なぜ「イギリス人男性×日本人女性」の国際結婚は離婚率が高いのか?

“憧れ”と“現実”のギャップ、その深層にあるものとは?

国際結婚―それは一見、ロマンチックで異文化交流の理想形に見えるかもしれません。しかし、実際には「違い」という名の落とし穴が、思いがけない形でカップルの間に亀裂を生むことがあります。
なかでも、「イギリス人男性×日本人女性」という組み合わせは、意外にも離婚率が高いことで知られています。

それはなぜなのか?
単なる“文化の違い”では片付けられない、もっと深い理由が見えてきます。

1. 「ジェンダー観の衝突」―“紳士”は“リーダー”じゃない

イギリスの男性は“レディーファースト”で、スマートで優しそう。そんなイメージに憧れを抱いて結婚に踏み切る日本人女性も少なくありません。しかし、その“紳士的”な態度の背景には、「男女は対等であるべき」という強い価値観が根付いています。

一方、日本では“尽くす妻”や“頼られる夫”という役割分担意識がまだ根強く残っています。
問題はここ。
「彼は私をリードしてくれると思ったのに、全部“話し合い”で決めたがる…」
「彼女はもっと自分の意見を言ってほしいのに、我慢ばかりしている…」

― どちらも“良かれと思って”行動しているのに、見事にすれ違うのです。

2. 「話せばわかる」は通じない?―言語以上に深い“伝え方”の壁

英語と日本語の違い、だけではありません。
イギリス文化は「思っていることをはっきり伝える」ことが大切。一方、日本文化では「察する」「空気を読む」コミュニケーションが美徳。

ここで起きるのが、“言ってくれない=無関心”と“言い過ぎ=冷たい”という誤解。
例えば、日本人女性が沈黙を選んだとき、イギリス人男性は「なぜ黙っているの?嫌なら嫌って言って」と思い、逆に率直に意見を述べると「そんなに冷たく言わなくても…」とショックを受ける女性も。

言語ではなく、「心の翻訳機」が必要になるのです。

3. 「社会とのズレ」―愛はあっても、“居場所”がない

異国で暮らすということは、常に“少数派”として生きること。
日本人女性がイギリスで生活する場合、職場や地域社会での孤立感、文化的ギャップ、家族との物理的・心理的距離など、じわじわと精神に負荷がかかってきます。

特に、イギリスの親戚や友人からの「微妙な距離感」や、日本の家族からの「大丈夫なの?」という視線――
それらが、「私はこの結婚で正しかったのか?」という不安を増幅させてしまうのです。

4. 「子育ては国家プロジェクト?」―教育観のすれ違い

子どもができると、問題はより複雑になります。
「日本語をちゃんと覚えてほしい」「自由に選ばせたい」「礼儀や集団行動も教えたい」「でも本人の個性も尊重したい」…

イギリスでは“子どもは自分の意見を持つ存在”として育てられますが、日本では“しっかりした子に育てる”ことが重視されがち。

「どっちが正しい」ではなく、「どっちが自分たちに合っているか」を見つけるのが、実はとても難しい。

5. 「夢見た“異文化恋愛”は現実という名のサバイバルだった」

国際結婚を夢見たとき、頭にあったのは「異国の地でのスローライフ」や「バイリンガルの可愛い子ども」といった理想的なイメージかもしれません。
しかし実際には、VISA申請、キャリアの断絶、カルチャーショック、言語の壁、差別、孤独――“リアル”が押し寄せてきます。

ギャップが大きければ大きいほど、疲弊してしまう。
理想と現実のバランスを取り戻せないまま、静かに関係が壊れていくことも少なくありません。

【まとめ】「国際結婚=離婚しやすい」は本当か?

「イギリス人男性×日本人女性」の国際カップルが直面する課題は、“文化の違い”を超えた、もっと個人的で、もっと人間的な問題に根ざしています。

でも、それは決して「無理ゲー」ではありません。
違いを“壁”ではなく“学び”と捉え、お互いに“変わろうとする勇気”がある限り、その先には国を超えた深い絆が生まれることもあるのです。

国際結婚とは、ただの恋愛ではありません。
それは、毎日が「異文化との共同生活」という冒険――
だからこそ、面白くて、難しくて、やめられないのかもしれません。

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