そして、独身の人はどのぐらいいるのか(年代別比較付き)
イギリス(英国)における「男女の割合」と「独身・一人暮らし・同居パターン」の最新事情を、さらに年代別に整理してお伝えします。
1.男女どちらが多いか(性別構成)
英国では、女性の方がやや多く、男性より少数という構図です。
- 全体として女性:約51%、男性:約49%という割合です。
- この差は数ポイントと大きくはありませんが、女性が(高齢層を中心に)やや優勢であると言えます。
- なぜそのような構図かというと:女性の平均寿命が長い、高齢層で男性の死亡率が比較的高い、そして人口移動・住宅・社会構造などが影響しているためです。
※この性別構成だけを見ると「ほぼ半々」であるものの、わずかに女性優勢という状況が確認できます。
2.「独身・ひとり暮らし・同居なし」の人はどれくらいいるか
「独身」とは未婚・配偶者なし・パートナーと同居していない、という意味合いで捉えます。また「ひとり暮らし(ひとり世帯)」「親と同居しているが自分のパートナー・子どもなし」なども、ライフスタイル的に「パートナーを持っていない・同居していない」状態として関連します。
■ 主な数字
- 成人の約40%が「未婚・同居パートナーなし」の状態にあると推定されます。
- 世帯ベースで見れば、一人暮らし(ひとり世帯)の割合は約30%近くにのぼります。
- 高齢層では、配偶者と死別・離婚したり、単身で暮らしたりする人が増えており、「ひとり暮らし」の構成比が高くなっています。
3.年代別の状況(追加データ)
ここからは、年代別に少し細かく「独身・同居パターン」の傾向を見てみます。
■ 若年〜30代(20〜34歳あたり)
- この年齢帯では「親と同居」している割合が上昇しています。例えば、20〜34歳の男性では約33%が親と同居、同年代の女性では約22%というデータがあります。
- 若年層が「自分の家を持つ/パートナーと同居を始める/結婚をする」までの時間が以前より長くなっていることが背景にあります。住宅価格の上昇、キャリアの優先、教育・訓練への長期化などが影響しています。
- これに伴い、「ひとり暮らし」になるよりも、まず「親と同居」を選ぶ若者の割合が増えているという傾向があります。
■ 高齢層(65歳以上)
- 65歳以上の年齢帯では「ひとり暮らし(一人世帯)」が非常に高い割合を占めます。特に、ひとり暮らしの人の中で65歳以上が約半数を占めるというデータがあります。
- 高齢になって配偶者を亡くすケース、離婚・別居・単身移行といった人生の変化を経験する人が多くなるため、同世帯・パートナーとの同居をしていない人の割合が上がります。
- また、女性が平均寿命で優位であるため、女性の単身者・ひとり暮らしの割合が男性より高くなりがちです。
4.まとめ(前回の記事+年代別データを含めて)
- 英国では女性の方が僅かに多く、女性が約51%、男性が約49%という構成です。
- 独身・パートナー同居なし・未婚状態の人はかなり多く、成人の約4割に達する可能性があります。
- 世帯ベースでは、ひとり暮らしの割合が約3割近くで、これは若年〜高齢を通じてライフスタイルが多様化していることの証と言えます。
- 年代別に見ると、20〜34歳あたりでは親と同居する若者が増加しており、結婚・同居・親から独立という従来の流れが遅くなっていることが見えます。
- 65歳以上ではひとり暮らしの割合が非常に高く、人生の後半になってからの単身化が進んでいます。
- 全体を通じて、ライフスタイルの選択肢の増加、結婚・同居の開始年齢の上昇、住宅や経済の事情、高齢化・寿命の変化などが、これらの状況を形成していると考えられます。










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