イギリスはヨーロッパの中でも離婚率が高い国として知られています。 しかし、離婚しないカップルに焦点を当てたある調査で、驚きの結果が明らかになりました。 「もし生まれ変わっても、今のパートナーを選びますか?」という質問に、意外にも多くの人が“YES”と答えたのです。
イギリスの離婚率は約40%、一方で日本は?
英国統計局(ONS)の最新データによると、イギリスでは結婚したカップルの約40%が最終的に離婚に至るとされています。 平均結婚年数はおよそ12年で、離婚のピークは40代前半。 欧州諸国の中では中程度ですが、婚姻数自体が減少傾向にあるため、割合としては高めに見えます。
対して日本では、厚生労働省の人口動態統計(2023年)によると、 離婚率はおよそ1.4(人口1,000人あたり1.4件)。 単純に比較すると、日本の離婚率はイギリスの約3分の1程度。 ただし「離婚しない=夫婦関係が良好」とは限らず、文化的な要素が大きく影響しています。
日本では経済的・社会的な理由から離婚を避ける傾向が依然として強く、 「我慢」や「家族体面」を重んじる価値観も残っています。 一方、イギリスでは「幸せでない結婚を続けるより、やり直す方が自然」という考え方が主流です。
アンケートの質問:「生まれ変わっても同じ人を選ぶ?」
英国の調査会社が2024年に行ったアンケート(既婚者1,000人対象)によると、 「Yes(また同じ人を選ぶ)」と答えたのは全体の58%。 「No(別の人を選ぶ)」は27%、「わからない」が15%でした。 離婚率の高さを考えれば、この数字はむしろ“愛の強さ”を示しているとも言えます。
「完璧じゃないけど、私の人生にぴったりの人」──50代女性・ロンドン
こうした声は、理想よりも現実を受け入れた成熟した関係を感じさせます。 イギリスではカップルセラピーや夫婦カウンセリングが一般的で、 問題を隠すより“話し合って修復する”文化が根づいています。
日本の夫婦観とのちがい
日本の既婚者を対象にした同様の質問では、「また同じ人を選ぶ」と答えた人はおよそ40%前後(民間調査)。 イギリスより低い数字ですが、その分「どちらかといえばYes」とする“グレーゾーン”回答が多いのも特徴です。 感情よりも現実を優先する傾向が強い日本らしい結果とも言えるでしょう。
日本では、家族や子どものために離婚を避けるケースが依然多く、 「再び同じ相手を選ぶ」というよりも「今の関係を続けることが現実的」と考える人が多いようです。
長く続くカップルに共通する“距離感”
イギリスの心理学者によると、長続きするカップルには共通点があります。 それは「相手に依存しすぎず、でも笑い合える関係」。 日本でも「夫婦は他人の始まり」と言われるように、程よい距離感を保つことが大切とされています。
まとめ:選び直しても同じ人を選ぶということ
離婚率の高さとアンケート結果を比べると、 “別れやすい国”にも“選び直すほど愛される関係”があることが見えてきます。 国は違えど、長く続く夫婦の共通点は「完璧さよりも理解」。 それが、また同じ人を選びたいと思える理由なのかもしれません。
英国生活サイト編集部より一言
上のアンケート結果についてですが、信頼性に欠けると思います。
なぜなら、イギリスに数年住んだことのある方なら分かると思いますが、イギリス人はとにかく外面を良く見せることに命を懸ける人が多く、本音は墓場まで持っていくタイプの人たちです。
そんな彼らに「生まれ変わっても同じ人と結婚しますか?」と質問しても、恐らくアンケートを取ったときにはパートナーが隣にいたのでしょう。
お酒をたっぷり飲ませて、配偶者がいない場所で同じ質問をしたら、おそらく9割くらいの人が「違う相手と結婚する」と答えるに違いありません。
そもそも動物学的に見ても、オスはできるだけ多くの子孫を残そうとする本能を持ち、メスは優秀なDNAを求める本能があります。
お互いに「今の相手よりも優れた人が存在する」ことを本能的に理解しているはずです。
とはいえ、「男性が同じ相手と結婚する」と答えるのは、ある意味で理にかなっているのかもしれません。
なぜなら、年を重ねるごとに女性を探す情熱は薄れ、また一から関係を築くことが面倒になってくるからです。
その意味では、「同じ相手と一緒にいる方が気楽でいい」と考えるのも納得できます。
※データ出典:英国統計局(Office for National Statistics, 2024)、厚生労働省人口動態統計(2023年)など。 数値は公表時点の推計値をもとに構成しています。










Comments