サマーホリデーもいよいよ折り返し地点を迎え、残すところも少なくなってきました。
せっかくイギリスに住んでいるのであれば、夏の間に少し足を伸ばして英国国内旅行を楽しんでみるのもおすすめです。
ロンドンから数時間移動するだけでも、海辺の町、田園地帯、国立公園、小さな村など、普段生活している場所とはまったく違ったイギリスを見ることができます。
そして旅行先が決まったら、次に考えなければならないのが「どこに泊まるか」です。
英国国内旅行では、
・ホテル
・Airbnb
・Bed & Breakfast(B&B)
・Holiday Cottage(ホリデーコテージ)
・Holiday Park(ホリデーパーク)
など、さまざまな宿泊方法があります。
どれが一番良いというわけではなく、旅行の日数や人数、目的によって上手に使い分けることが重要です。
今回は、それぞれの宿泊施設の特徴と、私が実際にAirbnbで経験した「出発2日前の宿泊トラブル」、そしてその結果偶然見つけたNorth Devonの素晴らしいリゾート地Croydeについて紹介したいと思います。
1〜2泊程度ならホテルが便利
まず、1泊や2泊程度の短期旅行であれば、個人的にはホテルが最も便利だと思います。
チェックインして荷物を置き、そのまま観光へ出かける。
朝食付きのホテルであれば朝食の心配もなく、短期間で効率よく旅行を楽しむことができます。
滞在時間そのものが短いため、キッチンや大きなリビングルームがなくても、それほど不便には感じないでしょう。
またホテルの場合、フロントがあるため、何かトラブルが発生した場合でも比較的対応してもらいやすいという安心感があります。
そのため、週末旅行や1泊2日の小旅行であれば、ホテルは今でも非常に使いやすい選択肢です。
英国らしい雰囲気を楽しむならB&B
短期旅行でも、せっかくなら少し英国らしい宿泊体験をしてみたいという方には、Bed & Breakfast、いわゆるB&Bもおすすめです。
B&Bは、その名前の通り基本的に「宿泊+朝食」がセットになった宿泊施設です。
昔ながらの英国住宅や小さなゲストハウスを利用しているところも多く、大型ホテルとは違った家庭的な雰囲気があります。
宿によっては朝から、
卵、ベーコン、ソーセージ、トマト、マッシュルーム、ベイクドビーンズ、トースト
などが並ぶFull English Breakfastを楽しむこともできます。
イギリスらしい住宅に泊まり、朝からEnglish Breakfastを食べて観光に出かける。
こうした体験も英国国内旅行ならではの楽しみ方です。
特に地方の小さな町や海辺のリゾート地では、個性的なB&Bが見つかることもあります。
5泊以上ならAirbnbが便利
一方で、5泊、6泊、1週間と滞在する場合は、Airbnbのメリットがかなり大きくなってきます。
Airbnbの場合、
・キッチンが使える
・冷蔵庫がある
・洗濯機が使える物件が多い
・リビングルームでゆっくりできる
・家族全員で一緒に過ごせる
・毎日外食する必要がない
といったメリットがあります。
特に家族旅行の場合、ホテルで複数の部屋を予約するよりも、一軒の家やフラットを借りた方が快適な場合があります。
旅行とはいえ、5泊以上ホテルの小さな部屋で生活するのは意外と疲れるものです。
その点Airbnbなら、朝起きてリビングルームでコーヒーを飲んだり、夜にソファでテレビを見たりと、普段の生活に近いスタイルで旅行を楽しむことができます。
いわゆる「暮らすように旅をする」というスタイルです。
Holiday Cottageは「英国版の貸別荘」
英国国内旅行でぜひ覚えておきたいのがHoliday Cottageです。
日本でいう「貸別荘」に近い宿泊スタイルで、一軒家やコテージを丸ごと借ります。
Cornwall、Devon、Wales、Lake District、Cotswoldsなどの人気観光地では、非常に多くのHoliday Cottageを見つけることができます。
設備はAirbnbにかなり近く、
・キッチン
・リビングルーム
・複数のベッドルーム
・庭
・駐車場
などが付いている物件も多くあります。
Airbnbとの大きな違いは、個人ホストだけではなく、ホリデーコテージを専門に管理・運営する会社が扱っている物件も多いことです。
古い石造りのコテージや、田園風景の中にある一軒家、海辺の小さな家など、「いかにも英国」という雰囲気の物件に泊まれることもあります。
家族旅行や友人同士のグループ旅行、1週間程度ゆっくり滞在したい場合には非常に魅力的な選択肢です。
ただし、地方のHoliday Cottageは車がないとかなり不便な場所にあることもあります。
予約する前に、
・近くにスーパーがあるか
・レストランまでどのくらいか
・駐車場があるか
・公共交通機関が利用できるか
などを確認しておいた方が良いでしょう。
子ども連れならHoliday Parkも便利
英国で家族旅行をする際に人気なのがHoliday Parkです。
広い敷地の中に、
・キャラバン
・ロッジ
・コテージ
・レストラン
・バー
・プール
・ゲームセンター
・子ども向けの遊び場
などが集まっている施設です。
簡単に言えば、「宿泊施設とレジャー施設が一緒になったリゾート」のようなものです。
英国の海岸沿いには非常に多く、夏休み期間には家族連れで賑わいます。
宿泊施設にキッチンが付いている場合も多いため、自炊しながら滞在することも可能です。
小さなお子さんがいる家庭の場合、毎日観光地へ車で出かけなくても、Holiday Parkの中だけである程度遊ぶことができるため、かなり便利です。
英国ではHaven、Parkdean Resorts、Center Parcsなどがよく知られています。
一方で、静かな場所でのんびり過ごしたい大人だけの旅行の場合、夏休み中の大型Holiday Parkは少し賑やかすぎると感じるかもしれません。
長期旅行でAirbnbをおすすめする最大の理由は「食事」
私が5泊以上の旅行でAirbnbをおすすめする最大の理由の一つが「食事」です。
近年、イギリスでもロンドンや大都市を中心に美味しいレストランはかなり増えました。
しかし地方の小さな町や海辺の観光地へ行くと、選択肢がそれほど多くないことも珍しくありません。
もちろん地方にも素晴らしいレストランやパブはあります。
ただ、「観光地だから料理も美味しいだろう」と期待して入ったにもかかわらず、値段の割にはそれほどでもなかった……という経験をした方もいるのではないでしょうか。
家族4人でパブやレストランへ入り、メイン料理と飲み物を注文すれば、£100を超えることも珍しくありません。
店や注文内容によっては£150、£200近くになる場合もあります。
それが毎日となると、旅行中の食費はかなり大きな金額になります。
スーパーで食材を買って料理するのも英国旅行の楽しみ方
そこでおすすめしたいのが、現地のスーパーで食材を買ってAirbnbやHoliday Cottageで料理する方法です。
英国の大型スーパーに行けば、
・ステーキ
・魚
・野菜
・サラダ
・パン
・チーズ
・デザート
など、かなり幅広い食材を購入することができます。
レストランで家族4人が£100〜£150使うのであれば、スーパーで少し高級なステーキや魚を買い、サラダやデザートまで揃えても、外食より安く済むことがあります。
さらにAirbnbに庭やテラス、バルコニーがあれば、外の景色を見ながら食事を楽しむこともできます。
これもホテルにはない楽しみの一つです。
日本の場合、旅行へ行くと、
「せっかくこの地方へ来たのだから、その土地の名物料理を食べたい」
と考える方も多いと思います。
英国にもCornish PastyやCumberland Sausageなど、地域に関連した食べ物はありますし、海岸地域ではシーフードなどを楽しめる場所もあります。
ただ、日本ほど「この町へ来たら絶対にこれを食べなければ」という文化は強くありません。
そのため、旅行中だからといって毎食無理に外食する必要はないと思います。
Airbnbには便利さと同時に注意点もある
ここまで読むと、
「だったらAirbnbが一番良いのでは?」
と思う方もいるかもしれません。
確かに非常に便利ですが、Airbnbにはホテルとは違ったリスクもあります。
特に注意したいのが夏休みなどの繁忙期です。
人気の物件は数か月前から予約されます。
ところが、旅行直前になって突然ホストから、
「設備トラブルが発生して、この物件には泊まれなくなりました」
という連絡が届くことがあります。
もちろん住宅ですから、水道、電気、ボイラーなどの本当のトラブルが発生する可能性もあります。
しかし旅行直前に、
「こちらの物件には泊まれませんが、代わりに別の物件があります」
と提案された場合には、その内容をしっかり確認することをおすすめします。
私がSouth Walesで実際に経験したAirbnbトラブル
実は今年、私自身もSouth Walesへの旅行で、このような経験をしました。
旅行のためにAirbnbをかなり前から予約し、宿泊料金もすべて支払い済みでした。
そして、いよいよ出発まであと2日。
そのタイミングで突然ホストから連絡が届きました。
内容は、
「水のトラブルが発生して現在この物件では水が使えないため、宿泊することができません」
というものでした。
さらに、
「代わりに別の物件であれば安く提供できます」
という提案があり、その物件のリンクも一緒に送られてきました。
紹介された「代替物件」はまったく別物だった
早速、その代替物件を確認してみました。
しかし、私が最初に予約した物件とはかなり条件が違いました。
最初に予約したAirbnbには大きなリビングルームがあり、その先には広いバルコニーがありました。
そして、そのバルコニーから海を一望できる。
私がその物件を選んだ最大の理由が、このロケーションと景色でした。
ところが後から紹介された物件は、立地も雰囲気も大きく違いました。
景色もほとんどなく、窓から見えるのは隣の家の塀。
確かに「泊まることのできる家」という意味では代替物件かもしれません。
しかし私にとっては、最初に予約した物件と同等とはとても思えませんでした。
出発2日前に旅行そのものをキャンセルするリスク
問題はタイミングです。
出発まであと2日しかありません。
しかも夏休み期間です。
この時期に予約をキャンセルすると、新しい宿泊施設が見つからず、旅行自体を諦めなければならない可能性があります。
数か月前から楽しみにしていた旅行だったため、かなり悩みました。
しかし、どうしても納得できませんでした。
そこで最終的には、そのホストの物件への宿泊をやめることにしました。
幸い宿泊料金については全額返金してもらうことができました。
South WalesをやめてNorth Devonへ
次の問題は、新しい宿泊先探しです。
出発2日前ですから、条件の良い物件はほとんど残っていません。
そこで、
「もうSouth Walesにこだわる必要はないのでは?」
と考え、旅行先そのものを変更することにしました。
そして新たに選んだのがNorth Devonです。
その中で偶然見つけたのが、
「Croyde(クロイド)」
という小さな村でした。
偶然見つけたCroydeが想像以上に素晴らしかった
正直なところ、それまで私はCroydeという場所をほとんど知りませんでした。
ところが実際に行ってみると、結果的には大正解でした。
宿泊した場所からビーチまでは徒歩約5分。
村の中心には小さなハイストリートがあります。
ただし、大きな観光地ではありません。
パブが3軒ほど、レストランやカフェも数軒程度。
非常に小さな村です。
しかし街並みはきれいで、ビーチも素晴らしく、非常に居心地の良い場所でした。
後で知ったのですが、Croydeは英国人にはかなり人気のある海辺のリゾート地で、特にサーフィンで有名な場所なのだそうです。
実際、村の中ではサーフボードを持って歩いている人をたくさん見かけました。

Airbnbだからこそ楽しめたCroydeでの生活
旅行先を出発直前で変更することになったため、最初はどうなることかと思いました。
しかし結果的には、
「North Devonに変更して良かった」
と思える旅行になりました。
朝起きてゆっくり朝食を取り、ビーチまで歩いて行く。
昼間は海辺で過ごし、帰りにスーパーで食材を買う。
Airbnbへ戻って料理をして、夜はゆっくり過ごす。
気が向けば村のパブへ行く。
ホテル旅行とは少し違う、まさに「暮らすように旅行する」という滞在を楽しむことができました。
Croydeは、いつかまた行きたいと思わせてくれる場所の一つになりました。
Airbnbを予約するときに確認したいポイント
今回の経験から、私はAirbnbを予約するときには以前より慎重に確認するようになりました。
特に確認しておきたいのは、
・ホストの評価
・レビューの件数
・最近投稿されたレビュー
・ホストが管理している物件数
・物件の写真とレビューの内容が一致しているか
・チェックイン方法
・キャンセル条件
・設備やロケーションについての低評価レビュー
などです。
特に複数の物件を管理しているホストだから危険、という意味ではありません。
プロとして多数の物件を問題なく運営しているホストも当然います。
ただし、旅行直前に別の物件への変更を提案された場合は、慎重に確認した方が良いと思います。
「代わりの物件があります」
と言われても、
・立地
・広さ
・部屋数
・設備
・駐車場
・庭やバルコニー
・眺望
などが、最初に予約した物件と同等とは限らないからです。
夏休みの「代替物件」には特に注意
特に夏休み期間で困るのが、出発直前の変更です。
人気の観光地ではすでにほとんどの宿泊施設が予約済みです。
そのため、
「この物件には泊まれないので、嫌ならキャンセルしてください」
となってしまうと、旅行者側にはほとんど選択肢が残されていません。
だからこそ別の物件を提案された場合には、
「泊まれる場所があるなら仕方ない」
とすぐに受け入れるのではなく、最初に予約した物件との違いをきちんと確認することが大切です。
旅行の目的が海であれば、海までの距離。
景色を楽しみに予約したのであれば、眺望。
家族旅行であれば、部屋数や広さ。
自炊を予定しているのであれば、キッチン設備。
自分が「なぜその物件を予約したのか」を考えて判断した方が良いでしょう。
結局どの宿泊施設を選べばいい?
英国国内旅行の場合、大まかには次のように考えると分かりやすいと思います。
1〜2泊程度の短期旅行なら、便利な「ホテル」。
英国らしい住宅や朝食を体験したいなら「B&B」。
5泊以上で、自炊しながらゆっくり滞在したいなら「Airbnb」。
家族や友人グループで英国らしい一軒家を借りたいなら「Holiday Cottage」。
小さな子ども連れで、宿泊施設の中でも遊べる環境が欲しいなら「Holiday Park」。
旅行の日数、人数、目的によって上手に使い分けるのが一番です。
Airbnbは上手に使えば英国国内旅行の強い味方
今回、私自身は出発2日前に宿泊先を変更しなければならないという、思わぬトラブルに遭いました。
しかし結果として、North DevonのCroydeという素晴らしい場所を知ることができました。
旅行とは分からないものです。
当初の予定通りに進まなかったことが、結果的に新しい場所との出会いにつながることもあります。
それでも、旅行直前の宿泊トラブルはできれば避けたいものです。
これから英国国内旅行でAirbnbを利用する方は、
「写真がきれいだから」
「値段が安いから」
という理由だけではなく、ホストのレビューや過去の評価、物件の条件までしっかり確認してから予約することをおすすめします。
そして5泊以上の家族旅行なら、キッチン付きのAirbnbやHoliday Cottageもぜひ検討してみてください。
スーパーで好きな食材を買って料理し、昼間はビーチや英国の自然を楽しむ。
毎日レストランへ行かなければならない旅行とは違い、自分たちのペースでゆっくり過ごすことができます。
これも英国国内旅行の楽しみ方の一つです。
そして、もしNorth Devon方面へ行く機会があれば、Croydeも候補に入れてみてください。
今回、私は完全に偶然訪れることになった場所でしたが、
「いつかもう一度行きたい」
と思える英国の素敵な場所の一つになりました。










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