
イギリスではアルコールの購入は18歳以上が原則です。ただし、16〜17歳は大人同伴で「食事と一緒」にビール・ワイン・サイダーを飲むことのみ可など、細かな例外もあります。本記事では、旅行者・留学生・家族帯同でも迷わないよう、購入・飲酒・身分証明・現場でのマナーを一気に整理します。
イギリスのアルコール年齢制限:早見表
シーン | 可否 | 年齢条件・補足 |
---|---|---|
お店・パブ・レストランで購入 | 可 | 18歳以上 |
お店・パブ・レストランで飲む | 可 | 18歳以上/16〜17歳は例外あり |
16〜17歳が食事と一緒に飲む | 条件付き可 | 大人同伴・購入は大人・ビール/ワイン/サイダーのみ |
未成年が公共の場で飲む | 不可 | 取り締まり・罰金の対象になることあり |
自宅など私的空間での飲酒(5〜17歳) | 法律上は可 | 健康上は非推奨。親や保護者の管理下でのみ |
大人が未成年にお酒を「買い与える」 | 原則不可 | 例外は16〜17歳の「食事+大人同伴+限定酒類」 |
※本記事の「イギリス」は、特に断りがない限りイングランド・スコットランド・ウェールズを指します(北アイルランドは別法体系)。
基本ルール:購入・飲酒の原則
- 購入は18歳以上(店頭・パブ・レストラン・オンライン含む)。
- 未成年(18歳未満)の店内飲酒は不可(例外を除く)。
- 販売側は年齢確認が必要。未成年販売は罰則対象。
16〜17歳の「食事中の飲酒」例外とは?
16〜17歳は、大人同伴で、テーブルでの食事中に限り、ビール・ワイン・サイダーを飲むことのみ可です(購入は必ず18歳以上の大人)。スピリッツ(蒸留酒)は対象外です。
- 「食事」は軽いスナックではなくテーブルミール(主食を含む食事)が目安。
- 単独での未成年飲酒やバーエリアのみの滞在では適用されないのが一般的。
身分証明(ID)と Challenge 25
イギリスの多くの店舗・会場は、見た目が25歳未満に見える人へID提示を求めるChallenge 25を運用しています。18歳以上でもIDがないと販売拒否されるのが普通です。
よく受け入れられるID
- パスポート(各国)
- フォトカード運転免許証(英国/EU 等)
- PASSロゴ付きの年齢確認カード(例:CitizenCard、Young Scot Card など)
いずれも顔写真・生年月日・ホログラム等の真偽確認要素があるものが基準です。デジタルIDの導入も進行中ですが、現場での受入れ状況は店舗ポリシーに依存します。確実に通すならパスポート携行が最強です。
公共の場・交通機関での注意
- 未成年の公共の場での飲酒は取り締まり・罰金対象になり得ます。
- 自治体ごとに飲酒禁止エリアやPSPO(公共空間保護命令)がある場合があります。
- ロンドンの公共交通機関(TfL)は車内飲酒禁止。スタジアム等のイベントでは会場ルールに従いましょう。
- 酩酊者への販売は法律で禁止。店側が販売拒否するのは正当です。
要点まとめ
- 購入は18歳以上。
- 16〜17歳は「食事+大人同伴+限定酒類(ビール/ワイン/サイダー)」のみ可。
- Challenge 25で身分証明がほぼ必須。パスポート/運転免許/ PASSカードを準備。
- 公共の場での未成年飲酒はNG。ローカルルールにも注意。
よくある質問(FAQ)
Q. 観光客ですが、どのIDが無難?
A. パスポートが最も確実。運転免許やPASSカードでも通ることがありますが、店舗判断で拒否される場合があります。
Q. 16〜17歳が飲めるのはどんな場合?
A. 大人同伴・テーブルでの食事中・ビール/ワイン/サイダー限定。購入は必ず大人が行います。
Q. 自宅で子どもが飲むのは違法?
A. 法律上は5歳以上で私的空間の飲酒は違法ではありませんが、健康上は非推奨です。
Q. お店でIDを忘れたら?
A. 販売拒否が一般的です。Challenge 25により、見た目が若い場合はほぼID必須です。
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