
イギリスでパートナーと一緒に暮らすために必要な「配偶者ビザ(Spouse Visa)」は、申請条件や手続きが細かく定められており、しっかり準備することが重要です。ここでは、ビザ取得までの流れをわかりやすく解説します。
1. 配偶者ビザとは?
配偶者ビザは、イギリス国籍または永住権を持つ人の配偶者や婚約者が、イギリスに居住できるビザです。最初の滞在許可は通常 2年6か月(30か月) で、その後更新可能です。5年間滞在後には永住権申請(ILR)を目指せます。
2. 主な申請条件
申請前に以下の要件を満たす必要があります。
(1) 関係性の証明
- 法的に有効な結婚またはシビルパートナーシップ
- 婚約者ビザの場合は6か月以内に結婚予定
(2) 英語能力
- 英語テスト(CEFR A1以上)に合格
- 英語圏の国籍や大学で英語による学位取得者は免除
(3) 経済要件(収入条件)
- 年収 18,600ポンド以上
- 子どもがいる場合は追加条件あり(例:子1人につき+3,800ポンド)
- 給与・自営業収入・貯金などで証明可能
(4) 生活拠点の証明
- イギリスで一緒に住む住居が確保されていること
3. 申請に必要な書類
代表的なものは以下です。
- パスポート
- 結婚証明書や婚約証明書
- 英語力証明(IELTS Life Skillsなどのテスト結果)
- 収入証明(給与明細、銀行残高証明、納税証明など)
- 住居証明(賃貸契約書や不動産書類)
- 2人の関係を示す証拠(写真、メッセージ履歴、渡航記録など)
4. 申請手順
Step 1: オンライン申請
- 英国内務省(UKVI)の公式サイトから申請フォームを入力
- 申請料を支払い(約1,846ポンド ※2025年時点の額は要確認)
- 医療サーチャージ(IHS:約1年あたり624ポンド)も同時に支払い
Step 2: バイオメトリクス登録
- 指紋と顔写真をビザ申請センターで登録
Step 3: 書類提出
- オンラインでアップロード、または申請センターで提出
Step 4: 審査
- 通常 2〜3か月 で結果通知(優先サービスを利用すると短縮可能)
Step 5: ビザ取得
- 承認されるとパスポートにビザシール(vignette)が貼付
- 入国後、10日以内にBRP(居住カード)を受け取り
5. 費用の目安
- 申請料:約1,846ポンド
- 医療サーチャージ:約1,560ポンド(2年半分)
- 英語試験費用:約150ポンド
- 書類翻訳費用など、追加費用も発生
6. 取得後の流れ
- まずは 2年6か月の滞在許可
- 期限前に延長申請(FLR(M)) → さらに2年6か月
- 合計5年間滞在で永住権(ILR)申請が可能
まとめ
イギリス配偶者ビザは
✅ 英語力
✅ 経済要件
✅ 関係性の証明
が特に重要です。
書類不備で却下されるケースもあるため、早めに準備を始めるのがおすすめです。専門の移民コンサルタントに相談すると安心ですが、まずは上記の流れを押さえて進めるとスムーズです。
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