近年、「イギリスでは男性も健康志向になり、淡泊になっているのでは?」という声を耳にすることがあります。
背景には、イギリス社会全体で進む食生活の変化があります。
では本当に、イギリスで“草食系男子”は増えているのでしょうか?
食文化の変化と男性像の関係について整理してみます。
🇬🇧 イギリスの食生活は大きく変わっている
イギリスではここ10〜15年で、食生活に明確な変化が見られます。
■ 肉の消費量は減少傾向
2000年代後半以降、赤肉や加工肉の消費量は徐々に減少しています。
特に若い世代では「毎日肉を食べる」スタイルから、「肉を減らす」選択へと変化しています。
■ フレキシタリアンの増加
完全なベジタリアンやビーガンだけでなく、
- 週に数日は肉を食べない
- 健康や環境のために植物性食品を選ぶ
といった“ゆるやかな菜食”スタイルが広がっています。
■ 植物性食品が一般化
ロンドンを中心に、ビーガン対応レストランやカフェが急増。
大手スーパーでも植物性ミルクや代替肉製品が当たり前のように並ぶようになりました。
🧠 なぜ健康志向が強まっているのか?
この背景には、いくつかの理由があります。
① 健康意識の高まり
心疾患や肥満対策の観点から、「赤肉を減らす」「野菜を増やす」ことが推奨されるようになりました。
② 環境問題への関心
気候変動問題をきっかけに、畜産業による環境負荷への意識が高まり、植物性食品を選ぶ人が増えています。
③ 動物福祉への配慮
倫理的な理由から肉の消費を減らす若者も増加しています。
🌿 では「草食系男子」は増えている?
ここで注意したいのは、「草食系男子」という言葉は日本独自の概念だという点です。
草食系男子とは、
- 恋愛に積極的でない
- 競争志向が弱い
- 穏やかでマイルド
といった性格的傾向を指す言葉で、必ずしも食習慣とは直結しません。
🇬🇧 イギリス人男性は本当に淡泊?
実際のイギリスでは、
- 男性の多くは依然として肉を食べている
- ステーキやバーガー文化も根強い
- パブ文化も健在
つまり、男性全体が「草食化」しているわけではありません。
しかし一方で、
- 若年層男性の間で健康志向が強まっている
- ジム通いやプロテイン志向の広がり
- 食事管理アプリの利用増加
といった動きも見られます。
これは「淡泊」というよりも、
自己管理意識が高まっていると言ったほうが近いかもしれません。
🏙 ロンドンの若者文化の変化
特にロンドンなどの都市部では、
- カフェ文化の浸透
- 自炊志向
- アルコール摂取量の減少傾向
など、生活スタイル全体が「ヘルシー」にシフトしています。
ここでは「マッチョ=大量の肉」という価値観はやや薄れ、
スマートで知的、健康意識が高い男性像が支持される傾向もあります。
📝 結論
✔ イギリスでは健康志向が確実に強まっている
✔ 植物性食品は一般化している
✔ ただし男性が全面的に「草食系化」しているわけではない
イギリス人男性が「淡泊になった」というよりも、
👉 食・健康・環境を意識する合理的なライフスタイルへと進化している
と考える方が実態に近いでしょう。
草食系男子が増えている、というよりも
“意識高め系・自己管理型男子”が増えているという表現の方が現代のイギリスをよく表しているかもしれません。










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