いまだに、AIが人間の仕事を奪うことはないと信じて疑わない人たちが、イギリスにも存在する。
しかし、その考え方はすでに時代遅れになりつつある。
イギリスの失業率が示す現実
本日発表されたイギリスの失業率は5.1%。
これは、コロナパンデミックのピーク時である2020年12月の失業率5.2%とほぼ同水準だ。
確かに、国民健康保険料の値上げによって、レストランやパブなどの飲食業界が雇用を控えていることも要因の一つではある。
しかし、それだけでは説明できない現象が起きている。
ビジネス界に浸透するAIの影響
AIがじわじわと、そして確実に、あらゆるビジネス分野へ浸透してきているのは間違いない事実だ。
一部のソフトウェアエンジニアやプログラマーはいまだに高額な収入を得ているものの、それは本当に優秀な一握りの人間だけである。
それ以外の人々の給与は、かつてと比べて明らかに低く設定されている。
「IT業界は一生安泰」という神話の崩壊
10年前には、「IT業界の仕事に就けば一生安泰だ」と言われていた。
しかし今では、政治家ですら「IT業界に人間はもう必要ない」と言い始めている。
この変化は決して誇張ではなく、現実として進行している。
これから必要とされる仕事とは
今後は、電気技師やブリックレイヤー(レンガ職人)など、いわゆる“手に職を持つ仕事”以外は必要とされなくなると言われ始めている。
特にイギリスでは、住宅の多くがいまだにレンガ造りであるため、こうした職人の需要は当面なくならない。
大学生たちへの厳しい未来
今、大学で一生懸命プログラミングなどを学んでいる学生には申し訳ないが、
彼らが卒業する頃には、就職先がほとんど存在しない可能性が高い。
それほどまでに、AIによる置き換えは急速に進んでいる。
人間が作ったAIが、人間を置き換える時代
人間がAIを作った本来の目的は、人間を楽にするためだった。
しかし今、そのAIが人間そのものを置き換える段階に入ってしまった。
映画『WALL・E』は未来の予告編か
ピクサー映画『WALL・E(ウォーリー)』の世界が、すぐ目の前まで迫っている。
人間が一切働かなくなり、AIにすべてを管理される世界を描いた作品だ。
まだ観ていない人は、必ず観るべき映画である。
それはもはやフィクションではなく、現実になりつつある未来なのだから。










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