【英語文法】不定詞 to の用法（目的・結果）｜意味・例文・見分け方を徹底解説

概要と結論

不定詞 to + 動詞の原形 にはいくつかの用法がありますが、ここでは特に 目的用法 と 結果用法 を解説します。

• 目的用法：～するために
• 結果用法：その結果～する

見分けるコツは「意図的か／自然な結果か」です。

不定詞 to の目的用法

意味

「～するために」。人が意図して行動する目的を表します。

例文

• I study hard to pass the exam.（試験に合格するために勉強する）
• She went to the store to buy some milk.（牛乳を買うために店へ行った）
• He got up early to catch the first train.（始発に乗るために早起きした）

不定詞 to の結果用法

意味

「その結果～する」。意図せずに生じた結果や成り行きを表します。

例文

• He lived to be ninety.（彼は結果として90歳まで生きた）
• I awoke to find myself in the hospital.（目が覚めたら病院にいた＝その結果わかった）
• She grew up to be a doctor.（大きくなって結果として医者になった）

目的用法と結果用法の違い

• 目的用法＝意図・目的（未来志向）
• 結果用法＝成り行き・結果（過去からの帰結）

例： He studied hard to pass the exam.（目的） He woke up to find the bus had left.（結果）

よくある文型と例文

• 目的用法：主語 + 動詞 + to V（意図） e.g., She went out to meet her friends.
• 結果用法：主語 + 動詞 + to V（成り行き） e.g., He came home to discover the door open.

よくある間違い

1. すべてを「～するために」と訳してしまう → 結果用法は「その結果」と訳すべき。
2. 主語が意図できない場合に目的用法を使う → × He died to be remembered. → ○ He died and came to be remembered.
3. to と前置詞 for の混同 → × I went there for buy it. → ○ I went there to buy it.

ミニテスト

次の文の to は「目的用法」か「結果用法」か判別してください。

1. She left early to catch the bus.
2. He grew up to be a famous singer.
3. I got up to find it was raining.
4. They study English to travel abroad.

まとめ：使い分けのコツ

• 意図的行動 → 目的用法（～するために）
• 自然な成り行き → 結果用法（その結果～する）
• 主語が「意図を持てる」場合は目的用法を疑うとよい

よくある質問（FAQ）

Q. 目的用法と副詞的用法は同じですか？

はい、目的用法は不定詞の副詞的用法の一種です。

Q. 結果用法は多いですか？

頻度は高くありませんが重要な定型表現（live to be, wake to find）が多いです。

Q. for to V は使えますか？

現代英語では基本的に使いません（古英語表現）。正しくは to V のみ。

Q. 「only to V」って何ですか？

「～したが、その結果～しただけ」という残念な結果を表します。例：He hurried only to miss the train.