ロンドンの賃貸物件選びの落とし穴

ロンドンの物件選び

日本からロンドンへの赴任が決まって、まず住む家を探さないといけません。
ロンドンには日系の不動産会社が数社ありますが、不動産会社が物件選びに全面的に協力的だと思わないでください。

不動産会社は家主の犬

ロンドンの不動産会社は、家主のエージェントであり、物件を探している借主を、お客様だと思っていません。
理由は、不動産会社は家主からの成功報酬で成り立っているからです。
物件を探している人からは一切金銭はもらっていません。
というのも、法律で家主と借主の双方からお金をもらってはいけないと決まっているからです。
日本では「客をなんだと思ってんだー」と怒鳴ることができますが、ロンドンの不動産会社相手にそれを言ったら「はー?」って言われます。

家主が常にえらい立場

また、ロンドンでは貸主である家主と借主が対等ではありません。
貸主が完全に上の立場なのです。
ですから、日本で賃貸物件を借りるのとは、勝手が違うのです。

異国の地で何が正しいかわからない

建物の構造も違っており、日本から来たばかりの人では、どこを気を付けて見なければいけないのかがわからないうえに、いい物件と悪い物件の区別さえつかない人がほとんどです。
そんな私もロンドンに住み始めのころは、物件選びに失敗して、妻に散々文句を言われた経験があります。
奥さんってのは何を選んでも文句を言う生き物なのかもしれませんけど。

物件選びに失敗して離婚したケースも

私の知っている人で、物件選びに失敗して離婚してしまった人もいました。
まあ物件は、あくまできっかけだったのかもしれませんが…

物件選びの注意点

話がそれてしまいましたが、本題に戻ります。
さて、物件選びで気を付けなければいけないことを、いくつか挙げていきます。

英系不動産会社よりは安心の日系不動産会社リスト

ロンドン東京
リダックストラットンズ
Kyo Service

ロンドンでは物件よりも家主選び

ロンドン生活を過ごすうえで、一番と言ってもいいぐらい大事なこと、それは、素晴らしい家主に出会うこと。
家主がいい加減な人だと、ロンドン生活の楽しさは半減どころか、3分の1になってしまいます。

不動産会社は信用できない

家主選びで、大事なことは不動産会社の営業マンの言うことは99%信用しないことです。
家主のエージェントとしての地位を確立している不動産会社は、もちろん家主の悪口は言いませんし、問題がある家主でも平気で嘘をつきます。

信用できるのは自分だけ

不動産会社は100%家主に味方なので信用できない。
結論から言いますと、物件を隅々までチェックすることです。
物件は、大家さんの人格を映す鏡です。
具体的にどこをチェックすればいいのか?

以下の点をしっかりチェックすれば、悪い家主に出会うことはない

掃除がしっかりされているか

掃除がされているかどうかというのは、とても大事なポイントです。
普通に考えて、内見に来るとわかっているのに、掃除されていない家を恥と考えない家主は間違いなく非常識。

壊れているところはないか

これも掃除と同じで、戸棚の扉が壊れているのがそのままに放置されていたり、冷蔵庫の中の棚が割れているのにそのままになっていたり、窓ガラスが割れていたりなどなど。
壊れているとわかっていても直さない。非常識ですよね。

電球

電球が切れたままになっていたり、違う種類の電球が同じ照明器具についていたりしたら要注意。

家具の統一感がない

家具の色や、スタイルがバラバラ。
自分の家でいらなくなった家具を捨てるのが、勿体ないから賃貸物件に持ってくる家主もいます。
そんな家主は、何か壊れても新しいものはなかなか買ってくれません。家がツギハギだらけになってしまうのがオチ。

カーテンが古い

カーテンは、部屋全体のイメージを明るくも暗くもする大事なアイテム。
でも、大家にとっては、賃貸物件のカーテンはどうでもいいもの。
どう見ても20年以上前のデザインだろうってものも、賃貸物件では珍しくありません。
そんな物件の家主は、住む人のことはどうでもいいと思っています。

ペンキを塗替えていないのに、壁に絵をかけた跡がない

壁に絵をかけた跡がないということは、住んでいる人が壁に絵をかけたことがない。つまり壁に絵をかけることが禁じられている。
壁に絵をかけると壁に穴があき、物件の価値が下がると思っているアホな家主である。
住んでいる家には、家族の写真や絵をかけて、アットホーム感を演出したいのが普通の人の考え。
それを住んでいる人にさせない家主は、間違いなく自己中な大家。

前に住んでいた人のものをそのまま置いている

キッチンの収納に、前に住んでいた人の食器やお皿がそのまま残っている。
日本人の場合、退去の際、日本に持って帰らないものをそのまま物件に残していく人が多い。
ただ、それを家主がそのままにしておくということは、きれいに掃除されていなかったり、物件のチェックをこまめにしていない証拠である。
普通、誰が使ったかもしれない食器を使うのって気持ち悪くないですか?
そんな気持ちを理しない大家は、間違いなく失格である。

マットレスにシミがついている、マットレスがあから様に古い(10年以上使っている感じ)

マットレスは通常8年たったら新しいものに交換したほうがいいと言われていますが、それはあくまで平均的な価格のもの。
賃貸物件においているマットレスなんて安物ばかり。
5年もすれば、体重がかかる真ん中がへっこんできます。
そんなマットレスを平気な顔で寝室に置いている家主は、新しいものを買わないとてもケチな人、何か壊れても緊急でなければ、なかなか直してくれない家主に間違いなし。

以上の点に注意して物件選びはしましょう。
ロンドンの物件選びにてお悩みのか方、お気軽にご連絡ください。

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