ロンドンの公立小学校の仕組みについて
ロンドンの公立小学校(Primary School)は、自治体(カウンシル)が運営する教育機関で、基本的に居住地に基づいた通学区域(Catchment Area)によって入学先が決まります。授業料は無料で、イギリスに居住する子どもであれば国籍を問わず就学が可能です。
イギリスの初等教育は5歳から11歳までの6年間で構成されており、学年は以下のように区分されています。
- Reception(4〜5歳):日本の年長にあたる入学準備クラス
- Year 1〜Year 6(5〜11歳):義務教育としての小学校課程
各学校はOfsted(教育基準監査局)による評価を受けており、“Outstanding” や “Good”といったランクが公開されています。多くの保護者は、居住地域・教育レベル・学校の評価を総合的に考慮して希望校を選びます。
ロンドン北部(Barnet・Camden・Islington・Enfieldなど)の地域では人気校が多く、申込み時期や通学距離が合否に大きく影響します。そのため、制度の仕組みを理解した上で、早めの情報収集と準備が重要です。
公立小学校への申し込み手順(ロンドン北部)
以下はロンドン北部で公立小学校に申し込む際の標準的な流れです。
すべてeAdmissions(ロンドン公式申込サイト)を通じてオンラインで行います。
① eAdmissionsでアカウントを作成
eAdmissions公式サイト にアクセスし、保護者のメールアドレスでアカウントを作成します。
eAdmissions公式サイト にアクセスし、保護者のメールアドレスでアカウントを作成します。
↓
② 保護者・子どもの情報を入力
保護者の氏名・住所・電話番号、子どもの生年月日や兄弟姉妹情報を入力します。
保護者の氏名・住所・電話番号、子どもの生年月日や兄弟姉妹情報を入力します。
↓
③ 希望の学校を選択
最大3校まで優先順位をつけて選択します。
各学校の通学区域は、各自治体の公式サイトで確認できます。
例:
最大3校まで優先順位をつけて選択します。
各学校の通学区域は、各自治体の公式サイトで確認できます。
例:
↓
④ 必要書類をアップロード/郵送
住所証明(Council Taxなど)や出生証明書などをアップロードします。
書類が揃わない場合は、提出方法をカウンシルに確認しましょう。
住所証明(Council Taxなど)や出生証明書などをアップロードします。
書類が揃わない場合は、提出方法をカウンシルに確認しましょう。
↓
⑤ 申込を提出し、確認メールを受信
申込を送信後、確認メールが届きます。受付番号を必ず保存しておきましょう。
申込を送信後、確認メールが届きます。受付番号を必ず保存しておきましょう。
↓
⑥ Offer Day(合否通知)で結果を確認
通常3月に合否通知が届きます。受諾する場合は指定期限までに「Accept」を行い、学校の案内に従って手続きを進めます。
通常3月に合否通知が届きます。受諾する場合は指定期限までに「Accept」を行い、学校の案内に従って手続きを進めます。
いい公立小学校の見分け方(ロンドン)
ロンドンには多くの公立小学校がありますが、「人気校=自分の子どもに最適」とは限りません。ここでは、学校を選ぶ際に確認しておきたい基本のポイントを紹介します。
- ① Ofsted(教育監査)の評価を確認:イギリスの教育監査局 Ofsted による学校評価は、Outstanding(最高評価)、Good、Requires Improvement のようにランク付けされています。公式サイトから各校の最新レポートを閲覧できます。
👉 Ofsted School Reports - ② 学校訪問(Open Day)に参加:実際に校内を見学すると、教師と生徒の雰囲気や校舎の清潔さが分かります。特にReceptionクラス(初年度)の様子を見ると参考になります。
- ③ 学力だけでなく雰囲気を重視:子ども同士の関係、先生の対応、サポート体制(SENやEAL対応)も重要な判断材料です。
- ④ 通学距離と区域(Catchment Area):希望校の通学区域に住んでいないと入学できない場合があります。申し込み前に各カウンシルの地図ページで確認を。
例:Barnet Council – School Admissions - ⑤ 保護者・地域コミュニティの口コミ:ローカルなFacebookグループやママ友ネットワークで、学校のリアルな評判を聞くのも有効です。
「評価が高い=良い学校」ではなく、家庭の教育方針やお子さんの性格に合う学校を選ぶことが、ロンドンでの学校生活を成功させるポイントです。










Comments