ロンドンの日系不動産会社のおかした大きな過ち

なぜ日系不動産会社が車で物件の案内をするのか

日系不動産会社がしていて英系不動産会社がしていないサービスの1つで車での送迎というのがあります。
車の送迎をしている英系不動産会社はありません。
なぜ、日系の不動産会社が車での送迎をやるのかといいますと、どこかの日系不動産会社が無料のサービスとして始めたからです。
はじめてロンドンにくるひとが地下鉄の乗り方もよくわかっておらず道に迷ったりしたら大変だろうという純粋な親切心からだったと思います。

不動産会社の運転技術を信用してはいけません

ロンドンの日系不動産会社で働いているひとの半分以上はワーキングホリデーでロンドンにきているひとたちです。
ワーキングホリデーでロンドンにきているひとたちの多くは日本での運転経験はほとんどありません。
イギリスのなかでもっとも交通量が多いロンドンというまちを若葉マークのバイトみたいな従業員がお客さんをのせて走っているのです。

ある大手の日系不動産会社の社員が数年前お客さんをのせて大事故を起こしただけでなく、うしろの席に乗っていた子どもが後遺症がのこるほどの大けがをして裁判沙汰になっていました。
もしサービス内容のなかに車での物件案内とかかれてなく、お客さんから車の送迎をお客さんからお願いした場合は責任がお願いしたほうにもあるらしいです。
不動産会社の社員は運転のプロじゃありません。
そのことを肝に銘じておいてください。

はじめて海外にでる日本人が不動産会社におんぶにだっこ

私が日系の不動産会社がお客さんの車で送迎するのに反対な理由はほかにもあります。
車で物件まで直接連れていくとお客さんは土地勘がわからないまま次の物件にいくことになります。
「駅までは徒歩でどのくらいですか?」と物件で聞いてくるひとがいますが、もしそのひとが駅から歩いて物件まできていたらどうでしょうか。
土地勘もわかり、さらに駅からの距離感もつかめます。
実際に住むかもしれない物件がどこにあるかわからない状態で「さあ契約のお手続きにはいります。」と言われても困りますよね。
住んだあとにこんなところだとは思っていなかったとなるのがオチです。

物件の詳細は事前に見ておくべき

実際に案内される物件の詳細は事前に必ず目をとおしておきましょう。
駅から20分以上歩く距離にある物件や、オープンプランキッチンが希望なのにそうじゃない物件を案内されるのはただの時間の無駄です。
条件がしぼられているのならその条件にあった物件だけ案内してもらえば3件ぐらいの案内ですみ、車での送迎も必要なくなり安全です。

新型コロナウィルスに感染する危険性もあり

新型コロナウィルスの感染状況が特にひどいイギリスでは、いまでも不動産会社の物件の案内はしてもいいことになっています。
私の知っている日系の不動産会社の社員で新型コロナウィルスに感染したひとを数人知っていますが、特に営業店を閉鎖したり、濃厚接触者に連絡したりなどはいっさいしていませんでした。
実際に3人ぐらい感染していたらしいですが、感染したひとだけ自宅待機になっただけでした。
うち2人は感染がわかる数日前にお客さんの案内をしていたのでおそらくお客さんにも感染していたのではないでしょうか。

日本から来られる駐在員のひとたちへ

不動産会社の車の送迎サービスにあまんじることで、以下のリスクがあることをご理解ください。

  • 車の事故による命の危険
  • 土地勘がわからず物件を決めるのに時間がかかってしまう
  • 土地勘がつきにくくロンドンに慣れるのに他のひとより遅れをとる
  • 新型コロナウィルスに感染する

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