ロンドンの家賃が高騰を超えて“暴騰”しているという話は、もはや都市伝説ではなく現実です。イギリスは2021年から徐々に金利を上げ、物価の上昇、つまりインフレを抑えてきました。そのおかげか、物価の上昇は確かに落ち着いたように見えます。事実、イングランド銀行は最近金利を下げ始める動きすら見せています。 しかしながら、そんな中でもロンドンの家賃だけは相変わらず「絶対に下がらないぞ!」という強い意志を持っているかのように高止まりしています。それどころか、一部の地域では未だに上昇を続けており、家を借りようとする人たちの財布を容赦なく攻撃しているのが現状です。 その証拠に、今回とんでもない物件を見つけました。なんと、2022年から家賃が53%も上昇しているという、まさに狂気の沙汰とも言える一戸建て物件です。これはもはや何かの間違いではないかと疑いたくなりますが、現実に存在しています。 ひょっとすると、日本に帰国された元駐在員の方の中には、「あれ? これ、俺が住んでた家じゃない?」と思う方もいるかもしれません。もしそうだとしたら、ご愁傷様です。あなたが住んでいた時よりも、今の家賃は天文学的に跳ね上がっています。 さて、この家賃53%アップという衝撃の事実について、冷静に分析してみましょう。 そもそも53%の家賃上昇って正気か? 家賃が2〜3%上がるならまだ理解できます。しかし、53%となると話は別。こんなことが許されていいのでしょうか? これは一体、家主が強欲なのか、それとも借り手が勉強不足なのか、それともロンドンという都市自体が狂っているのか……。 いろいろと突っ込みどころは満載ですが、とりあえずこの物件について掘り下げてみます。 物件の所在地:ロンドンの“腹部”、ウッドサイドパーク 今回問題の物件があるのは、ロンドン北部の閑静な住宅街「ウッドサイドパーク」。このエリアは日本人にもなじみが深い場所で、有名な小学校「フリスマナー」があります。子どもを通わせるためにこの地域に移住する家族も多く、まさに“アッパーミドルクラス”の人たちがこぞって住みたがるエリアです。 さらに、近くには乗馬の練習場まであり、「お金持ちが優雅に休日を過ごす町」といった雰囲気が漂っています。ロンドンの喧騒から離れ、静かに暮らしたいという人にとっては、まさに理想のエリアと言えるでしょう。 そんなウッドサイドパークにある今回の物件ですが、まず間取りを見てみましょう。 物件の間取り この家は、一戸建てのファミリーハウスで、広々とした作りになっています。 十分にゆとりのある間取りで、ファミリー向けの物件と言えます。しかし、この物件が2022年からたった2年で家賃53%アップというのは、さすがに驚きを通り越して笑ってしまうレベルです。 現在の家賃は月6000ポンドとなります。2022年時点では3900ポンドでした。 写真を下に掲載したのでご興味のある方はご覧ください。 どうしてこんなに家賃が上がるのか? ここで疑問なのが、「なぜこんなに家賃が爆上がりしているのか?」という点です。考えられる要因をいくつか挙げてみましょう。 これからのロンドンの家賃はどうなる? ロンドンの家賃高騰(というか暴騰)は、一時的なものではなく、もはや構造的な問題になりつつあります。特に、今回のようなエリアでは今後も家賃が上がる可能性が高いでしょう。 とはいえ、あまりにも無茶な値上げは市場にも悪影響を与えるはず。これ以上のインフレが続けば、ロンドンは「住む場所」というよりも「富裕層だけの特権エリア」と化してしまうかもしれません。 それにしても、家賃が2年で53%も上がるなんて、普通に考えたら異常です。これがロンドンの現実だと思うと、住むのがますます大変になってきましたね。 果たして、ロンドンの家賃はどこまで上がるのか……。もしかすると、数年後には「ロンドンに住むには年収〇〇万円以上が必須!」なんて記事が普通に出回るかもしれません。 あなたなら、この家賃でも住みますか? それとも、別のエリアを探しますか? それとも……もうロンドンは諦めますか?
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魅力的なロケーションと広々とした空間が魅力の2ベッドルームアパートメント
物件概要 ロンドン北西部の人気エリア、コリンデールに位置する、6階にある2ベッドルームアパートメントのご紹介です。交通アクセスに恵まれた立地で、コリンデール駅のすぐ裏手にあり、徒歩1分の距離で利便性が抜群です。周辺にはスーパーマーケットやカフェ、レストランが立ち並び、日常生活の利便性が高いだけでなく、落ち着いた住宅街の中で快適に暮らすことができます。 アクセス アパートメントは6階に位置しており、エレベーターもしくは階段でのアクセスが可能です。移動が楽で、荷物が多い日や雨の日も安心です。さらに、高層階に位置しているため、静かな環境でありながら、周囲の景色も楽しめます。 リビングスペース アパートメントのリビングルームは、モダンで開放感のあるデザインが特徴です。広々としたリビングスペースにはオープンキッチンがあり、家族や友人との交流を楽しみながら料理ができるレイアウトになっています。キッチンは最新の設備を備えており、日々の調理も快適です。リビングには大きなバルコニーが隣接しており、外の新鮮な空気を感じながらリラックスできるスペースとして活用できます。バルコニーでは、ちょっとしたガーデニングや、朝のコーヒータイムにも最適です。 主寝室 主寝室は、キングサイズベッドを配置できる十分な広さがあり、ゆったりとした空間で快適な睡眠を提供します。さらに、部屋全体に備え付けられた収納スペースが豊富で、洋服や日用品を多く持っている方でも、収納に困ることはありません。クローゼットはもちろんのこと、その他の収納スペースも充実しており、すっきりとした生活が実現できます。主寝室には専用のシャワールームとトイレも備わっており、プライバシーを確保しながら、快適に過ごすことができます。 2つ目の寝室 2つ目の寝室も広々とした設計で、家族やゲストにも十分なスペースを提供します。この部屋は、バスルームとトイレに直接アクセスできる便利なレイアウトになっており、共有バスルームを使用する際にもプライバシーが守られます。ゲストルームやホームオフィスとしても活用できるため、ライフスタイルに合わせた使い方が可能です。 家具・設備 このアパートメントには、一部の家具がすでに備え付けられていますが、柔軟な対応が可能です。例えば、ソファーやダイニングテーブルなどの家具は、現在設置されていませんが、希望があれば家主が提供することも可能です。自分の好みに合わせたインテリアを楽しみながら、必要な家具はオーナーに相談することができます。 駐車場 駐車スペースについても柔軟に対応可能です。車をお持ちの方は、月額150ポンドで専用駐車場を利用できます。セキュリティも安心のため、駐車スペースを確保したい方にはおすすめです。 周辺環境 このアパートメントの魅力は、その立地にもあります。徒歩1分圏内にはSainsbury’sといった大型スーパーマーケットや、カフェ、レストランがあり、日常的な買い物や外食が非常に便利です。気軽に食事を楽しんだり、リラックスできるカフェで過ごす時間を楽しむことができます。さらに、公共交通機関を利用すれば、ロンドン中心部にも簡単にアクセスできるため、通勤や週末の外出も快適です。 お勧めポイント まとめ この2ベッドルームアパートメントは、ロケーションの良さと、広々とした快適な住空間が魅力です。ファミリーやカップルはもちろん、ワークスペースが必要な方や、ゲストを迎えることが多い方にも最適な物件です。
現地不動産会社に無視されず内見の予約を勝ち取る方法
最近、英国の現地不動産会社からまったく相手にされないといった相談メールが急増しています。恐らく、問合せの方法に問題があるのではないでしょうか。
ロンドンで寝室を3つ欲しいと思っているカップル向けのフラット
最近は日本からロンドンに来る子どもがいない若いカップルが増えているそうです。男性が駐在員であれ、女性が駐在員であれ、どちらかが日本でのキャリアを放棄しているわけで、ロンドンに来てからやりたくもない専業主婦もしくは専業主夫になってしまうケースが増えています。自分のパートナーは、毎日ロンドン都心のオフィスに通い、アフター5で同僚とパブに行き、あまりおいしくもないディナーを食べるなどロンドン生活を満喫しています。でも、自分はといえば、昼間は洗濯、部屋の掃除、片づけをし、夕方から晩御飯の支度を始める。まったくロンドン生活を満喫していないというのが実情ではないでしょうか。でも、もし自宅に自分専用のオフィスがあり、私のようにブログを通して世界中にロンドン生活の素晴らしさを発信できたら少し充実した人生になりませんか?そんな方におススメしたいのが、こちらの物件になります。 物件名 Britten Close 所在地 Britten Close, Golders Green, London NW11 家賃(月) £2,500 – £2,700 デポジット 5週間分 間取り リビング、キッチン、寝室3つ、浴室2つ、トイレ2つ 浴室 2つ、バスタブあり トイレ 2つ 面積 77㎡ 家具 有 駐車場 有(屋内) 最寄り駅 Golders Green(northern line) Zone 3 最寄りスーパー Sainsbury’s、Golders Green商店街まで徒歩10分 担当不動産会社の連絡先 info@jameskeilondon.co.uk(日本語対応)まずはメールでお問合せ! お問い合わせいただく前の注意事項
ロンドン郊外で英国人らしい生活を求めているひと向け賃貸物件
ロンドン郊外で英国人らしい生活を求めているひと向け賃貸物件をご紹介します。ロンドン郊外のハイバーネットというエリアにあるとても綺麗な戸建て物件です。家の後ろには完全プライベートな庭、そして隠れ家としても使えるオフィス兼離れがオプションでついてきます。家具は備え付けのものを使ってもいいですし、もし家具を持っているというひとは家具の撤去もしてくれます。ハイバーネットの商店街まで徒歩たったの3分という立地なのに、家の周りは緑に囲まれていてとても静かです。家の前には車3台がらくらくおける駐車場も完備しています。 物件名 Frederick Cottage 所在地 Gladsmuir Road, Hadley Green, Barnet, EN5 家賃(月) 3,900ポンド デポジット 5週間分 間取り リビング、ダイニングキッチン、寝室3つ、浴室2つ、トイレ3つ、オフィス(別棟) 浴室 2つ、バスタブあり トイレ 3つ 面積 109㎡ 家具 有 駐車場 有 最寄り駅 High Barnet(northern line) Zone 5 最寄りスーパー Waitrose、ハイバーネット商店街まで徒歩3分 学校 Queen Elizabeth School(男子校、女子校) 担当不動産会社の連絡先 info@jameskeilondon.co.uk(日本語対応)まずはメールでお問合せ! お問い合わせいただく前の注意事項
2024年も賃貸物件の家賃は、まだまだ上がり続ける!!!
家賃の上昇率 英国最大手の不動産ポータルサイト「Zoopla」によりますと、2024年英国における家賃ですが5%上昇するとのことです。5%というのは、あくまで英国全体の賃貸物件価格で、ロンドンだけを見ますと2%の上昇との予想となっております。たった2%の上昇かと思ったひともいるのではないかと思ったので補足させていただきます。2023年の9月の時点で例年に比べ10%以上家賃が高騰しており、そこからの5%上昇ということを考えると去年の9月から今年の9月の1年間で15%の家賃上昇が想定されるということになります。値上がりの大きな要因ですが、住宅ローンの金利の上昇、家主に対しての税率の上昇、メンテナンス費用の上昇と家主も家賃を上げざるを得ない状況にあるのです。 数年前までは借主(テナント)が物件を選べた時代 数年前までは、借主(テナント)が有り余る賃貸物件の中から一番いいものを選ぶというのが当たり前でしたが、現在は家主がテナントさんを選ぶのが当たり前となってしまいました。私も何度か、依頼を受け「内見の代行」をしましたが、1件の物件の内見で10人以上の内見者と鉢合わせすることもありました。物件の獲得率は単純掲載で1割です。つまり、10件以上内見して賃貸物件を獲得できるという恐ろしい時代に突入してしまったのです。 賃貸物件が見つからず、ホテル暮らしをやむなくしているひとも 日本人にはあまり関係ないかと思いますが、英国内では賃貸物件が見つからず、ホテル暮らしをしているひとも結構います。賃貸物件の絶対数が激減してしまったので、あぶれるひとが出てきてしまっているのです。私も一時期ホテル暮らしをした経験があるのですが、正直そんな悪くはありません。シーツとかタオルを毎日交換してくれるし部屋の掃除もしてくれるので楽といえば楽です。ただ、自炊ができないので食事が外食と栄養面でかなり偏ってしまうことと、友達を招待できないといのがネックです。 賃貸物件を見つけて、ホテル暮らしを避けるにはどうすればいいか? 賃貸物件が少ないという状況は、2024年の後半ぐらいには好転するかもしれませんが、前半は今とあまり変わらないと思っていた方が賢明です。では、家なき子にならないためには、どうすればいいのでしょうか。選択肢が幾つかあるので、紹介します。 振り込め詐欺に要注意 最近、不動産会社の社員を語り家賃やデポジットを振り込ませ、実際には物件に入居できないという事件が多発しています。私の周りではさすがに被害にあったひとはいませんが、知り合いの知り合いなどで被害にあわれたひとは複数います。こういった詐欺に騙されないための対策としては、まず、相手の振込先の銀行口座が大手の銀行かどうかを調べることと、個人名義なのか法人名義なのか調べることです。あとは、電話番号がウェブサイトの番号と一致しているかどうかの確認です。もし、何か怪しいなと思いましたら、私どもへお気軽にご連絡ください。
ロンドンで高い家賃を提示する不動産会社
ロンドンの不動産業界の仕組み 以前ロンドンの不動産業界の仕組みは日本とは違うというお話をしたかと思いますが、復習の意味で再度説明します。ロンドンは家主が利用する不動産会社を選びます。不動産会社は、家主から物件の宣伝をしてもいいと言われない限り勝手に物件を紹介することはできません。つまりAという不動産会社とBという不動産会社は宣伝している物件が違うのです。 では、家主はどういった基準で不動産会社を選ぶのか? 家主が不動産会社をどういった基準で選んでいるのかといいますと、下の理由が主な理由となってきます。 もし、あなたが家主なら1と2はだいたいわかりますよね。安くて質のいいサービスを受けたいのは世界中どこでも同じです。でも3の提示される家賃とはどういう意味なのでしょうか。ロンドンには、家賃の相場というものがありそうでありません。不動産会社に「この家の家賃は3,000ポンドです。」と言われれば、その値段が家賃となるのです。つまり、まったく同じ物件でも不動産会社Aと不動産会社Bで宣伝する家賃が違う場合が生じるのです。これってフェアじゃないですよね。 どのくらい家賃の違いがあるのか? 不動産会社によって宣伝する物件の家賃が違ってくるのは理解していただけたかと思います。ではどのくらい家賃の違いがでてくるのか?例えば、3ベッドのセミディタッチハウスですと、比較的リーズナブルな家賃を提示する動産会社ですと月2,200~2,600ポンド。これが高い家賃を提示する不動産会社ですと、月2,800~3,200ポンド。安く家賃を提示する不動産会社に比べて高く家賃を提示する不動産会社は、家賃がなんと25%も割高になってしまっているのです。 高い家賃で契約したからと言って文句が言えない 高い家賃で契約したことに気づき、不動産会社に文句を言っても後の祭りで、家賃が変更されることはありません。家賃が高いから物件の質がいいというのも一概に言えないのがロンドンの賃貸物件なのです。新築のマンションでも水漏れや電気系統の故障が頻繁に起こるのがロンドンです。 高い家賃で契約しないためにどうすればいいのか? 家賃の相場がわからないのに高いか安いかなんてわからないから対策しようがないと思われていませんか?そんなことはありません。相場がわからないならリサーチするしかありません。ロンドンで物件を探すとき、まずチェックしなければいけない下の2つのウェブサイトがあります。 RightmoveZoopla この2つのウェブサイトをチェックすれば、賃貸物件の相場が一目でわかります。エリアごとの検索になるので、自分が住みたいと思っているエリアに絞って家賃の相場が一目でわかります。 家賃が高めと言われている不動産会社では絶対に契約しない ロンドンには相場よりも家賃が高いと言われている不動産会社が数社あります。そんな不動産会社とは契約しないようにしましょう。ちなみにですが、ロンドンで有名な高い家賃を提示する不動産会社ですが、下の会社となります。 FoxtonMartin Gerrardロンドン東京プロパティーサービスリダック・ストラットンズ ※おススメの不動産会社ではないのでリンクはつけませんのでご了承ください。 高い家賃でも予算内に収まっているからと安心はできません。ロンドン市内の家賃は毎年馬鹿みたいに上昇しているため、1年目は予算内でも2年目に10%の値上げとか普通にありますので2年目に退去しなければならないといった状況をさけるためにも家賃の相場を知り、家賃交渉をしっかりしましょう。日本人だからとなめられないようにしましょう。
日本人にはあまり聞きなれない賃貸契約前のレファレンスチェック
日本人の英語力がどんどん高くなるにつれ、英系企業のサービスを利用するひとが増えてきました。というか、日本人向けのサービスを提供する会社はコロナパンデミック以降減少傾向にあるので現地のサービスを使わざるをえないといった状況です。そこで、今日は英系不動産を利用する際に注意しなければいけないレファレンスチェックについてお話します。 レファレンスチェックとは? では、レファレンスチェックとは、いったい何なのでしょうか。簡単に説明しますと、審査です。ロンドンで賃貸物件を契約したいとなった場合に不動産会社が知りたいのは「仕事は何をしていて、年収はどのくらいあるのか」につきます。英国では、家賃を滞納するひとが年々増えており、大きな社会問題となりつつあります。そこで、家賃の支払い能力があるのかが賃貸物件の契約をスムーズにしてくれる鍵なのです。 自分の支払い能力を知りたい 支払い能力とひとえに言いますが、いったい自分には毎月いくらぐらいの家賃が相応なのか。答えは簡単です。下の式をご覧ください。 年収 ÷ 30 = 月の家賃 年収10万ポンドのひとの場合ですが、上の式に当てはめると月3,333ポンドという計算になります。自分には貯金もあるので、月にもっと支払えるという場合も同じ計算式が採用されます。 貯金額 ÷ 30 = 月の家賃 貯金額が10万ポンドあったとした場合、毎月の家賃は3,333ポンドですので、上の3,333ポンドと合わせると月6,666ポンドの賃貸物件の契約が可能になるということです。 日本人はレファレンスチェックが通らない? 日本人は英国での金銭の支払い記録がないので、レファレンスチェックが通らないという嘘の情報を教えてくれるひとがたまにいますが、そんなことはりません。日本人だろうが、ドイツ人だろうが、アメリカ人だろうが、この国に初めて来たひとでも収入の証明さえできれば、レファレンスチェックは通ります。 無職のひとは賃貸物件を借りることができないのか? 無職のひとでも賃貸物件を契約することはできます。ただし条件として、銀行に十分な貯蓄があること。先ほど言いましたように、貯金も収入とみなされます。では、職もない、貯金もないひとは賃貸物件を借りられないのかといいますと、正直難しいですね。たまに、海外での仕事をリモートでやりながら英国に移住してくるひとがいますが、ここで言う収入の証明というはあくまで英国内での収入に限ります。 審査を受けずに賃貸物件を契約する方法 審査など煩わしい手続きを端折って契約する方法も、実はあります。通常の賃貸契約は1年契約となります。家主がいちばん気にしているのは、家賃の滞納です。では、家賃を契約の満了まで先払いするという条件であれば、その心配がなくなり、審査という煩わしい手続きを省くことができます。2021年1月から英国は香港からの移民を受け入れていますが、多くの香港人は1年分の家賃を先払いすることによって審査をしないで済んでいます。 レファレンスチェックが通らなかったときのペナルティは? もし、仮に気に入った物件が見つかり、申し込みをしたとします。レファレンスチェックをする前に、不動産会社に手付金(ホールディングデポジット)を支払なければいけません。手付金は1週間分の家賃と法律で決まっています。手付金を支払うとレファレンスチェックが始まります。すべてインターネット上で行われるので、オフィスに出向く必要はありません。英国でいちばんメジャーなレファレンスチェック会社はHomeLetです。HomeLetからリンク付きのメールが送られてきますので、迅速にオンラインフォームの入力をします。フォームの内容は、名前、勤め先、現住所(ホテルの場合はホテル)などの簡単な情報です。もっとも重要なのは、勤め先の連絡先です。ここには会社の人事、または総務の担当者の電話番号とメールアドレスを入力します。間違った担当者の連絡先を入れたりしますと、雇用と収入の証明が遅れ、レファレンスチェックが通らない場合もありますので注意してください。オンラインフォームの入力が終わりますと、そこから調査が行われ、不動産会社に結果が送られています。もし、万が一あなたの収入が規定に満たなかったり雇用形態に問題があったりした場合は、Not acceptable(審査が通りませんでした)というレポートが不動産会社に届きます。その場合は、手付金が不動産会社に没収されてしまいます。時々ですが、調査会社で働くひとも人間ですので、ミスをすることもあります。もし、調査結果に不服がある場合は、すぐに不動産会社に文句を言いましょう。 日本人が、現地不動産会社からあまり好かれない理由 日本人は物件をとてもキレイに使ってくれますし、家賃の支払いも期日をしっかり守ってくれますが、あまり現地の不動産会社には人気がありません。理由は2つあります。 物件に対しての注文が多すぎる 家具を交換してほしい、エアコン付けてほしい、絨毯をフローリングにしてほしい、などなど。私が過去に受けた注文でいちばんショックだったのが、シャワーしかない家に浴槽を付けてくほしいと言われたときです。もちろん、そのひとの申し込みは丁重に断られました。 契約内容が家主向けではない 以前も何度か話しましたが、契約期間中にテナント側から途中解約ができるという条件が必須ということです。基本的にこの条件を現地不動産会社に伝えても、担当者は家主にさえ伝えないケースがほとんどです。 少し最後話が脱線しましたが、お金さえ積めばロンドンでの賃貸契約に困ることはないということです。
現地不動産会社を通して賃貸契約するときの注意点
以前にも投稿させていただきました内容で重複する点も多いかと思いますが、最近あまりにも現地不動産会社を通しての賃貸契約に関するトラブルの相談が増えてきましたというのもあって再度、現地不動産会社を通しての賃貸契約するときの注意点について解説します。 なぜ、現地不動産会社との契約が増えてきたのか? まず、本題に入る前になぜ現地不動産会社を通しての賃貸契約が増えてきたのかという疑問にお答えします。理由はいろいろありますが、ざっくり言いますと下のものになります。 日本人の英語力があがり、現地不動産会社でも契約が簡単にできるようになった 日本人がたくさん住むエリアに住みたくないひとが増えた 会社に歩いて通えるエリアに日系不動産会社がない 上の3つの理由ですが、実はすべて関連しているのです。日本人の英語力があがり、日系の不動産会社に頼る必要性がなくなったので、現地不動産会社を通しての契約が増えたということです。3つめの会社への徒歩圏内といいますと、日系企業の多くがロンドンの都心部に集中していますが、都心部に日系不動産会社はありません。昔は都心部は治安が悪いとか、ゴミゴミしていて環境悪いなどの悪条件が揃っていましたが、今は治安もよくなり、車の排気ガスに関してはウルトラ・ロウ・エミッション(超低排出)規制がはじまり、都心部は排気ガスをたくさん放出する車に対して通行料が課金されるようになり、環境もかなり良くなっています。そもそも日本人の若いひとにとって郊外に暮らすメリットってほとんどありませんからね。都心に住む日本人が増えるのは当たり前と言えばそうですよね。 賃貸契約の際は、契約書をしっかり読もう さて、本題に入りますが、まず現地不動産会社を通して賃貸契約をする際に、必ずチェックしなければいけない項目があります。契約書はだいたい10~15ページぐらいのものになりますが、そんな難しいことは書いていません。テナント(借主)の義務、ランドロード(貸主)の義務、一般的な決まり、特別事項の4つの構成になっています。なかでも注意しないといけないのは、テナントの義務(TENANT’S OBLIGATION)です。テナントの義務というのは基本的に期日通り家賃を支払うということと物件をきれいに使用するということです。 物件をきれいに使用する義務とは 物件をきれいに使用するというのは、ランドロードが定期的に物件にきてチェックするので毎日きれいに掃除しなくてはいけないということではありません。住んでいるときどんなに散らかしたり汚したりしてもいいけど、退去して物件を返却する際には入居時と同じ状態に戻せということです。そのままの内容のことがテナントの義務に記載されていますが、物件をきれいに使用するというのはどういうことなのかという細かい内容も記載されています。例えば、壁に画びょうやクギを打ってはいけないという項目は必ず入っていますが、住む家に写真や絵を壁に掛けたいですよね。その場合、契約書にサインする前にランドロードに許可をもらうようにして、それを特別事項として記載してもらいましょう。物件をきれいに使用するという義務の中に、庭の手入れももちろん含まれています。日本でもやったことのない庭の手入れを英国でするなんて正直無理ですよね。でも、賃貸契約書には100%含まれています。では庭の手入れを怠った場合はどうなるのでしょうか。隣のひとから庭の手入れをするように注意されたり、退去時に法外な金額をランドロードから請求されたりします。庭の手入れに自信がないかたは、ガーデナーを雇いましょう。一回呼ぶごとに30~40ポンドほどとられますが、庭がきれいになり隣のひとから嫌味を言われることもなくなり平和に暮らせます。 退去通知の方法 退去通知のほうほうでもめるケースが意外とあります。退去通知というのは、物件を出ますとランドロードに通知することです。例えば、今より条件のいい物件が見つかったので引っ越したいとなったとき、今住んでいる物件のランドロードに退去したいと通知しなければいけません。通常は1カ月前通知、2カ月前通知、場合によっては3カ月前通知と記載されているときもあります。1カ月前通知がテナントにとって好都合ですが、どうしても2カ月通知じゃないとだめだと言ってくるランドロードもいます。1カ月通知で退去できるように少し頑張って交渉しましょう。 中途解約(BREAK CLAUSE) この中途解約ももめる原因の一つです。駐在で英国にきているひとは、突然会社から「来月日本に帰ってこい!」とか、「来月からタイに行ってくれ!」など突然の人事異動命令を下されるときってあるじゃないですか。そんなときに、中途解約の条項が契約に入っていない場合は、契約終了まで家賃の支払い義務が生じてしまうので気をつけましょう。中途解約の条項が入っていないからどうしようとお困りの方は下記のメールまでご相談ください。info@eikoku-seikatsu.comこのトラブルを回避する方法はいくつかありますが、この投稿に書くことは控えさせていただきます。 物件訪問に関して 退去前の2カ月間の物件訪問に関してですが、ランドロードもしくは不動産会社のひとが24時間前に通知をすれば訪問をすることができるという条項も必ず入っています。あと2カ月で退去が決まっているからと言って毎日知らないひとたちが土足で物件にずかずかと上がりこまれるのもどうかと思います。そこで、24時間通知を48時間通知に変更するように交渉しましょう。それでも現地の不動産会社は今日の午後に訪問してもいいかなど急なお願いをしてくるので、「契約書通り48時間前の通知でお願いします。」とはっきり断りましょう。 日系不動産を通して契約すればトラブルがないと言っているわけではありません。英国にきて英語の契約書にサインするのは日系も英系も同じです。大事なのは契約書にサインをする前に内容を把握して納得したうえでサインをするようにしましょう。
ロンドンでの賃貸契約
ロンドンで賃貸物件を契約する場合ですが、気を付けなければいけないことが幾つあります。基本的には日本での賃貸契約と大きな違いはありませんが、書類が全て英語なので、後で理解していませんでしたなどとならないよう気を付けましょう。 家賃について 家賃は、もちろんポンド表示されていますが、そんなことはどうでもいいです。2年目以降の家賃の値上げに関して、記載がある場合があります。例えば、契約書によっては、家賃が5%値上がりしますなどと、はっきり数字が書かれている場合があります。その場合、無条件で値上がりとなりますので、注意しましょう。ちなみに値上がり率はどのくらいが妥当なのかと言いますと、2~3%でしょう。物価上昇率が、2.5~3%。新型コロナウィルス後は、1%まで落ちています。1%というと、物価はほぼ上がっていないと理解していただいていいでしょう。新型コロナウィルスパンデミック中に、もし家賃を値上げされた人がいたら、ぜひ家主、不動産会社にクレームしてください。現在ロンドンでは99%の家主が家賃の据え置き、もしくは値下げをしています。 ロンドンの不動産動向にご興味のある方は、こちらのページをご覧ください。 途中解約について これが日本人には、一番の問題ではないでしょうか。英語では「Break Clause」というのですが、多くの不動産会社は詳しく説明をせずに、契約を進めているのが現状です。例えば、入居後に隣人との間でトラブルがあった場合、「夜中に音楽をガンガンかけられて迷惑している」「毎週末多くの人が訪ねてきて、迷惑している」など。そんな時、普通なら引っ越そうという話になります。でも、契約書に途中解約の条項がなかった場合、いかなる理由でも契約終了(通常は1年後)まで、解約ができません。ちなみに個人契約では、法律にて6カ月以内の解約はできないことになっていますので、その点もご注意を。ロンドンの現地不動産会社で契約されている方は、恐らく入居後4カ月以降に2カ月の退去通知を出せる契約になっているはずです。ロンドンにある日系不動産会社は、入居後6カ月以降に途中解約ができるという契約になっているはずです。法律で定められている最低滞在期間は6カ月です。 途中解約その2 上の途中解約はあくまで個人で契約している場合、会社で契約している場合は、もっと面倒です。英語で「Business Break Clause」と言いますが、これは会社から人事異動の事例が出た時のみ途中解約ができるというもの。個人的な理由、例えば「もっと大きな家に移りたい」とか「日本人学校の近くに引っ越したい」などの理由では、解約できないのです。 個人契約、法人契約について イギリスには、個人契約と法人契約という2つの契約形態があり、皆さんはどちらかの契約を結んでいます。大きな違いは、個人契約は住む人が契約することで、法人契約は会社が契約して、住む人は雇用者というもの。その他、個人契約の場合、家主から出て行けと言われたら退去しなければいけないが、法人契約の場合、契約期間中に家主から出て行けと言われても、退去しなくてもいいというのがあります。 物件へのアクセス 新型コロナウイルスパンデミック中に、退去をして、日本へ帰国する人も多くいるかと思いますが、イギリスでは退去通知を出した瞬間に、不動産会社が次のテナントを探すために、物件の宣伝を始めます。通常は、担当している不動産会社しか宣伝できない決まりとなっていますが、この状況では、次のテナントをなかなか見つけることができないので、不動産会社を4,5社使う大家さんも中にはいます。そんな時に、契約書に不動産会社がいつから物件にアクセスできるのかを必ず記載しています。通常は退去の1か月前から、契約書によっては、2か月前になっているものもあります。でも、ご安心ください、現在のイギリス政府のガイダンスでは、不動産会社の内覧を拒否しても、ペナルティー等は発生しません。ただ大家さんに嫌われるだけですが、日本に帰国する直前に新型コロナウィルスに感染するよりは、いいですよね。 ロンドン北部(N3、N12、N20、モスホールスクール、フリスマナースクール近く)で物件をお探しの方はお気軽にご連絡ください。