【英語文法】冠詞 a / an / the の違いと使い方｜例文でわかる完全ガイド

概要と結論

英語の冠詞は「名詞が具体的かどうか」「初めて話題に出すかどうか」で決まります。

• a/an：特定しない「ある一つの」
• the：特定の「その」
• 無冠詞：複数形や不可算名詞で一般的な意味を表すとき

a / an の基本ルール

1) 「1つの」＝初めて出す名詞に使う

• I saw a dog in the park.（ある犬を見た）
• She bought an apple.（リンゴを1つ買った）

2) a と an の使い分け

• a：子音の音で始まる単語（a book, a car, a university*）
• an：母音の音で始まる単語（an apple, an hour, an MBA）

※発音で判断：university は /juː/ なので a university。

the の基本ルール

1) すでに特定されている名詞

• I saw a dog. The dog was black.（その犬は黒かった）

2) 世界に1つしかないもの

• The sun rises in the east.
• She visited the moon.

3) 前提として共有されているもの

• Can you open the door?（＝部屋にあるドア）

a/an と the の違い

• a/an：話題に初めて登場する、相手がどれかわからない
• the：すでに言及した or 相手がどれかわかっている

I saw a movie yesterday. The movie was amazing.

ネイティブのニュアンス & コロケーション

よくある間違い

1. a/an の選び方：発音で判断（× a hour → ○ an hour）
2. the の使いすぎ：一般論には不要（× I like the music → ○ I like music）
3. a と the の混同：初出は a/an、再登場は the
4. 不可算名詞に a：× a water → ○ water（ただし a glass of water は可）

ミニテスト

かっこに a / an / the を入れてください。

1. I saw (　　　) cat on the street.
2. (　　　) moon looks beautiful tonight.
3. She is (　　　) honest person.
4. I need (　　　) information about the hotel.
5. He plays (　　　) guitar very well.

まとめ：使い分けのコツ

• a/an：初めて登場する不特定のもの
• the：特定できるもの（前に出た・唯一・共有知識）
• 無冠詞：一般的・抽象的なもの

a dog → the dog という流れを押さえれば自然に使えるようになります。

よくある質問（FAQ）

Q. a と an の違いは？

子音の音の前は a、母音の音の前は an。スペルではなく発音で判断。

Q. 不可算名詞には冠詞を付けますか？

不可算名詞（water, information）は無冠詞。ただし数量表現と一緒なら a を使える（a glass of water）。

Q. the を使うと堅い印象になりますか？

the 自体は自然な冠詞。文脈次第で「具体化」されるためフォーマルにも日常会話にも普通に使われます。

Q. 固有名詞には the を付けますか？

国名・都市名には通常付けないが、川・海・山脈・新聞名などには the を付ける（the Nile, the Times）。