抗議活動が今後できなくなる?

イギリスでは週末などいろいろな政府の決め事に対しての抗議活動(プロテスト)が各地で頻繁に行われています。
基本的に抗議活動はいわゆる言論の自由ということで、抗議活動によって罰せられたりすることはありません。
なかには、血気盛んな若者が警官隊に暴言をはいたり、暴力をふるったりして逮捕されるというケースも時々あります。
そんななか、抗議活動を抑圧するべく政府は法の改正案と予算案を打ち出しました。
内容は抗議活動自体を犯罪とみなすことと警察に抗議活動を強制的にとめる力を与えることです。

各地で巻き起こる抗議活動

人権を主張し人権を守るということにプライドを持つイギリス人は、この政府の法案に対し
もちろん強い反発心を抱き各地で抗議活動が行われています。
政治家、警察がさらに強い力を持つということは民主主義国家にとっては死を意味することと同じです。
コロナウィルスパンデミックにより国民が意気消沈しているタイミングを見計らって法案を打ち出したことも国民からさらに大きな反感を買う結果となりました。

ブリストルではパトカーが火だるまに

イギリス南西部の大きな港がある都市ブリストルでは、政府に対しての抗議活動が3月中旬からはじまりました。
序盤は暴力的な抗議活動ではありませんでしたが、時間が経過するにつれ暴徒化し、かけつけた警官隊のパトカーが炎上、数人の警察官が負傷するという事態にまでなりました。
ブリストルで始まった抗議活動がニュースで報道されるとマンチェスターをはじめフラマウスなどの大きな町で次々と抗議活動が波及していきました。

抗議活動の目的は?

日本ではデモと呼ばれている抗議活動ですが、イギリスではプロテスト(Protest)と呼ばれており、かなりの頻度で起きています。
イギリスは週休二日で残業もない国だから週末やることのない人たちが集まっているだけではないのかと日本の方は思っているのではないでしょうか。
イギリスの抗議活動は内容によってはお祭りののりで参加している活動もありますが、基本は国家権力に対する反発心が発端になっているものと思われます。
国民の意見がほとんど反映されず政治家のなかだけで新しい物事が決まっていくことに疑問を感じているひとはたくさんいます。
その疑問を自分のなかだけで消化するのが日本人で、声を大にして公の場で発言していくのがイギリス人ではないかと思います。
どちらが正しいかは私にはわかりませんが、自分たちの暮らし、家族、権利を守るために行動を起こすことは大事なのではないかと思います。

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA