どのくらいのひとが車を所有しているのか? 車を所有ししている世帯の割合はイギリス全体で80%、ロンドンでは57%というデータとなっています。 所有率が100%を超えている日本に比べれば少ないと言えます。イギリスの総面積は約24万㎢で日本の約37万㎢にくらべ狭いので車の所有率が下がるのもなんとなくうなずけます。 ロンドンでの路上駐車事情 ロンドンに来て車を運転したいと思っているひとが最初に直面するのが「路上駐車」です。ロンドン市内は道が狭いくせに路上駐車が禁止されていない道路が多いのです。場所によって住民以外は駐車してはいけないところもありますが、ほぼ全域で路上駐車ができるようになっています。住民以外は駐車してはいけない場所でも年間20ポンド~400ポンドを区に支払えばパーミットがもらえいつでも路上駐車ができるようになります。パーミットの値段は住むエリア、管轄する区によって異なってきます。都心部に関しては、路上駐車パーミットへの申請があまりにも多いので、申請してももらえないケースもあります。データによりますと、ロンドンで所有されている車の数は300万台で、運転されず駐車されている割合は95%と言われています。また、路上駐車されている車の割合は全体の43%になり、単純計算で149万台が路上駐車で路上駐車に使用されている総面積は14㎢という広範囲にわたります。 路上駐車があたりまえのロンドンで困ること ただでさえ道幅の狭いロンドン市内では路上駐車によってさらに道幅が狭まっています。通常2線の道が路上駐車によって1車線になってしまっていて、すれ違いが簡単にできない道が多数存在します。お互いに譲り合いながら道路をつきすすんでいかなければいけないので、あまり運転の得意でないひとにとってはかなりストレスになります。また、路上駐車する機会も増えることになりますが、縦列駐車が下手なひとは駐車するのにかなり手間どうかと思います。それと路上駐車している間に車をこすられることがよくあります。日本とは違い誰も手紙などおいていきません。だいたいは当て逃げされるのがおちです。 車を持つメリット 正直都心で駅近くに住んでいるひとには車は必要ありません。ただ、日本人がよく住むエリアで日本人学校があるアクトンや日本人補習校があるロンドン北部フィンチリーなどに住む場合は車があるとかなり便利です。スーパーまで徒歩20分以上かかるような場所もたくさんありますし、子どもの送り迎えに車でなければいけない学校に通うことになることも考えられます。徒歩圏内にすべてあればいいのですが、そのようなエリアの物件はなかなか空きがでません。また、雨が多いロンドンでは車があると何かと便利なのは間違いありません。あと、夜間に出かけなければいけないときも車でなら安心ですよね。 車を持つデメリット 車を持つデメリットとしては、まず費用がかかります。購入費はもちろんのこと、税金、保険、車検などの維持費だけで毎年数百ポンドがかかってきます。あと、車を運転していると事故を起こすかもしれません。事故後の対応はいろいろとストレスになります。 けっきょくのところ車は所有すべきなのか? 車は必要なら持たなければいけませんし、必要ではないなら持たないほうがいいという結論です。都心で徒歩圏内になんでもあるのに無理して車を持って、路上駐車を余儀なくされ、時々こすられても自腹で修理しなければいけないくらいだったら持たないほうがいいのではと思います。少し郊外に住み、子どもの学校の送り迎えに必要だということでしたらぜひ持つことをお勧めします。イギリスの国内を車で旅行したいならレンタカーという手もありますし、電車やバスでも旅行はできます。日常生活で車があったほうが間違いなく便利ということでしたら車は持つべきだと思います。
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ロンドンの日系不動産会社のおかした大きな過ち
なぜ日系不動産会社が車で物件の案内をするのか 日系不動産会社がしていて英系不動産会社がしていないサービスの1つで車での送迎というのがあります。車の送迎をしている英系不動産会社はありません。なぜ、日系の不動産会社が車での送迎をやるのかといいますと、どこかの日系不動産会社が無料のサービスとして始めたからです。はじめてロンドンにくるひとが地下鉄の乗り方もよくわかっておらず道に迷ったりしたら大変だろうという純粋な親切心からだったと思います。 不動産会社の運転技術を信用してはいけません ロンドンの日系不動産会社で働いているひとの半分以上はワーキングホリデーでロンドンにきているひとたちです。ワーキングホリデーでロンドンにきているひとたちの多くは日本での運転経験はほとんどありません。イギリスのなかでもっとも交通量が多いロンドンというまちを若葉マークのバイトみたいな従業員がお客さんをのせて走っているのです。 ある大手の日系不動産会社の社員が数年前お客さんをのせて大事故を起こしただけでなく、うしろの席に乗っていた子どもが後遺症がのこるほどの大けがをして裁判沙汰になっていました。もしサービス内容のなかに車での物件案内とかかれてなく、お客さんから車の送迎をお客さんからお願いした場合は責任がお願いしたほうにもあるらしいです。不動産会社の社員は運転のプロじゃありません。そのことを肝に銘じておいてください。 はじめて海外にでる日本人が不動産会社におんぶにだっこ 私が日系の不動産会社がお客さんの車で送迎するのに反対な理由はほかにもあります。車で物件まで直接連れていくとお客さんは土地勘がわからないまま次の物件にいくことになります。「駅までは徒歩でどのくらいですか?」と物件で聞いてくるひとがいますが、もしそのひとが駅から歩いて物件まできていたらどうでしょうか。土地勘もわかり、さらに駅からの距離感もつかめます。実際に住むかもしれない物件がどこにあるかわからない状態で「さあ契約のお手続きにはいります。」と言われても困りますよね。住んだあとにこんなところだとは思っていなかったとなるのがオチです。 物件の詳細は事前に見ておくべき 実際に案内される物件の詳細は事前に必ず目をとおしておきましょう。駅から20分以上歩く距離にある物件や、オープンプランキッチンが希望なのにそうじゃない物件を案内されるのはただの時間の無駄です。条件がしぼられているのならその条件にあった物件だけ案内してもらえば3件ぐらいの案内ですみ、車での送迎も必要なくなり安全です。 新型コロナウィルスに感染する危険性もあり 新型コロナウィルスの感染状況が特にひどいイギリスでは、いまでも不動産会社の物件の案内はしてもいいことになっています。私の知っている日系の不動産会社の社員で新型コロナウィルスに感染したひとを数人知っていますが、特に営業店を閉鎖したり、濃厚接触者に連絡したりなどはいっさいしていませんでした。実際に3人ぐらい感染していたらしいですが、感染したひとだけ自宅待機になっただけでした。うち2人は感染がわかる数日前にお客さんの案内をしていたのでおそらくお客さんにも感染していたのではないでしょうか。 日本から来られる駐在員のひとたちへ 不動産会社の車の送迎サービスにあまんじることで、以下のリスクがあることをご理解ください。 車の事故による命の危険 土地勘がわからず物件を決めるのに時間がかかってしまう 土地勘がつきにくくロンドンに慣れるのに他のひとより遅れをとる 新型コロナウィルスに感染する