
「本場のイギリス紅茶ってどう淹れればおいしいの?」──そんな疑問にお答えします。 英国のティー文化は、単なる飲み物ではなく“生活の一部”。 この記事では、イギリス紅茶の基本知識からミルクティーの正しい入れ方、おすすめブランド、ティータイムの楽しみ方まで、 紅茶初心者から上級者まで役立つ情報をまとめました。
イギリス紅茶とは?
イギリスでは紅茶は日常生活に深く根付いた文化です。 「お茶しよう(Have a cuppa?)」は挨拶のように交わされるほど。 特徴的なのは、ストレートティーよりもミルクティーが主流である点です。
代表的な紅茶の種類:
- アッサム:コクが強くミルクティーに最適。
- ダージリン:華やかな香りで食後向き。
- アールグレイ:ベルガモットの香りが特徴的。
- イングリッシュブレックファスト:複数の茶葉をブレンドした英国定番。
紅茶を飲む時間帯も文化の一部で、モーニングティー、アフタヌーンティー、イブニングティーとシーンごとに分かれます。
ミルクティーの正しい入れ方
イギリス式のミルクティーは「紅茶にミルクを加える」だけではありません。 温度や順番、ティーポットの使い方で味が変わります。
必要な道具
- ティーポット(陶器製または保温性の高いもの)
- ティースプーン
- ストレーナー(茶こし)
- ミルクジャグ
- 沸かしたての熱湯(軟水推奨)
基本の手順
- ポットをお湯で温めておく。
- 茶葉を入れる(1人分につきティースプーン1杯+ポット用にもう1杯)。
- 沸騰直後のお湯を注ぎ、フタをして3〜5分蒸らす。
- カップにミルクを少量先に入れる(これが英国式“ミルクインファースト”)。
- ストレーナーで茶葉を濾しながら紅茶を注ぐ。
- 好みで砂糖を加える(英国ではホワイトシュガーが一般的)。
ポイント:ミルクを後から入れる“ミルクインラスト”も可。 ただし陶器のカップを保護するため、伝統的にはミルクを先に入れるのが正統派です。
ロイヤルミルクティーとの違い
ロイヤルミルクティーは日本発祥のアレンジ。茶葉を直接ミルクで煮出します。 一方、イギリスでは紅茶を抽出してからミルクを加えるのが一般的です。
おすすめの英国紅茶ブランド
本場イギリスではスーパーやティールームで手に入る紅茶ブランドが数多くあります。 以下は現地で定番の人気ブランドです。
- TWININGS(トワイニング):1706年創業。女王御用達ブランド。イングリッシュブレックファストは王道。
- FORTNUM & MASON(フォートナム&メイソン):ロンドンの高級老舗。香り高いアールグレイが人気。
- PG Tips(ピージーチップス):日常的なティーバッグとして庶民的。濃い味でミルクティー向き。
- Yorkshire Tea(ヨークシャーティー):北イングランド生まれ。硬水でもしっかり風味が出る紅茶。
- Whittard of Chelsea(ウィッタード):ギフトにも人気。フレーバーティーの種類が豊富。
現地ではスーパーでも購入可能ですが、ロンドンのFortnum & Mason Piccadilly本店や、 Whittard Covent Garden店など、ティーカウンター併設のショップを訪れるのもおすすめです。
紅茶をもっと楽しむコツ
- お湯の温度は100℃直前が理想(沸かしたてをすぐ注ぐ)。
- ミルクは冷たすぎない常温を使うと分離しにくい。
- ティーバッグでも1分長めに蒸らすと香りが立ちやすい。
- 焼き菓子やスコーンとのペアリングで満足度アップ。
よくある質問(FAQ)
- Q. ミルクは先に入れる?後から?
- A. 英国式は先入れ(ミルクインファースト)が伝統。陶器保護と味のまろやかさが理由です。
- Q. 紅茶に合うお菓子は?
- A. スコーンやビスケットが定番。スティッキートフィープディングやアップルクランブルもよく合います。
- Q. ティーバッグでもおいしく淹れられる?
- A. はい。蒸らし時間を少し長く取り、ティーバッグを揺らさず静かに抽出すると香りが出ます。
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