【現地レポート】イギリス・ロンドンで急増中の「スマホスリ」に注意!

〜観光中にスマートフォンを奪われる被害が多発。安全な旅を守るために知っておくべきこと〜

ロンドンといえば、ビッグ・ベンやバッキンガム宮殿、タワーブリッジなど、美しい街並みや歴史ある建物が点在する、世界でも有数の観光都市です。しかし、その華やかな表情の裏側で、今ある犯罪が急増していることをご存知でしょうか?

それは、スマートフォンを狙ったスリ被害です。特に旅行者が油断しやすい「スマホを手にしている瞬間」を狙い、あっという間に持ち去るという大胆かつ巧妙な手口が目立っています。

■ 急増する「スマホスリ」とは?

被害に遭った旅行者の多くが口を揃えて言うのは、「まさか自分がロンドンでスリに遭うなんて思ってもみなかった」という言葉。従来の「ポケットから財布を抜き取る」タイプのスリとは異なり、最近目立っているのは、**スマートフォンを強奪する“新型スリ”**です。

犯人たちは電動スクーターや電動自転車を使い、スマホを手にしている人に音もなく背後から近づき、すれ違いざまにスマホをひったくるというスピード犯行を行います。そのまま車道へ逃走していくため、追いかけることはほぼ不可能。犯行時間はわずか数秒。撮影中、マップ確認中、メッセージを打っているときなど、油断しているスキを狙ってくるのです。

実際に起こった事例(一例):

  • ロンドン中心部のオックスフォード・サーカス付近で観光中の日本人女性が、地図アプリを確認していたところ、背後から近づいた電動スクーターに乗った人物にスマホを奪われる。
  • ロンドン塔近くで記念撮影をしていた韓国人旅行者が、スマホを構えた瞬間に後方からスマホを持ち去られた。
  • カフェのテラス席でスマホをテーブルに置いていたところ、自転車の犯人が手を伸ばして奪取。すぐに路地裏へ逃走。

■ なぜスマートフォンが狙われるのか?

スマホは個人情報の塊であり、中古市場での価値も高いため、窃盗グループにとっては非常に魅力的なターゲットです。特に最新のiPhoneやGalaxyシリーズなど、高価な機種はすぐに転売されたり、パーツだけ取り出して不正に利用されたりします。

また、観光客の多くはスマホを頼りに地図を見たり、翻訳アプリを使ったりと、常にスマホを手にしている時間が長くなります。加えて、旅行中は気持ちが浮き立ち、周囲への注意力が下がっているため、犯罪グループにとっては「非常に狙いやすい存在」になってしまうのです。

■ スマホスリから身を守るためのポイント

では、こうした被害から自分を守るためには、どのような対策が必要なのでしょうか? 以下に具体的なアドバイスをまとめました。

1. スマホ操作は立ち止まって、安全な場所で

地図を見るときや検索をする際は、歩きながらではなく、できれば建物の壁や柱に背を向けて立ち止まるようにしましょう。背後が守られていれば、不意の接近に気づきやすくなります。

2. 人通りの多い交差点や観光地では警戒レベルを上げる

観光地周辺やショッピング街、駅前など、人が多い場所ほど犯人も紛れ込みやすいです。スマホを手にする際は周囲を一度見渡すクセを。

3. スマホはなるべく片手ではなく両手でしっかり持つ

片手でふわっと持っていると、奪いやすいと見なされます。写真撮影もスマホのストラップを使う、首かけホルダーを利用するなどの工夫をすると安心です。

4. 高価なスマホは派手なケースを避ける

最新機種や高価なスマホほど狙われやすいため、目立たないケースやシンプルなデザインのカバーに変えるだけでも標的になりにくくなります。

5. 盗難に備えて設定を見直す

「iPhoneを探す」「Googleデバイスを探す」などの追跡機能は必ずオンにしておきましょう。また、顔認証・指紋認証・PINコードの設定も必須。旅行前にバックアップを取っておくことも忘れずに。

■ まとめ:安全で楽しい旅のために

どんなに楽しい旅行でも、貴重品を盗まれるだけで気持ちは一気に沈んでしまいます。ロンドンはとても魅力的な都市ですが、観光客を狙う巧妙な犯罪があるという現実も知っておくことが大切です。

「まさか自分が」ではなく、「自分も狙われるかもしれない」という視点を持つことが、被害を未然に防ぐ第一歩になります。

ロンドンを訪れる際は、ぜひこの記事を思い出して、スマホを握るその手に少しだけ意識を加えてください。あなたの大切な思い出が、最後まで楽しいものでありますように。

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