
イギリス旅行では鉄道移動が便利で快適ですが、複数都市を巡る場合には「鉄道パス(Rail Pass)」の活用が大きな節約につながります。ここでは、観光スタイル別に最適なパスの選び方や、利用時の注意点、購入方法までを詳しく解説します。
イギリス鉄道パスとは?
鉄道パスとは、一定期間内に指定地域の列車を自由に乗り降りできるお得な乗車券です。特に観光客向けの「ブリットレイルパス(BritRail Pass)」は、ロンドン・エジンバラ・マンチェスターなど主要都市を周遊する旅行者に人気があります。
- 対象者:英国在住者以外の観光客
- 利用可能範囲:イングランド・スコットランド・ウェールズ(北アイルランドを除く)
- 購入時期:渡航前にオンラインで購入(現地では不可)
鉄道パスの主な種類
① BritRail Pass(ブリットレイル・パス)
イギリス全土の鉄道を対象とした最も汎用的なパス。ロンドンを起点に各地方都市を訪れる旅に最適です。
- 利用範囲:イングランド・スコットランド・ウェールズ全域
- 期間:連続(2〜30日)またはフレキシー(1ヶ月内で任意の日数)
- 目安価格:3日間 約£160〜(2025年時点)
② BritRail England Pass
イングランド限定のパス。ロンドン・バース・オックスフォード・マンチェスターなどを巡る旅向きです。
- スコットランド・ウェールズは対象外
- 南部・中部を中心に短期滞在者におすすめ
③ BritRail Spirit of Scotland Pass
スコットランド観光に特化したパス。エジンバラやインヴァネス、ハイランド地方を巡る際に便利です。
- バスやフェリーを含む区間あり
- スコットランド鉄道(ScotRail)管轄エリアで利用可
どの鉄道パスを選ぶべき?(旅行スタイル別)
- 都市間移動が多い人:BritRail Pass(全国版)で自由度を確保。
- ロンドン+近郊のみ観光:London Plus Pass またはイングランド版。
- スコットランド周遊派:Spirit of Scotland Pass が最適。
- 数都市だけ行く人:個別チケット+Advance(早割)購入の方が安い場合も。
鉄道パスの購入方法
- 公式サイトからオンライン購入
BritRail公式(britrail.com)または各国代理店で日本語対応も可能。 - バウチャー受け取り
購入後にメールで送られるeチケットまたは紙のバウチャーを印刷。 - 初回利用時にパスを有効化
駅窓口または乗車前に日付を記入・認証することで利用開始。
使い方のコツと注意点
- 指定席予約:長距離・特急(LNERやAvantiなど)は事前予約推奨(無料または少額)。
- パスの提示:検札時にパスポートと一緒に提示が必要。
- ピークタイム:通勤時間帯(特にロンドン発着)は混雑するため、10時以降の出発が快適。
- 紛失対策:デジタル版はスマホ保存+印刷の二重管理を。
お得に使うためのポイント
- 短期間で都市を集中して回る旅ほどパスの効果が大きい。
- ロンドン市内移動は別途Oysterカードが必要(パスは地下鉄非対応)。
- 2人以上なら「ツインパス」や「セーバータイプ」でさらに割引。
- 子ども(5〜15歳)は大人同伴で無料利用可能なプランあり。
比較の目安:個別チケットとの違い
項目 | 鉄道パス | 個別チケット |
---|---|---|
費用(複数都市) | お得になる場合が多い | 1区間ずつ購入で割高になりがち |
柔軟性 | 自由に乗り降りできる | 時間固定のため変更不可 |
購入方法 | 事前オンラインのみ | オンラインまたは駅窓口 |
まとめ
イギリスの鉄道パスは、旅のスタイルに合わせて選ぶのがポイントです。ロンドン発の周遊や地方都市を巡る旅では大きな節約になりますが、短距離・1〜2都市滞在なら個別チケットの方が安い場合も。自分の旅程に合わせて、最適なパスを選びましょう。
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