
イギリスでは「Bank Holiday(バンクホリデー)」と呼ばれる祝日が年間に数回あり、 多くの人が旅行・家族団らん・地域イベントなどを楽しみます。 日本の祝日とは仕組みも意味も異なるこの制度を、一覧とともにわかりやすく解説します。
1. Bank Holidayとは
Bank Holiday(バンクホリデー)とは、銀行や多くの企業・学校が休業する イギリス特有の祝日のことです。名前の由来は19世紀に銀行の休業日として始まったことにあります。
現在では法律で定められた全国共通の祝日に加え、スコットランドや北アイルランドなど地域限定の祝日も存在します。
2. イギリスの祝日一覧(2025年版)
以下は、2025年のイングランドとウェールズの主な祝日(Bank Holiday)の一覧です。
日付 | 名称 | 内容・由来 |
---|---|---|
1月1日(火) | New Year’s Day | 新年を祝う日 |
4月18日(金) | Good Friday | イースター前の金曜日(キリストの受難日) |
4月21日(月) | Easter Monday | イースター翌日の休日(スコットランド除く) |
5月5日(月) | Early May Bank Holiday | 春の訪れを祝う日(メーデー由来) |
5月26日(月) | Spring Bank Holiday | 初夏の祝日 |
8月25日(月) | Summer Bank Holiday | 夏の終わりを祝う日 |
12月25日(木) | Christmas Day | クリスマス(イエス誕生を祝う日) |
12月26日(金) | Boxing Day | クリスマス翌日の休暇。家族・慈善活動の日 |
※スコットランド・北アイルランドは一部日程が異なります。最新情報は英国政府サイト(GOV.UK)を確認してください。
3. 祝日の過ごし方
多くのイギリス人はBank Holidayを家族や友人と過ごす貴重な時間と考えています。 長期休暇を組み合わせて旅行に出る人も多く、交通機関や観光地は混雑します。
- ピクニックやバーベキュー:天気が良ければ公園や海辺で過ごすのが定番。
- 国内旅行:湖水地方・コーンウォール・スコットランド高地などが人気。
- 文化イベント:音楽祭や地元フェアが各地で開催されます。
- 家での休息:買い物や映画鑑賞など、ゆったりと過ごす人も多いです。
4. 日本との違い
項目 | 日本 | イギリス |
---|---|---|
祝日の数 | 年間16日前後 | 約8日(地域差あり) |
連休制度 | ゴールデンウィークなど集中型 | 分散し年間バランス良く配置 |
企業の休み方 | 一部業種のみ完全休業 | 多くの企業・学校が休み |
過ごし方 | 帰省や買い物中心 | 旅行・イベント・家族の時間重視 |
5. 観光・旅行のコツ
- ホテルや列車の予約は2〜3か月前が理想。
- 祝日中はレストランや店舗が休業のことも多いので事前確認を。
- ローカルフェスやマーケットに参加すると、地域文化を深く体験できます。
- 交通渋滞を避けたいなら、前日の夜か翌日朝の移動がおすすめ。
6. よくある質問(FAQ)
Bank Holidayにすべての店が閉まりますか?
スーパーやカフェは短縮営業する場合がありますが、完全に閉まるのは銀行・役所・一部企業です。
Bank Holidayは地域で違うの?
はい。スコットランドや北アイルランドでは独自の祝日があります。
旅行中にBank Holidayに当たったら?
観光地は混雑しますが、地元イベントやマーケットが多く開催されるため、 文化体験のチャンスでもあります。
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