
イギリスの住宅街を歩くと、多くの家が隣と壁を共有して連なっている(テラスハウス)ことに気づきます。 日本の一戸建てとは異なるこの様式には、歴史的・社会的な理由があり、住み心地にも特徴があります。
テラスハウス誕生の歴史
17世紀以降、都市人口が増加したロンドンや産業都市で、効率よく土地を使うために誕生したのがテラスハウスです。 同じ設計で家を並べて建てることで建築コストを削減し、短期間で多くの住居を供給できました。
なぜ隣とくっつける必要があったのか
- 土地の節約:限られた都市空間でより多くの住宅を確保
- 建築費削減:壁を共有することで資材コストを抑制
- 暖房効率:壁を共有することで保温性が高まり、冬のエネルギー効率が良くなる
壁が薄くて隣の音は聞こえる?
多くのテラスハウスはレンガ造りの厚い壁で仕切られており、 日本の木造アパートほど音漏れはありません。 ただし築年数やリノベーション状況によっては生活音が聞こえる場合もあります。
現代の新築や改装済み住宅では、防音材が追加されていることも多く、音の問題は意外と少ないのが実情です。
テラスハウスのメリットとデメリット
メリット
- 暖房効率が良く光熱費が抑えられる
- コミュニティ意識が育ちやすい
- 土地・建築コストを抑えられるため購入価格が比較的安い
デメリット
- 隣のリノベーション工事や生活音が気になる場合がある
- 駐車スペースが限られる
- 外観の自由度が低い
FAQ:よくある質問
テラスハウスとセミデタッチドハウスの違いは?
テラスハウスは左右両側が隣と共有、セミデタッチドは片側だけ共有する住宅です。
防音は日本より優れている?
レンガ造りで厚い壁のため一般的には防音性が高いですが、築年数によって差があります。
庭はあるの?
多くのテラスハウスには裏庭(Back garden)があり、洗濯物や家庭菜園に利用されます。
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