イギリスが挽回するために必要なこと

イギリス国旗を背景に、建設作業員、道路工事の警告標識、工場のイラストが並ぶ横長のアイキャッチ画像。

他人のふんどしで相撲をとるのをやめるべき理由

イギリスが再び力を取り戻すためには、まず「他人のふんどしで相撲をとる」姿勢を改める必要がある。
EU脱退までは良い流れで進んでいたのに、離脱した途端、イギリス人が働く意欲を失ってしまったように見える。


EU離脱前後で変わった労働現場の実態

道路工事を見れば、その変化は一目瞭然だ。
EU離脱前はポーランド人やルーマニア人をはじめとする東ヨーロッパの労働者がとにかくハードワーカーで、夜遅くまで働き、土日も関係なく仕事をこなしていた。そのため工事期間は短く、仕上がりの質も高かった。

しかし現在はイギリス人労働者が工事を担当するようになり、状況は一変している。段取りが悪いうえ、17時以降は働かず、土日も絶対に出勤しない。経験も浅いため、仕上がりの質も低下している。


効率の悪さが招く深刻な渋滞と停滞

最も深刻なのは、道路工事による通行止めや車線規制が原因で、信じられないほどの渋滞が発生していることだ。
にもかかわらず、工事現場では誰も作業していないという状況が頻繁に見られる。とにかく効率が悪すぎる。

その一方で、イギリス人労働者は陰で上司や同僚の悪口を言い合い、パブで酒浸りになり、二日酔いで欠勤するのも珍しくない。そしていざ仕事を失うと、「移民が自分たちの仕事を奪っている」と不満を漏らす。


本当に仕事を奪っているのは移民なのか

しかし、普通に考えれば、イギリス人がしっかり働いて国内経済を回していれば、海外から安い労働力を輸入する必要はなかった。つまり、そもそも外国人が入り込む余地すらなかったはずだ。

自分たちの努力不足や能力不足を棚に上げたまま、「移民に仕事を奪われた」というのは筋違いである。


企業が外国人を雇う理由は単純

企業側も本当はイギリス人を雇いたいはずだ。しかし、生産効率があまりに低いため、仕方なく言葉もろくに通じない外国人を安く雇うしかなかった。これが外国人労働者に頼らざるを得なくなった根本的な理由である。

イギリス人は休みをしっかりとる上に、仕事中の無駄話がとにかく多く、作業がまったく進まない。少し強めに注意すると「ハラスメントだ」と騒ぐ。これほど扱いにくい労働者は世界中探してもなかなかいない。
イギリス人は、ひょっとすると世界で最も扱いにくい雇用者かもしれない。


他人の力に依存してきたイギリスの構造

イギリス人はとにかく「他人のふんどしで相撲をとる」のが好きだ。だからこそ銀行業が盛んになり、金融は非常に強い。しかし、金融だけではお金をゼロから生み出すことはできない。


金融・不動産依存の時代は終わる

これまでイギリスは30年以上、金融と不動産に依存してきた。しかし、その時代は終わりを迎えようとしている。今後、金融だけでは生きていけない。


イギリスが生き残るために必要な方向性

イギリスが今後生き残るためには、国内に工場をつくり、資源を輸入し、自らの手で商品を生み出す産業基盤を再構築するしかない。
他人任せの姿勢から脱却し、自国の労働力と産業力を取り戻すことこそ、イギリス復活への唯一の道である。

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