イギリスの首都ロンドンは、世界有数の大都市として政治・経済・文化の中心を担っています。
では、なぜロンドンが首都になったのか?
そして、現在どれくらいの人が住み、どんな人種が暮らしているのか?
この記事では、ロンドンの基本をわかりやすく解説します。
■ なぜロンドンが首都になったのか?
ロンドンが首都になった理由は「歴史的・地理的な優位性」と「政治機能の集積」にあります。
① ローマ時代から重要都市だった
紀元1世紀頃、ローマ帝国がブリテン島を支配した際、テムズ川沿いに「ロンドニウム」という都市が築かれました。
テムズ川は内陸と海を結ぶ重要な水路で、交易・軍事の拠点として最適な場所だったため、急速に発展しました。
② 中世以降、経済の中心地に
ロンドンは市場や港が発達し、商人や金融が集まる “経済の中心” となりました。
この経済力は国の政治の中心が集まる大きな要因になります。
③ 王宮・議会が集まり政治の中心に
11~13世紀頃から、王がロンドン周辺に宮殿を構え、議会(ウェストミンスター)もロンドンに定着。
王権・政府機能・裁判所などが集中し、事実上「首都」として扱われるようになりました。
④ 明確な“首都宣言”はなく、自然に首都へ
イギリスでは、特定の年に「ロンドンを首都とする」という法的決定はありません。
しかし、王・議会・行政の中心が集まったことで、自然にロンドンが首都として定着した形になります。
■ ロンドンの人口はどれくらい?
ロンドンの人口は約 890万〜900万人 と推定されています。
● おおまかな人口規模
- 2021年国勢調査:約 880万人
- 2023年推計:約 895万人
ロンドンはイギリス最大の都市であり、ヨーロッパでも有数の巨大都市です。
● 人口が増え続けている理由
- 海外からの移民が多い
- イギリス国内からロンドンへ移住する若者が多い
- 経済・文化の中心で仕事の機会が豊富
このような背景から、ロンドンは近年もゆるやかに人口増加を続けています。
■ ロンドンにはどんな人種が住んでいる?
ロンドンは世界でもトップレベルの多文化都市で、300以上の言語が話されると言われます。
2021年の国勢調査を元にした主な人種構成は次の通りです。
● 主な人種割合(おおよそ)
- 白人系(White)合計:約54%
- 白人イギリス系(White British):約37%
- アジア系:約21%
- インド系、パキスタン系、バングラデシュ系、中国系など
- 黒人系(Black):約13%
- アフリカ系、カリブ系など
- 混血(Mixed):約6%
- その他の民族:約6%
● 外国生まれの住民が非常に多い
ロンドンでは 住民の約40%が英国以外の国の生まれ です。
世界中から人々が集まるため、街中で様々な言語と文化が共存しています。
● 特徴的なポイント
- 白人イギリス系が最大グループだが、半数以下
- アジア系・黒人系の人口が多く、地域ごとに特色がある
- 多文化都市として食・宗教・言語の多様性が際立つ
■ まとめ
- ロンドンが首都になったのは
ローマ時代からの都市としての優位性、経済力、そして王宮・議会が集まったことで自然に首都として定着したため。 - 人口は約 890〜900 万人でヨーロッパでも大規模。
- 人種構成は非常に多様で、白人系・アジア系・黒人系などがバランスよく存在する“世界都市”。









Comments