住むなら一戸建て?それともフラット?

イギリスの典型的な住宅街で、一軒家(ハウス)とモダンな集合住宅(フラット)が並んで描かれたデジタルイラスト。背景にはロンドンの街並みと赤い二階建てバス、ビッグベンが見え、「House or Flat? Choosing a Home in the UK」という文字が表示されている。

イギリスで住まいを探すとき、最初に迷うのが「ハウス(House)」にするか「フラット(Flat)」にするかです。 この選択は、家賃・生活スタイル・利便性・将来設計などに大きく関わります。 英国の住宅市場ではおよそ80%がハウス、20%がフラットと言われていますが、近年は都市部でフラットの人気が急上昇しています。

この記事では、英国の住宅タイプの違いを分かりやすく解説し、 賃貸・購入それぞれのメリットとデメリット、日本人が注意すべきポイントをまとめました。 留学・駐在・永住など、どんな立場の人にも役立つ実践ガイドです。

1. 「ハウス」と「フラット」の基本的な違い

ハウス(House)とは?

「ハウス」は一戸建て、または庭付きの独立住宅を指します。 形式には次のような種類があります。

  • Detached:完全な一戸建て。両隣と壁を共有しない。
  • Semi-detached:隣家と1面だけ壁を共有する半独立型。
  • Terraced:いわゆる「長屋」型。両隣と壁を共有する。

多くのハウスは郊外にあり、広い庭や駐車場(driveway)付き。 ファミリーやペットを飼う人に人気があります。

フラット(Flat)とは?

「フラット」はマンションやアパートのように、複数の世帯が1つの建物内で暮らすタイプの住居です。 日本で言うマンション・アパートに近い存在で、英国では以下のようなタイプがあります。

  • Studio flat:1部屋にキッチン・ベッドルーム・リビングを兼ねるワンルームタイプ。
  • Purpose-built flat:初めから集合住宅として建てられたフラット。
  • Converted flat:古い一軒家を改装して複数のフラットに分けたタイプ。

都市中心部に多く、交通の便が良く、メンテナンスが比較的楽という特徴があります。

2. ハウスとフラットの比較ポイント

項目 ハウス フラット
家賃/価格 同じエリアでは高め。敷地や庭付きが多い。 比較的リーズナブル。中心部では㎡単価が高い場合も。
立地 郊外や住宅地が中心。通勤距離が長くなる傾向。 駅近や都心に多く、交通の便が良い。
騒音・プライバシー 壁の共有が少なく静か。庭があるためプライバシーも確保しやすい。 上下階や隣室の生活音を感じやすい。共用部のマナーも重要。
メンテナンス 庭や外壁の管理が必要。修理費も自費。 共用部は管理会社が対応。Service chargeが発生する場合あり。
生活スタイル 家族・ペット・静かな環境を重視する人向け。 一人暮らし・短期滞在・通勤重視の人向け。
契約タイプ Freehold(所有権)か、賃貸ではAssured Shorthold Tenancy(AST)。 多くはLeasehold(借地権付き所有)またはAST契約。

3. メリットとデメリット

ハウスのメリット

  • 広いスペースと庭付きで、家族やペットに最適。
  • 独立性が高く、騒音トラブルが少ない。
  • 将来的に資産価値が落ちにくい(Freeholdなら)。

ハウスのデメリット

  • 家賃・光熱費・メンテナンス費が高い。
  • 郊外に多く、通勤に時間がかかる。
  • セキュリティが自己責任になる。

フラットのメリット

  • 家賃が安めで、都心部の物件が多い。
  • 清掃や修繕を管理会社が行うため手間が少ない。
  • セキュリティが高く、若い社会人や学生に人気。

フラットのデメリット

  • 上下階や隣室の騒音リスクがある。
  • 共用部分のルールや制約が多い。
  • Service charge(管理費)が別途かかる場合がある。

4. 日本人が選ぶときのポイント

日本人の生活スタイルに合わせて考えると、次のような選び方が現実的です。

  • 短期滞在(留学・駐在):家具付きフラット(Furnished Flat)がおすすめ。
  • 長期居住・家族連れ:郊外のハウス(Semi-detachedやTerraced)で落ち着いた環境を。
  • ペット同伴:フラットでは不可の場合が多いので、ハウスの方が柔軟。
  • 安全重視:フラットのオートロック・セキュリティを重視。

5. 英国の住宅市場トレンド

2025年現在、英国ではハウスの平均価格が約£300,000、フラットは約£250,000前後といわれています。 ただし、ロンドン中心部ではフラットの家賃が郊外のハウスを上回るケースも少なくありません。

コロナ以降は「庭付きの広い物件を求める傾向」が強まり、郊外ハウスの人気が再燃。 一方、通勤回帰に伴い都市型フラットの需要も安定しており、両者のバランスは地域によって大きく異なります。

6. まとめ:自分のライフスタイルで選ぼう

ハウスとフラット、どちらが良いかは一概に決められません。 「スペース・静けさ・家族生活」を重視するならハウス、 「利便性・コスト・セキュリティ」を重視するならフラットがおすすめです。

どちらのタイプでも、契約条件(敷金・契約期間・管理費など)をしっかり確認し、 RightmoveZoopla などの英国大手サイトで複数物件を比較検討することが成功のカギです。

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