ロンドンの家賃、ついに暴走モード突入!?

ロンドンの家賃が高騰を超えて“暴騰”しているという話は、もはや都市伝説ではなく現実です。イギリスは2021年から徐々に金利を上げ、物価の上昇、つまりインフレを抑えてきました。そのおかげか、物価の上昇は確かに落ち着いたように見えます。事実、イングランド銀行は最近金利を下げ始める動きすら見せています。

しかしながら、そんな中でもロンドンの家賃だけは相変わらず「絶対に下がらないぞ!」という強い意志を持っているかのように高止まりしています。それどころか、一部の地域では未だに上昇を続けており、家を借りようとする人たちの財布を容赦なく攻撃しているのが現状です。

その証拠に、今回とんでもない物件を見つけました。なんと、2022年から家賃が53%も上昇しているという、まさに狂気の沙汰とも言える一戸建て物件です。これはもはや何かの間違いではないかと疑いたくなりますが、現実に存在しています。

ひょっとすると、日本に帰国された元駐在員の方の中には、「あれ? これ、俺が住んでた家じゃない?」と思う方もいるかもしれません。もしそうだとしたら、ご愁傷様です。あなたが住んでいた時よりも、今の家賃は天文学的に跳ね上がっています。

さて、この家賃53%アップという衝撃の事実について、冷静に分析してみましょう。

そもそも53%の家賃上昇って正気か?

家賃が2〜3%上がるならまだ理解できます。しかし、53%となると話は別。こんなことが許されていいのでしょうか? これは一体、家主が強欲なのか、それとも借り手が勉強不足なのか、それともロンドンという都市自体が狂っているのか……。

いろいろと突っ込みどころは満載ですが、とりあえずこの物件について掘り下げてみます。

物件の所在地:ロンドンの“腹部”、ウッドサイドパーク

今回問題の物件があるのは、ロンドン北部の閑静な住宅街「ウッドサイドパーク」。このエリアは日本人にもなじみが深い場所で、有名な小学校「フリスマナー」があります。子どもを通わせるためにこの地域に移住する家族も多く、まさに“アッパーミドルクラス”の人たちがこぞって住みたがるエリアです。

さらに、近くには乗馬の練習場まであり、「お金持ちが優雅に休日を過ごす町」といった雰囲気が漂っています。ロンドンの喧騒から離れ、静かに暮らしたいという人にとっては、まさに理想のエリアと言えるでしょう。

そんなウッドサイドパークにある今回の物件ですが、まず間取りを見てみましょう。

物件の間取り

この家は、一戸建てのファミリーハウスで、広々とした作りになっています。

  • 1
    • リビングルーム(かなり広め)
    • ダイニングキッチン(家族で料理を楽しめるスペース)
    • 収納部屋(小さな部屋としても利用可能)
  • 2
    • 広めの寝室 ×3
    • 小さめの寝室 ×1
    • 浴室 ×1

十分にゆとりのある間取りで、ファミリー向けの物件と言えます。しかし、この物件が2022年からたった2年で家賃53%アップというのは、さすがに驚きを通り越して笑ってしまうレベルです。

現在の家賃は6000ポンドとなります。2022年時点では3900ポンドでした。

写真を下に掲載したのでご興味のある方はご覧ください。

どうしてこんなに家賃が上がるのか?

ここで疑問なのが、「なぜこんなに家賃が爆上がりしているのか?」という点です。考えられる要因をいくつか挙げてみましょう。

  1. ロンドン全体の住宅需要が異常
    • ロンドンの人口は依然として増え続けており、新築物件の供給が追いついていません。結果として、既存の物件の家賃がどんどん釣り上げられている可能性があります。
  2. エリアのブランド力
    • ウッドサイドパークはロンドンの中でも「静かで住みやすい」と評判の高いエリア。そのため、富裕層が好んで住む傾向があり、結果として家賃が上がりやすい。
  3. 家主の強気の姿勢
    • 「この家ならいくら高くしても借りる人がいるだろう」と、家主が強気の価格設定をしている可能性もあります。

これからのロンドンの家賃はどうなる?

ロンドンの家賃高騰(というか暴騰)は、一時的なものではなく、もはや構造的な問題になりつつあります。特に、今回のようなエリアでは今後も家賃が上がる可能性が高いでしょう。

とはいえ、あまりにも無茶な値上げは市場にも悪影響を与えるはず。これ以上のインフレが続けば、ロンドンは「住む場所」というよりも「富裕層だけの特権エリア」と化してしまうかもしれません。

それにしても、家賃が2年で53%も上がるなんて、普通に考えたら異常です。これがロンドンの現実だと思うと、住むのがますます大変になってきましたね。

果たして、ロンドンの家賃はどこまで上がるのか……。もしかすると、数年後には「ロンドンに住むには年収〇〇万円以上が必須!」なんて記事が普通に出回るかもしれません。

あなたなら、この家賃でも住みますか? それとも、別のエリアを探しますか? それとも……もうロンドンは諦めますか?

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