実際に物件を見てから契約するべし

新型コロナウィルスの感染拡大で増えたのが、内見をフェイスタイム、スカイプ、ラインなどのビデオ通話で済ませるひとが一時期増えました。
英国では、ロックダウン中にビデオ通話内覧を専門とするいかがわしい業者も増えて、中には契約に必要な料金を支払ったあとに音信不通になりお金をだまし取られるという被害も急増しました。
ちなみに被害にあったのは日本人ではなく、ヨーロッパ人やアメリア人です。
世間知らずの海外からの留学生が、ビデオ通話で顔も見たし、会社もあるからと安心して数千ポンドものお金を送金してしまったのではないでしょうか。
私の知り合いでも数人被害にあわれた方がいます。

物件を実際に見ないととんでもない落とし穴が待っている

私が契約前に物件を見学することをおススメする理由ですが、いくつかありますので順番にあげていきます。

  • 騒音問題があるかどうかを確認しなければいけない
    携帯電話の性能がいくら良くなっているからといって、物件の中で聞こえるすべての音がビデオ通話中に聞こえるわけではありません。
    入居してから、騒音問題に気づいてもあとの祭りです。
  • 物件に染み付いた匂いがわからない
    英国は日本と違いいろいろな人種のひとたちが住んでいます。
    日本であまり嗅いだことない匂いに出会うことも多々あります。
    特に、インドの方が住んでいた物件に関しては、プロの掃除屋さんがいくら掃除したところで刺激的な香辛料の匂いが亡くなることはありません。
  • 隣にどんなひとが住んでいるのか
    ロンドンではご近状づきあいというのはそんなに気にすることはありませんが、それでも隣に変な人が住んでいたら落ち着かないものです。
    麻薬の密売者が隣に住んでいて、とにかく人の往来が激しく、安心して眠ることもできないなんてこと普通にあるのがロンドンだと思ってください。
  • 日当たり良好?
    年間を通して天気があまり良くないロンドンですが、日当たりが悪く、一日中電気をつけていなければいけないような物件もたくさんあります。
    電気をつけないといけないだけならいいですが、そんな物件は冬とにかく寒いのです。
    光熱費が高騰している今の世の中で、暗くて寒い物件に入居してしまったら、精神的に参ってしまいます。
  • 収納までチェックできない
    ビデオ通話で内覧をすると、現在のテナントさんに迷惑をかけてはいけないという気持ちが先行して、収納庫の扉を開けることはほとんどありません。
    収納あって当たり前というのは、日本の常識で、ロンドンでは収納なしという物件も時々見かけます。

ビデオ通話の内覧で契約しないといけない状況

以前も何度かお話いたしましたが、現在ロンドンでは賃貸物件が激減しており、良質な物件が市場に出ますと1日でなくなってしまうという状況です。
先日、東ロンドンのシャドウェル・ヒースという町で2ベッドルームの物件に50人以上のお客さんが内見に来たというのがニュースになっていました。
良質な賃貸物件は一瞬でなくなってしまうのです。
日本から問い合わせて、「来月の初旬に渡英予定なので、それから内見をします。」なんて言っていたら一生物件は見つかりません。
もし、前に知り合いが住んでいたとか、同じ会社の前任者が住んでいたとかなら大丈夫ですが、ビデオ通話の内見だけで契約するのは、やめておいた方がいいですよ。

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