
ロンドン・ヒースロー空港に到着したら最初にすべきこと
イギリス最大の国際空港「ロンドン・ヒースロー空港(Heathrow Airport)」は、毎日20万人以上が利用する世界有数の空港です。 初めて訪れる旅行者にとっては手続きや移動が多く、到着後の動き方を知っておくことが快適な旅の第一歩となります。
ここでは、ヒースロー空港到着後にやるべきことを「順番どおり」に整理しました。初めての方でも安心して行動できるガイドです。
① 入国審査(Immigration)をスムーズに通過する
到着後、まず最初に向かうのが入国審査(Border Control)です。 電子ゲート(eGate)を利用できる国籍(日本を含む)であれば、パスポートをスキャンして顔認証で簡単に通過できます。
- パスポートの有効期限:入国日+6か月以上が望ましい
- 入国目的の質問(観光・滞在期間・帰国便など)に備える
- 入国カード(Landing Card)は不要(2019年に廃止)
もし家族連れや長期滞在で通常の審査官ブースを通る場合は、 「滞在先の住所」や「滞在期間」を英語で答えられるように準備しておきましょう。
② 手荷物(Baggage Claim)を受け取る
入国審査を終えたら、電光掲示板で便名とターンテーブル番号を確認し、荷物受け取り(Baggage Claim)エリアへ。 稀に同便の乗客全員の荷物が出てくるまで10〜15分かかることもあります。
万一荷物が出てこない場合は、Lost Property(遺失物カウンター)または航空会社のバゲージカウンターで報告書(PIR)を作成します。
③ ポンドへの両替またはキャッシュ引き出し
イギリスではカード払いが主流ですが、タクシー・チップ・地方バスなどは現金が便利な場面もあります。 空港内の両替所はレートが高めなので、空港ATMでデビットカードから直接引き出すのがおすすめです。
- 両替所:Travelex(到着階にあり)
- ATM:各ターミナルの到着ロビーに設置
- レート比較アプリ「Wise」「Revolut」も便利
④ SIMカード・eSIMの購入とWi-Fi接続
空港内にはVodafone、EE、Threeなどの通信キャリアカウンターや自販機があり、SIMカードをその場で購入できます。 旅行者には、プリペイドSIM(30日プラン)またはeSIMがおすすめ。
- データ容量:20〜50GBが主流(約£15〜£25)
- 空港Wi-Fi:Heathrow Free Wi-Fiに接続(メール登録のみ)
- モバイルWi-Fiを持参する場合は入国前に接続確認
⑤ ロンドン市内への移動手段を選ぶ
ロンドン市内までは約25km。目的地や予算に応じて最適な交通手段を選びましょう。
交通手段 | 所要時間 | 料金目安 |
---|---|---|
Heathrow Express(特急) | 約15分(パディントン駅) | £25前後 |
Elizabeth Line(地下鉄) | 約30分 | £12前後 |
タクシー | 約45〜60分 | £70〜£100 |
バス・ナショナルエクスプレス | 約60〜80分 | £10〜£20 |
※交通状況・時間帯によって変動あり。
⑥ 空港で役立つサービス・おすすめ施設
- 荷物一時預かり(Left Luggage):ターミナル2, 3, 5
- SIM・両替カウンター:到着階ロビー
- 観光案内所(Visitor Centre):ターミナル3 到着階
- 飲食・カフェ:Pret、Costa Coffee、Caffè Neroなど多数
- 交通カード(Oyster Card)販売機:駅構内にあり
⑦ 安全対策とスリ防止のポイント
ロンドンは比較的安全な都市ですが、空港到着直後はスリ・置き引きのリスクも。 荷物・貴重品の管理は徹底し、到着ロビーでは不審な勧誘やタクシーを避けましょう。
- 公認タクシー(Black Cab)またはUberを利用
- ATM利用時は周囲に注意
- SIMや両替で声をかけてくる非公式業者は無視
まとめ:ヒースロー空港で失敗しないためのコツ
- 到着後の流れ(入国→荷物→両替→通信→移動)を事前に把握
- Heathrow ExpressやElizabeth Lineを活用し、移動をスムーズに
- 通信・交通・安全の3点を最優先で準備
これらを押さえておけば、ロンドン旅行のスタートをスムーズに切ることができます。
よくある質問(FAQ)
- Q. ヒースロー空港で日本円の両替はできますか?
- A. 各ターミナルの到着階にTravelex両替所がありますが、レートは高め。ATM引き出しがよりお得です。
- Q. eSIMは空港で購入できますか?
- A. はい。自動販売機やVodafone・EEなどのカウンターで即時開通できます。事前購入型eSIM(Airaloなど)もおすすめ。
- Q. 深夜到着時はどうすれば?
- A. タクシーまたはUberが安全。公共交通は終電後に減便・運休があります。
Comments