ロンドン不動産投資の現実:大家になったらまず赤字?

ロンドンの街並みを背景に「ロンドンで大家になると赤字?」という文字と下向きの赤い矢印が配置された不動産投資のアイキャッチ画像

ロンドンはイギリスの中でも物件価格が最も高く、利回りは低めという特徴があります。
ここでは2026年前後の市場を前提に、現実的な数値でシミュレーションします。


📍 前提条件(ロンドン・Zone 2〜3想定)

  • 物件価格:£500,000
  • 頭金:25%(£125,000)
  • ローン:£375,000
  • 金利:5%(Buy-to-Let)
  • 家賃:月£2,200
  • 年間家賃:£26,400

① 年間コスト

1️⃣ ローン利息

£375,000 × 5%
£18,750

(※元本返済型でも初期はほぼ利息中心)


2️⃣ 管理費

家賃の10〜12%

→ 約 £2,600〜3,000


3️⃣ 修繕費

ロンドンは古い物件が多いため
目安:物件価格の1%

→ 約 £5,000


4️⃣ 保険

Landlord Insurance
→ 約 £400〜600


5️⃣ その他

  • ガス安全点検
  • EPC更新
  • 空室期間
  • リーガル費用積立

→ 年間 約 £1,000〜2,000


💰 年間コスト合計(目安)

項目金額
ローン利息£18,750
管理費£2,800
修繕費£5,000
保険等£1,500
合計約 £28,000

② 年間収入

  • 年間家賃:£26,400

📊 キャッシュフロー結果

£26,400 − £28,000 = ▲£1,600(赤字)

👉 現在の金利環境では、
ロンドンの多くの物件はキャッシュフローがほぼゼロかマイナスです。


③ それでもロンドンで投資する理由

🏙 ロンドンの価格上昇

過去20年で大きく上昇。
特に:

  • Zone 2再開発地域
  • Canary Wharf周辺
  • クロスレール沿線

は値上がりが顕著。


📈 レバレッジ効果の例

物件 £500,000 が10%上昇
→ £50,000利益

自己資金 £125,000 に対し
40%リターン


💼 長期保有モデル(15〜20年)

  • ローン完済後は家賃26,000ポンドがほぼ利益
  • インフレで家賃上昇
  • ロンドンは国際都市のため需要が安定

④ ロンドンのリアルな利回り

地域表面利回り
Zone 12.5〜3.5%
Zone 23〜4%
Zone 33.5〜4.5%

👉 ロンドンは「高値・低利回り」


⑤ 税金について(重要)

英国では:

  • 住宅ローン利息の全額控除は不可
  • 高所得者は実質税率が高い

そのため:

✔ 個人より法人(Ltd)で購入するケースが増加
✔ 高額物件はStamp Dutyも高い


🎯 結論(ロンドン限定)

■ 年間費用

約 £27,000〜30,000

■ 年間利益

現在の金利では
±0〜マイナス数千ポンド

■ 本当の利益源

  • 値上がり益
  • ローン返済による資産形成
  • 長期保有

📌 ロンドン投資はこんな人向き

✅ 10年以上保有できる
✅ 短期キャッシュより資産形成重視
✅ 為替・金利リスクを理解している

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