コロナウイルスが消えたのか、特に日本でもマスクをしている人が少なくなったのは現れているが、それがウイルス自体の撲滅を意味するのだろうか? 英国では、マスク着用は本来義務ではなく、政府が推奨するだけだった。2021年以降、ほとんどの人がマスクをしていないという状況である。しかし、ウイルス自体は消えてしまったのか、それとも感染者や死者が水面下で増加しているのか、それとも減少しているのか、状況は不透明である。 最新のデータ(2024年6月17日現在)によると、英国では週ごとに約2,815人の感染者、146人の死者、1,567人の新規入院患者が報告されている。これらの数字は少ないと言えるかもしれないが、ピーク時よりは明らかに減少している。(UKHSAデータ) このデータは、主に病院を訪れた人々に基づいており、自宅での療養者は含まれていないことに留意する必要がある。 ワクチンの普及率は約61%であり、多くの人々が接種を受けている。ただし、未接種の人々もまだ一定数存在しており、これは個々の選択や信念、アクセスの問題によるものだ。 英国からコロナウイルスが完全に消滅したかどうかは断言できない。最新のデータによれば、感染者数や死者数は減少しているものの、依然として感染は続いており、新規入院患者も報告されている。この状況から判断すると、ウイルスの撲滅はまだ遠いと言えるだろう。 将来に向けては、ワクチン普及率の向上とともに、引き続きの感染対策が重要だ。これによって、マスクの着用や社会的距離の確保が今後も必要とされるかどうかが決まるだろう。
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2021年9月イギリスでのコロナウィルス事情はどうなっている?
イギリスのコロナ事情はどうなっているのか? 長い夏休みも終わり新学期が始まろうとしているイギリスですが、コロナウィルスの感染状況はどうなっているのでしょうか。9月1日時点でのイギリスのコロナウィルス感染状況を見てみましょう。 1日の新規感染者数は? まずは1日あたりの新規感染者数、今日9月1日の新規感染者は3万5,693人となっています。過去1週間の感染者数の合計は23万6,279人。前週より517人減となっています。 1日の死者数は? 感染者が1日3万人以上いてもイギリスはワクチン接種が進んでいるから死者数はそんなにいないはずですよね。9月1日に確認されたイギリスでの死者数は207人となっています。過去1週間の死者数は739人で前週に比べ4人減となっています。 新規入院患者数は? ワクチン接種の効果で重症患者、入院患者も減少しているはず。9月1日に確認されている新規入院患者数は842人。過去1週間での入院患者数は6,482人で前週に比べ284人増えています。 総合的にイギリスのコロナの被害状況はよくなっている? 私は今ロンドンに住んでいますが、正直ロンドン市民のコロナに対する意識はかなり低下しています。確かに電車やバスのなか、またスーパーのなかではマスクをしているひとがほとんどですが、ソーホーなどのいわゆる夜の繁華街に行きますと、誰もマスクをしていません。先週の土曜日に友人数人とソーホーに飲みにいきましたが、夕方5時ぐらいを過ぎるとマスクをしているひとはほとんどいませんでした。私もマスクしていませんでしたが… ワクチン接種の効果は? 正直イギリスの死者数が以前のように1日数千人単位で増えていないのは間違いなくワクチンのおかげでしょう。16歳以上のワクチン接種率が78%に達しており、そのおかげで感染者数はそれなりの数がいますが、死者の数はかなりおさえられています。日本の感染者、死者数がおさえられていないのは間違いなくワクチン接種がすすんでいないからでしょう。ワクチンの安全性をあまり気にしすぎて接種がすすまないのはわかりますが、それによってコロナに感染し死んでしまう数が増えてしまうことを日本人は理解するべきだと思います。ひとはいずれ死んでしまう生き物です。ワクチンも接種せず自粛生活を続けコロナに感染し死んでしまう人生はどうかと思います。
遂にすべての規制が解除か?
計3度のロックダウンと4段階の警告レベル、レストラン、パブ、生活必需品以外の店舗の営業停止命令など、ありとあらゆる対策をとってきましたが、大きな成果は出せず、結局ワクチン接種しか感染拡大を抑えることができませんでした。そんなイギリスが5月17日からついにほぼすべての規制が解除されることとなりそうです。解除される規制は以下のとおりです。 屋外では30人まで集まってもいい 2つの別の家に住むひと同士なら家のなかなどで集まってもいい レストラン、パブ、カフェは屋内でのサービスを提供してもいいがテーブルのみ 室内のエンターテイメント施設、映画館、博物館などの再開 劇場、コンサート会場、スポーツ施設、スタジアムの再開、ただし入場制限あり 屋内でのスポーツイベント、入場者数1000人まで 屋外でのスポーツイベント、入場者数4000人まで 大きなスタジアムでのスポーツイベント(サッカーなど)、入場者数1万人まで エクササイズ、ヨガ教室などの再開 サウナの再開 政府の安全エリアに指定された国への旅行 ホテル、ホステルなどの宿泊施設の再開 30人までなら結婚式や披露宴を行ってもいいがダンスはしてはいけない お葬式をしてもいい 30人までならサポートが必要な集まりに出てもいい 老人ホームへ最高5人まで訪問してもいい 中学生以上はマスクをしなくてもいいが2週間おきの検査は継続 大学生の登校再開 近しい間柄(家族、親戚、友達)同士はソーシャルディスタンシングを守らなくてもいい ハグしてもいい イギリスでは日本のように昨年の夏の数カ月間だけ飲食店に時短要請をしました。しかし、感染者数はまったく減らず、逆に増加してしまったので営業停止命令を出してここまでやってきました。数カ月ぶりに飲食店が再開するということで、おそらくこれから多くのひとがレストランやパブに殺到することになるでしょう。ただ前回の飲食店再開のときとの大きな違いは国民の半分以上が1度目のワクチン接種をしたということです。人々がマスクなしで街にくりだし、旅行に行き、ハグをし始めるのです。やっとトンネルの出口が見えてきたという感じです。 少し気になるニュース 多くの国民が浮かれるなか、気になるニュースが入ってきました。ランカシャー州のブラックバーンとダーウェンというエリアでインド株の感染が増えていて、政府は急遽このエリアにすむ18歳以上のひとすべてにワクチン接種を開始するというニュースです。現在イギリスのワクチン接種の対象は40歳以上となっていますが、この一部のエリアだけ18歳以上と対象年齢を大幅に拡大しました。それだけインド株は感染力が強く重症化しやすいということなのでしょうか。いずれにせよ、油断は禁物です。
ロックダウンついに解除のイギリスの現状は?
4月12日にロックダウンが解除されました。デパート、ショップ、美容院などが営業再開され街に活気が戻ってきたように思われます。私もさっそく伸びきった髪を切りに行ってきました。イギリス人の大好きなパブもビアガーデン等の屋外でのサービスに限り食べものや飲み物を提供できるようになりました。予約なして気軽には入れて一杯飲めるのがパブの売りだったのが、今では予約してもさらに待たされて一杯のビールにありつけるという少し面倒くさい作業となってしまいました。それでもイギリス人はパブに行く! イギリスの現状はどうなのか? ワクチン接種がはじまりすでに4カ月以上が経過したイギリスは、感染者数、死者数ともに激減しました。直近7日間の合計感染者数から割り出した1日当たりの平均新規感染者数は2,533人と1月の1日5万人以上が感染していたころに比べればだいぶ減りました。死者数も1日あたりの平均は25人と1月下旬の1,000人以上に比べればかなり減っています。 ワクチン接種はどのくらい進んでいる? 感染者数、死者数がここまで減少傾向にあり、ワクチン接種のどんどん進んでいて現時点では45歳以上のひとまで予約ができるようになっていますが7月末までには18歳以上のひとはほぼすべて1回目の接種が完了する予定です。いろいろな国で接種を取りやめているアストラゼネカのワクチンですが、イギリスでは接種は中止していません。まあ、開発国なのでさすがに中止はできないでしょう。ただ、対象年齢を血栓ができにくいとされる30歳以下となっています。これからイギリスにくる30歳以下の方はアストラゼネカのワクチンを接種される可能性が高いということです。 本当にこれで終息するのか? このまま感染者数、死者数ともに減少し続け終息となるのでしょうか。イギリスにはじまり、南アフリカ、ブラジルと変異株の感染がちらほら出ていますが、最近はインド変異株が発見されました。インド変異株に関してはその名の通り最近一日2万人近くの新規感染者数がいるインドから運び込まれたものです。イギリスにはインド人が140万人住んでいて、年間50万人以上のインド人が往来をしています。自主隔離政策やコロナウィルス陰性証明書を義務付けたところで簡単に網の目からすり抜けて国内に入ってくることは間違いありません。EU離脱直後で経済力が落ち始めたイギリスが国境を封鎖することでさらなる経済悪化は阻止したいというのはわかります。ただ、中途半端な水際対策をこのまま続けてしまうと、国内ではワクチン接種を急ピッチで進め感染者を減少させている努力がすべて水の泡です。専門家のなかには現在使用しているワクチンの効果がないのではというひともいます。いずれにせよ、ソーシャルディスタンシングで密を避け、マスクを常に着用、手洗いうがいを頻繁にという生活はまだまだ続きそうです。
イギリスで使用されている新型コロナウィルスワクチンの副反応
アストラゼネカワクチン イギリスの製薬会社アストラゼネカがオックスフォード大学と共同開発したワクチン。2020年の12月30日に承認されました。正式名称はAZD1222 (ChAdOx1)。接種は基本的に2度で効果が90%以上の確率で重症化を防ぐことができます。2021年3月20日の時点で2500万人のひとが1回目の接種を受けています。 気になる副反応は? 通常2~3年の歳月を経てつくられるワクチンを1年以内に承認したため、もちろん完全なワクチンではありません。そのため数多くの副反応が報告されています。代表的な副反応ですが下記のものになります。 注射した部分が腫れる 注射した部分が赤くなる 頭痛 筋肉痛 倦怠感 37.8℃以上の発熱 ファイザーワクチン アメリカの製薬会社ファイザー社が開発したワクチン。2020年12月2日に承認されました。正式名称はBNT162b2。ファイザーワクチンはマイナス70℃で保管する必要があり、それなりの設備がある病院などではないと対応できません。ファイザーワクチンも2度接種のする必要があり80%の確率で重症化を防ぐことができます。 気になる副反応は? ファイザーワクチンに関してはアストラゼネカワクチンよりも早い段階で承認されており、多数の副反応が報告されています。 注射したところの痛み 倦怠感 頭痛 筋肉痛 悪寒 関節の痛み 発熱 どちらのワクチンも接種した当日、もしくは翌日に発熱などの風邪に似た症状をうったえているひとが多いようです。 ワクチン接種後に死亡した事例 副反応がでる可能性が高いというのはわかりましたが、副反応で死亡した例はないのでしょうか。予防接種後副反応報告システムによるとイギリスでワクチン接種後に死亡したひとの数は143人の辞令が報告されています。死亡した143人はワクチンの副反応で死亡したのではなく、高齢もしくは重い病気をかかえていたひとが死亡したケースがほとんどだそうです。少し気になることは、143人がすべて高齢もしくはすでに重い病気にかかっていたわけではないという点です。つまりなかには健康体のひともワクチン接種後に亡くなっているということです。
ワクチン接種の優先順位のほんとうの理由
イギリスではじまった新型コロナウィルスのワクチン ファイザー製薬が開発したものとアストラゼネカがオックスフォード大学と共同で開発したものの2種類あります。 ファイザー製薬のワクチンファイザー製薬のワクチンにかんしては「アナフィラキシー反応」という強いアレルギー反応が出るという問題がすでにでているようです。マイナス70℃で保管する。2回の接種が必要。1回目の接種から最低2週間おかないと2回目の接種ができない。ワクチンの効果は52%~95%。 アストラゼネカのワクチンアレルギー反応にかんしてはまだ接種がはじまったばかりなので不明。通常の温度で保管できる。2回接種が必要。ワクチンの効果は70~90%。 ワクチン接種を受ける順番 ワクチン接種の優先順位は老人ホームに入所しているひとと老人ホームで働くひと、次に80歳以上のひとと続きます。 老人ホームに入所しているひととその施設で働くひと 80歳以上のひと。病院で働くひとや医療従事者。 75歳以上のひと 70歳以上のひと。病気でかなり弱っているひと。 65歳以上のひと。 16~64歳のひとでコロナに感染したら重症化する可能性が高いひと。 60歳以上のひと。 55歳以上のひと。 50歳以上のひと。 ご年配のかたからです。イギリス政府の説明によるとお年寄りが感染した場合に死にいたる可能性が高いから最初に接種するといっています。この優先順位おかしいと思いませんか? 私の考えるワクチン接種の優先順位 医療従事者(医者、看護師、老人ホームの職員) 電車やバスの運転手、タクシーの運転手 病気をもっている若者 外にでて働かなければいけないひと(飲食店で働くひとも含む) 外出して多くのひとと接しなければいけないひとがワクチン接種を最初に受けるべきだと思います。 感染の可能性をつぶすためにワクチンを接種 老人ホームに住むお年寄りがウィルスに感染したのは誰かが老人ホームにウィルスをもちこんだからでお年寄り自身がひとごみにいって感染したわけではありません。老人ホームはいまだに面会謝絶になっているので家族から感染することはありません。おそらく老人ホームで働いている若いひとがひとごみで感染して老人ホームにもちこんだと考えるのが自然です。つまり老人ホームで働くひとにだけワクチンを接種すれば老人への感染は防げます。では老人ホームでなく自宅で生活するお年寄りはどうでしょうか。学校が冬休みにはいるころから感染者が急激に増えたことから自分の子どもか孫から感染したと考えるのが自然です。つまりワクチンは子どもや孫に接種すればお年寄りへの感染は防げます。私は別にお年寄りがどうなってもいいと言っているわけではありません。多くのひとがワクチンをお年寄りに接種することで世界が救われるみたいに思いこまされています。ワクチンの本来の使用目的はどうやったら感染を広げないようにするかということです。そして人々が感染の不安なく仕事に行けるようにすることです。 大手製薬会社のひとの話 ワクチン接種の順番について大手製薬会社につとめるひとに私の意見をぶつけてみました。私の話をだまって聞いていたそのひとは以下のことを教えてくれました。今回の新しく開発されたワクチンは治験の期間が十分ではないのでどういった副作用や障害がでるかわからない。妊婦さんなどに接種できないのはそういった理由からだそうです。もし万が一ワクチン接種後に副作用で後遺症がのこってしまったり最悪死んでしまったとします。それが妊婦さんや若いひとや子どもだった場合に製薬会社が受けるダメージは甚大なものとなります。おそらく倒産においこまれるでしょう。しかしお年寄りや病気持ちのひとが死んでしまった場合に言い逃れができます。つまりお年寄りでワクチンの効果をテストしているのだそうです。あくまで私の聞いた話です。信じるか信じないかはあなたしだいです。