事などもせず150年間走り続けているのです。
まさに安全性より古さにこだわるイギリスのプライドです。
家の古さも地下鉄に負けていません
古いのは公共施設だけではありません。
一般住宅もかなり古いものばかりです。
イギリスの家は1930年代に作られたものが多いと言われています。
「第2次世界大戦が起こる前の建築資材がたくさんあった時代につくられた家がいちばん丈夫なんだ!」と誇らしげに話していたのイギリス人のバーネットさん(68歳)は最近新築のマンションに引っ越しました。
古さよりも便利さを求めるイギリス人のプライドです。
イギリス人は本当に古いものが好きなのか
イギリスに来たばかりのころは古いというのも一つの特徴だと思い、その古さを理解するようにしていました。
古いだけで生活に支障をきたさないのであれば問題ありません。
ドアがしっかり閉まらないとか、家が少し斜めに傾いているとか、階段の音がギシギシうるさいとなどは当たり前。
以前住んだ家は玄関のドアからの隙間風が入ってくるし、窓からも隙間風が入ってきて大変でした。
その他水漏れはよくおきます。
水漏れがおきるとしばらくお風呂やトイレが使えなくなったりするのでとにかく困ります。
そんなイギリス人もいい加減に古い家に住むのに疲れたのか最近は新築のマンションが大人気です。
古いのはいいが不便なのはやはりイギリス人も許せないのでしょう。
イギリスは意外に治安がいい
治安がいいというのは他の諸外国に比べたらの話なので勘違いしないでください。
日本に比べたら殺人、強盗、窃盗、空き巣の数はまちがいなく多いです。
あぶないエリアというのがけっこうはっきりしているのでそういったエリアに住んでたり夜遊びに行かない限り危険な目に合うことは滅多にありません。
またイギリス人は閉鎖的な民族なのでパブなどで気安く話しかけてくる人があまりいないので女性にとっては安心だと思います。
アメリカと比べたくはないですが、アメリカでは羽目を外して殺されたりする日本人が毎年いるようですがイギリスではそういったことはありません。
派手でうるさい雰囲気は若いときはいいですが、ある一定の年齢を超えるとイギリスのような落ち着いた雰囲気が私には向いていると思います。
英国で大きな社会問題になりつつある二極化
アメリカでも進行中の「二極化」という問題は、国の規模が大きいためある程度理解できる部分があります。しかし、英国のような小さな島国でも、同じような二極化が進んでいる状況があります。最近も、極右思想を持つ人々による暴動が話題になりました。そこで今回は、英国のような小さな島国で、なぜ人々が一緒に平和に暮らすことが難しくなっているのかを考えてみたいと思います。