イギリスで手に入る痛み止め・頭痛薬まとめ|旅行・留学・出張時に役立つ情報

海外旅行や留学、出張などでイギリスを訪れる際、現地で体調を崩すことは珍しくありません。特に、頭痛や生理痛、歯痛などの痛みが突然襲ってきたとき、日本から持参した常備薬がなくなった場合に、現地でどのような薬を購入すればよいのか分からず困ることもあるでしょう。

イギリスでは、スーパーや薬局で市販の鎮痛剤を購入することができます。しかし、日本の薬よりも「強い」という噂を聞いたことがあるかもしれません。本記事では、イギリスで手に入る痛み止め(鎮痛剤)の種類、成分、適切な服用方法について詳しく解説します。

イギリスで一般的な鎮痛剤

イギリスで市販されている鎮痛剤は、日本のものと似た成分を含んでいますが、用量が異なる場合があります。代表的なものとして以下の2つが挙げられます。

1. パラセタモール(Paracetamol)

成分・含有量

  • 有効成分: Paracetamol(パラセタモール)
  • 一般的な用量: 1錠あたり500mg

主な用途

  • 頭痛
  • 生理痛
  • 歯痛
  • 風邪の発熱・痛みの緩和
  • 筋肉痛

服用方法と注意点

  • 成人は 1回500mg〜1000mg(1〜2錠)4時間以上の間隔をあけて服用
  • 1日の最大摂取量は 4000mg(8錠) を超えないこと。
  • 空腹時の服用も可能だが、胃が弱い人は食後に飲むとよい。
  • アルコールとの併用は肝臓に負担をかけるため避ける。
  • 日本の「カロナール(500mg)」と同じ成分。

購入方法

  • スーパー(Tesco, Sainsbury’s, Asda, Morrisonsなど)
  • ドラッグストア(Boots, Superdrugなど)
  • 薬局(Pharmacy)
  • 価格: 1箱(16錠)で約50ペンス〜1ポンド(約100〜200円)

パラセタモールは非常に一般的で、価格も安く、イギリスの家庭では常備薬として広く利用されています。

2. イブプロフェン(Ibuprofen)

成分・含有量

  • 有効成分: Ibuprofen(イブプロフェン)
  • 一般的な用量: 1錠あたり200mgまたは400mg

主な用途

  • 頭痛
  • 生理痛(特に強い痛みに効果的)
  • 炎症を伴う痛み(歯痛、関節痛、筋肉痛)
  • 発熱を伴う症状の緩和

服用方法と注意点

  • 成人は 1回200〜400mg(1〜2錠)6時間以上の間隔をあけて服用
  • 1日の最大摂取量は 1200mg(6錠) まで。
  • 胃への負担が大きいため、食後に服用することが推奨される。
  • 日本の「イブ(100mg)」や「ロキソニン(60mg)」よりも高用量。
  • アスピリンや他のNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)と併用しないこと。

購入方法

  • スーパー、ドラッグストア、薬局で購入可能。
  • 価格: 1箱(16錠)で約1ポンド(約200円)

イブプロフェンは、鎮痛だけでなく抗炎症作用もあるため、関節炎や筋肉の痛みにも有効です。ただし、胃が弱い人には刺激が強いため、服用時に注意が必要です。

パラセタモールとイブプロフェンの違いと使い分け

パラセタモール(Paracetamolイブプロフェン(Ibuprofen
効果の種類鎮痛・解熱鎮痛・解熱・抗炎症
胃への負担少ないやや強い(食後に服用推奨)
主な使用用途頭痛・生理痛・風邪の発熱頭痛・生理痛・歯痛・筋肉痛・炎症を伴う痛み
服用間隔4時間以上6時間以上
最大1日摂取量4000mg(8錠)1200mg(6錠)

両者の違いを理解し、症状に応じて適切に使い分けることが大切です。例えば、風邪による発熱や軽い頭痛にはパラセタモール、生理痛や炎症を伴う痛みにはイブプロフェンが推奨されます。

イギリスでの薬の購入時の注意点

  1. 1回に購入できる量に制限がある
    • イギリスでは 一度に購入できるパラセタモールやイブプロフェンは最大2箱まで(乱用防止のため)。
    • それ以上の量を購入する場合は、薬剤師がいる薬局で相談が必要。
  2. パッケージ表記を確認する
    • 「Paracetamol」「Ibuprofen」の表記を確認し、用量と服用方法をチェック。
    • 「Extra Strength(エクストラストレングス)」は通常より高用量であるため注意。
  3. アレルギーや持病がある場合は薬剤師に相談
    • 他の薬との飲み合わせが気になる場合、薬局(Pharmacy)で相談すると適切なアドバイスがもらえる。
  4. 子供向けの鎮痛剤も販売されている
    • シロップタイプのパラセタモール(Calpol)やイブプロフェン(Nurofen)があり、小児用の適切な用量で販売されている。

まとめ

イギリスでは、日本の薬と同じ成分を含む鎮痛剤が市販されていますが、用量が異なるため服用時には注意が必要です。 軽い頭痛や発熱にはパラセタモール、炎症を伴う痛みにはイブプロフェン というように、症状に応じて適切に使い分けることが重要です。

旅行や滞在中に体調を崩した際に備えて、薬の種類と購入方法を知っておくと安心です。

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