
「イギリス人と日本人の違い」と聞くと、多くの人がまず髪や目の色など外見を思い浮かべるかもしれません。ですが、じつは面白いのはその“中身”にある文化や習慣の差です。ここでは、日常生活のあれこれから両国民のユニークな違いをのぞいてみましょう。
1. 天気トークの扱い方
イギリス人は「天気トーク」の達人。曇りや雨の話題で会話を広げるのは、社交の潤滑油のようなものです。一方、日本人にとって天気の話はあいさつの一部。「今日は暑いですね」「梅雨入りしましたね」で終わりがちです。イギリス人にとっては議論のテーマ、日本人にとっては前置き――この温度差はなかなかユニークです。
2. お酒の楽しみ方
イギリス人はパブで長居し、会話とともにエールをちびちび。日本人は居酒屋で一斉に「かんぱーい!」と乾杯し、飲み会が始まります。さらに「飲み放題」という魔法のシステムは、イギリス人からすると驚きの文化。両国民ともお酒好きですが、集まり方とテンポが全然違います。
3. 列の作り方
イギリス人と日本人、どちらも「並ぶ」ことには定評があります。ただ違うのは並ぶ意味。イギリス人は「公平さ」を守るために列を重んじ、日本人は「和」を乱さないために列を重んじます。結果的に行儀よく並ぶ姿は似ていますが、心の奥にある理由は微妙に異なるのです。
4. ユーモアのセンス
イギリス人のユーモアは「皮肉」や「風刺」が中心。相手をちょっとからかっても笑いになるのが彼らの文化。一方、日本人の笑いは「自虐」や「体を張ったギャグ」に強い傾向があります。イギリス人からすると日本のお笑い番組はかなり“フィジカル”に見えるでしょう。
5. 食事と時間の感覚
イギリスでは夕食は早め、6〜7時頃にさっと食べてその後はのんびり過ごすのが一般的。日本は残業文化も相まって、夕食は8〜9時になることもざら。イギリス人が日本で働くと「ディナーはどこへ行った?」と首をかしげるかもしれません。
まとめ
イギリス人と日本人は、列に並ぶ真面目さや礼儀正しさで似た部分もありますが、天気の話からお酒の飲み方、笑いのツボまで、細部では大きな違いが光ります。
でもその違いこそが、異文化交流を楽しくさせているのかもしれません。
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