ロックダウンついに解除のイギリスの現状は?

4月12日にロックダウンが解除されました。デパート、ショップ、美容院などが営業再開され街に活気が戻ってきたように思われます。私もさっそく伸びきった髪を切りに行ってきました。イギリス人の大好きなパブもビアガーデン等の屋外でのサービスに限り食べものや飲み物を提供できるようになりました。予約なして気軽には入れて一杯飲めるのがパブの売りだったのが、今では予約してもさらに待たされて一杯のビールにありつけるという少し面倒くさい作業となってしまいました。それでもイギリス人はパブに行く! イギリスの現状はどうなのか? ワクチン接種がはじまりすでに4カ月以上が経過したイギリスは、感染者数、死者数ともに激減しました。直近7日間の合計感染者数から割り出した1日当たりの平均新規感染者数は2,533人と1月の1日5万人以上が感染していたころに比べればだいぶ減りました。死者数も1日あたりの平均は25人と1月下旬の1,000人以上に比べればかなり減っています。 ワクチン接種はどのくらい進んでいる? 感染者数、死者数がここまで減少傾向にあり、ワクチン接種のどんどん進んでいて現時点では45歳以上のひとまで予約ができるようになっていますが7月末までには18歳以上のひとはほぼすべて1回目の接種が完了する予定です。いろいろな国で接種を取りやめているアストラゼネカのワクチンですが、イギリスでは接種は中止していません。まあ、開発国なのでさすがに中止はできないでしょう。ただ、対象年齢を血栓ができにくいとされる30歳以下となっています。これからイギリスにくる30歳以下の方はアストラゼネカのワクチンを接種される可能性が高いということです。 本当にこれで終息するのか? このまま感染者数、死者数ともに減少し続け終息となるのでしょうか。イギリスにはじまり、南アフリカ、ブラジルと変異株の感染がちらほら出ていますが、最近はインド変異株が発見されました。インド変異株に関してはその名の通り最近一日2万人近くの新規感染者数がいるインドから運び込まれたものです。イギリスにはインド人が140万人住んでいて、年間50万人以上のインド人が往来をしています。自主隔離政策やコロナウィルス陰性証明書を義務付けたところで簡単に網の目からすり抜けて国内に入ってくることは間違いありません。EU離脱直後で経済力が落ち始めたイギリスが国境を封鎖することでさらなる経済悪化は阻止したいというのはわかります。ただ、中途半端な水際対策をこのまま続けてしまうと、国内ではワクチン接種を急ピッチで進め感染者を減少させている努力がすべて水の泡です。専門家のなかには現在使用しているワクチンの効果がないのではというひともいます。いずれにせよ、ソーシャルディスタンシングで密を避け、マスクを常に着用、手洗いうがいを頻繁にという生活はまだまだ続きそうです。

ブラジル変異株に感染したひとが野放しに

ニュースの概要 ブラジル北部の都市マナウスで発見された新型コロナウィルスの変異株P1コロナウィルスは、通常のコロナウィルスよりも感染力が強いと言われています。イギリスでは2月中旬の時点で6人がすでにP1コロナウィルスに感染しており、うち5人の居場所は把握されているが、うち1人は検査時の書類の記入を怠っており身元がわかっていません。 ブラジル変異株はいつ発見されたのか? いちばん最初に感染が確認された2人についてはグロスター州の同じ家に住んでおり、うち1人は2月中旬にブラジルから帰国していたことがわかっています。帰国した時点でイギリス政府の10日間のホテルでの隔離制度がはじまる前だったため、隔離期間なしで帰宅することになり、そこで一緒に住んでいるひとに感染する結果となりました。 身元不明の感染者について 問題の3人目の感染者は最初に発見された2人との接点は一切なく、しかも検査時に記入する書類に不備があったとのことです。おそらく2月10~13日の期間に検査を受けたということしかはっきりしたことはわかっていません。どこのだれが感染しているかがわかっていないだけではなく、いつ、どこで、どういった方法で検査を受けたひとかもわかっていません。 感染の疑いのあるひとは名のりでるように呼びかけ ワクチン大臣のザワイ氏はブラジル変異株感染の疑いのあるひとで以下の条件にあてはまるひとに連絡してくるよう呼びかけています。 2月12~13日の期間に検査を受け、まだ検査結果をもらっていないひと 2月10日にスイス航空のLX318でサンパウロからチューリッヒ経由でロンドン・ヒースロー空港に到着したひと なぜこのようなことが起きたのか? ロックダウンの規制解除が段階的に予定されているなか、なぜこのような事態がおきてしまったのでしょうか。ジョンソン英首相は、1月27日の時点で「レッドリスト」いわゆる危険な国のリストを公開しています。そのなかにはもちろんブラジルも含まれています。この「レッドリスト」からの帰国者はコロナウィルスの陰性証明と最低10日間の指定されたホテルでの隔離が義務付けらいるだけでなく、ホテルでの隔離費用2500ポンド(約30万円)が自己負担となります。旅行者は2500ポンドを支払いたくないので、義務化される2月15日より前に帰国しようというひとが殺到しました。そのなかに今回のブラジル変異株の感染者が含まれていたのです。 政治家の搾取が生んだ悲劇 こんな時期に旅行に行くひとも常識外れだと思いますが、それに便乗してお金を稼ごうとする政治家がいるので事態は悪い方へと転がっていきます。10日間で2500~3500ポンドの宿泊費は高すぎるし、別に特別なホテルでもなんでもありません。欲深い政治家が考えそうなことです。PPE(個人用防護具)を病院へ販売する会社が政治家の息のかかった会社だったというのも有名な話です。とにかく政治家が純粋にコロナ感染を抑えようとなっていたらここまで感染が広がることはなかったのではないでしょうか。

変異種が流行りだした今イギリスから日本へ帰国する5つの理由

イギリスからの帰国者が新型コロナウィルスの変異種を持ち込んでいるとニュースになっています。なぜこのタイミングで日本へ帰国しているのでしょうか。 考えられる理由は5つです。 ビザがきれてイギリスに滞在できなくなった 会社の命令 イギリスには観光できていた 大学がすべてオンライン授業になりイギリスにいる必要性がなくなった イギリスにいるより日本にいる方が何かと安全で安心 ビザがきれてイギリスに滞在できないので帰国 ワーキングホリデーを知っていますか?イギリスには2年間の期限付きのビザで毎年1000人の日本人が英語の勉強や仕事をしに来ています。2年前にイギリスへ来た人たちはビザが切れるのでイギリスにいたくてもいることができまません。 会社の辞令 イギリスに支店をもつ多くの日本企業はイギリスの駐在員の削減を検討しています。通常は5年ぐらいは滞在する駐在員ですが新型コロナウィルス感染が収束しないので予定をきりあげているという話を駐在員の人から聞きました。じっさいに私の知っている何人かの駐在員が予定よりはやく帰国しました。会社の命令では仕方ないですよね。 イギリスには観光できていただけ イギリスのクリスマスの時季まちはきれいにかざり付けられます。ロンドンのオックスフォードストリートのイルミネーションは世界的にも有名です。そんなイルミネーションを生でみようと毎年多くの観光客が訪れます。観光で来る人は数日間の滞在予定できているうえに帰りの飛行機チケットもすでにとっているので帰国日を簡単に変更できません。というわけで帰国するしかないのです。 大学がすべてオンライン授業になりイギリスにいる必要性がなくなった イギリスの大学へ留学できている学生さんは大学の授業がオンライン化になりイギリスへいなくても授業を受けられるようになりました。そのためわざわざイギリスで高い家賃を支払ってイギリスへ滞在する必要がなくなったのです。 イギリスへいるより日本にいた方が安全で安心 特にイギリスへ滞在する理由がない人は医療崩壊しているイギリスにいるより日本に滞在していた方がなにかと安全ですし安心ですよね。ということで仕事がある旦那さんは残して子供と一緒に帰国という人もいるらしいです。