ロンドン市民が自分の住む家に求めるもの
- 駅に近い
- スーパーに近い
- 通勤時間30分以内
- 商店街に近い
- カフェやレストランが近くにある
- スポーツジムやフィットネスクラブが近くにある
昔のイギリス人は便利さよりも住み心地
仕事よりもプライベートに重きをおくといわれていたイギリス人は、週末に家族と静かな週末を過ごすために賑やかな場所より商店街や駅から少し離れた場所を好む傾向にありました。
仕事のあとに上司と食事をしたりお酒を飲んだりというアフター5はほとんどしないというのが昔のイギリス人です。
経済の失速により労働スタイルにも変化
しかしイギリス経済の失速により賃金は思ったよりもあがらないどころか労働時間は長くなりました。
しかもアメリカ企業がアフター5文化を持ち込んだことによりイギリス人労働者の家で過ごす時間は激減したのです。
住み心地よりも便利さを求めだした
労働環境の変化により多くの人は住み心地より便利さを求めだしたのです。
外食が増えたために大きなキッチンなど必要ない。
家に帰るのは夜遅いので駅から10分以上は歩きたくない。
スーパーや薬局などのある商店街に近くであればなおよし。
多くの日本人がたどった道をイギリス人も数十年遅れでたどったのです。
そしてコロナウィルスの出現
コロナパンデミックの影響により人々の暮らしは劇的に変化しました。
外出が規制され在宅勤務が増えただけでなく、多くの娯楽施設が営業停止となりました。
生活の一部だった映画館、劇場、ライブハウス、パブ、レストランの閉鎖はロンドン市民にあらためて都心に住む意味を考えさせる結果となりました。
現在のトレンドは
今ロンドン市民が家に求めるものは
- 家の広さ
- プライベートの庭かバルコニー
- オフィス用の部屋
- 公園が近くにある
- 静かさ
家は夜遅く帰ってきて寝るだけのスペースだったのが仕事で多くの時間を費やすオフィスへと変わりました。
近所の公園がスポーツジムやフィットネスに、広いリビングルームに大きなスクリーンのテレビが映画館にとって代わりました。
そして何よりも家族と過ごす時間が戻ってきたことはコロナパンデミックが人々にもたらしたよい影響といえるのではないでしょうか。
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