
イギリスには、数多くの「本当にあった怖い話」とされるエピソードが存在します。幽霊屋敷や都市伝説、歴史的事件にまつわる怪奇現象など、イギリスはまさにホラーの宝庫といえるでしょう。長い歴史を持つこの国には、時代を超えて語り継がれる恐ろしい話が数多く残されています。今回は、特に有名な怪談や心霊スポットを深掘りし、より詳細な情報と共に紹介していきます。
1. ボロワーズリー・レクトリー(Borley Rectory)
「イギリスで最も呪われた家」として知られるボロワーズリー・レクトリーは、1862年にエセックス州のボリー村に建設されました。この屋敷はかつて修道院があった土地に建てられたとされており、多くの怪奇現象が報告されています。
住人や訪問者は、不可解な足音、ポルターガイスト現象、さらには「黒い修道女」と呼ばれる幽霊を目撃したと証言しています。特に有名なのは、夜になると現れる修道女の霊で、彼女は悲しげに庭を歩き回るといわれています。
この修道女の伝説には、ある悲しい物語が伝わっています。かつて、修道女と地元の修道士が禁じられた恋に落ち、駆け落ちを企てました。しかし、彼らの計画は発覚し、修道士は処刑され、修道女は生きたまま壁の中に閉じ込められたといいます。それ以来、彼女の魂は屋敷をさまよい続けているのです。
1939年、ボロワーズリー・レクトリーは火事で焼失しましたが、廃墟となった後も怪奇現象は続いています。霊媒師のハリー・プライスが行った調査では、多くの超常現象が記録され、イギリスで最も呪われた場所としての評判を決定的なものにしました。
2. ハンプトン・コート宮殿の幽霊
ロンドン郊外にあるハンプトン・コート宮殿は、16世紀のイングランド王ヘンリー8世の宮殿として有名ですが、この場所には彼の6人目の妻、キャサリン・ハワードの幽霊が出るといわれています。
キャサリン・ハワードは、夫ヘンリー8世に不貞を疑われ、宮殿内で助けを求めて叫びながら逃げ回りました。しかし、彼女は捕らえられ、処刑されてしまいました。それ以来、彼女の悲痛な叫び声が「幽霊の回廊」と呼ばれる廊下で聞こえるという話が後を絶ちません。
この廊下で幽霊の気配を感じたという証言は多く、観光客だけでなく、宮殿のスタッフまでもが不気味な現象を体験しているのです。ある時は、宮殿内の監視カメラに、白い影のようなものが映り込んだこともありました。
3. タワー・オブ・ロンドンの幽霊
ロンドン塔は、長い歴史の中で数々の処刑が行われた場所であり、イギリスで最も有名な心霊スポットの一つです。
特に有名なのは、ヘンリー8世の2番目の妻、アン・ブーリンの幽霊です。彼女は不義の罪で告発され、1536年に首を切り落とされて処刑されました。その後、彼女の幽霊が首なしの姿でロンドン塔内をさまよっているといわれています。
また、ロンドン塔には他にも数多くの幽霊目撃情報があります。エドワード5世とその弟リチャード・オブ・シュルーズベリーの「幽霊の王子たち」も有名です。彼らは1483年にロンドン塔内で消息を絶ち、その後白い服を着た少年の幽霊が目撃されるようになりました。
観光客だけでなく、ロンドン塔の警備員たちも頻繁に怪奇現象を体験しており、「この塔には何かがいる」と確信している人も少なくありません。
4. エジンバラの地下都市(Mary King’s Close)
スコットランド・エジンバラの旧市街には、17世紀に疫病が流行した際に封鎖された地下通路「メアリー・キングス・クロース」があります。
この場所には、疫病で亡くなった人々の霊がさまよっているとされ、特に「アニー」という少女の霊が有名です。彼女は疫病で孤独に死んだとされ、訪れる人々が彼女のために人形やおもちゃを供えることが習慣になっています。
観光ツアーの参加者の中には、突然手を引っ張られる感覚を覚えたり、謎のすすり泣く声を聞いたという証言もあります。
5. ベリー・ポメロイ城の幽霊
デヴォン州にあるこの城は、最も呪われた城のひとつとされています。特に有名なのが「白い貴婦人」と「青い貴婦人」の幽霊です。
「白い貴婦人」は、かつて城の一室に幽閉され、飢え死にした貴族の娘の霊といわれています。一方、「青い貴婦人」は、自らの子供を殺めてしまった母親の霊とされ、彼女を目撃した者は不幸に見舞われるといわれています。
6. クロウリー邸(The Cage)
エセックス州にあるこの小さな家は、かつて魔女狩りの時代に監獄として使われていました。
ここでは、魔女として処刑された女性たちの霊がさまよっているとされ、住人が次々と怪奇現象に耐えられず家を手放したという話があります。
目撃証言には、影のような存在、女性のすすり泣く声、電気が勝手につく・消えるなどが含まれています。
イギリスには、このように数え切れないほどの心霊スポットが存在します。あなたも勇気があるなら、これらの場所を訪れてみるのもいいかもしれません…ただし、何か見えても責任は取れませんよ!👻
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