毎日公表される過去24時間以内のコロナ新規感染者数と死者数だが、イギリスの報道の仕方に少し違和感を感じる。
感染者数が大きく減少しているわけではないのに、再生産数Rが1を下回っているから大丈夫みたいなことを言う。
イギリスでワクチンが承認されたニュースをロックダウンが解除される前日に発表したのも、タイミングが良すぎる。
もっと外に出てショッピングに行くよう政府が国民をあおっているとしか思えない。
イギリスと日本のコロナ感染状況のちがい
イギリスと日本2国間でコロナの被害状況と公表される情報を比較してみます。
2020年12月初旬のデータを引用しています。
イギリス | 日本 | |
総人口 | 6700万人 | 1億2600万人 |
1日の感染者数 | 1万4000人以上 | 2000人 |
1日の死者数 | 300~500人 | 30~45人 |
年齢別の感染者数 | 公表しない | 公表する |
感染経路 | 公表しない | 公表する |
再生産数R | 公表する | 公表しない |
ワクチン | 承認済み | 未承認 |
- 総人口がイギリスは日本の約半分。
以外に少ないイギリスの総人口 - 感染者数はイギリスは日本の約7倍。
検査で陽性反応があった人の数で、実際はもっといる。 - 死者数はイギリスが日本の約10倍。
コロナ検査をしていない人は含まれていない。 - 感染経路はイギリスは公表なしで日本は公表している。
感染者の追跡アプリがあるが誰も使っていない。
おそらくパブやレストランや学校での感染者が多いはずだが、保健所や政府の機関に報告の義務はない。 - 再生産数Rはイギリスは公表しているが日本はしていない。
NHSという政府の支配下にある機関が集計した数をもとに計算しているので信憑性はない。 - ワクチンはイギリス承認済み、日本はまだ未承認。
アメリカの医薬品会社ファイザーのワクチンをアメリカより先に承認。
イギリス政府はコロナウィルスを甘く見ていた
政治家や医療の専門家は公の場で「コロナウィルスはただの風邪だ」とか「マスクをしても感染防止にはならない」と平気でコメントしていた。
メディアも彼らを擁護したため、多くの国民がコロナウィルスに感染するはめになった。
ジョンソン首相が感染したあとはコロナはただの風邪というコメントはなくなったが、マスクの必要性をうったえる人はほとんどいなかった。
高齢者への対応がかなり雑
老人ホームから病院へ搬送された高齢者の多くは病床が逼迫してくると強制退院させられた。
高齢者の強制退院はもちろん政府の指示のもと行われた。
じゅうぶんなPPE(個人用防護具)がなかった数多くの老人ホームでクラスターがおき、多数の死者を出す最悪の結果となった。
当初その死者の数はコロナの死者として勘定されていなかった。
クリスマスは5日間の規制緩和
イギリス国内にはいまだロックダウン状態のエリアもたくさんあるなかで政府が発表した5日間は里帰りしていいという意味のわからない規制緩和ルール。
実家に帰省して5日間までは滞在してもいいらしい。
専門家は3月までにもう1回ロックダウンが必要と言い出している。
イギリスの感染者が減らない理由みなさんもおわかりになりましたでしょうか。
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