円安でも日本で車を買って英国へ送る方が安い?現地イギリス購入と最新コストで徹底比較

「円安がここまで進んでいるなら、日本で車を買ってイギリスへ輸送した方が得なのでは?」と考える人は少なくありません。実際、2026年4月8日時点の英中銀レートでは 1ポンド=212.8696円 で、円はかなり弱い水準にあります。円建てで見ると日本の中古車は割安感がありますが、英国に持ち込む段階で 輸送費・関税・VAT・登録費用・車両承認費用 が重くのしかかります。

結論から言うと、一般的な日常用の中古車なら、いまでも英国で買った方が安く済むケースが多い です。逆に、日本から持ってくる意味が出やすいのは、英国で流通が少ないJDM車、状態の良い希少車、あるいは30年超のクラシック車 です。単純な「車両本体価格」だけで見ると日本が安く見えても、総額で比較すると差が縮むどころか逆転しやすいからです。

まず押さえたい現在の為替感

2026年4月8日のBank of England公表値では、1ポンド=212.8696円、逆算すると 1円=約0.00470ポンド です。円安局面では、日本円で値付けされた中古車をポンド換算すると確かに安く見えます。たとえば 150万円の車は約7,047ポンド前後 の感覚になります。

ただし、ここで見落とされがちなのが、英国到着後の税金です。GOV.UKでは、英国外から車を恒久的に持ち込む場合、VATとcustoms dutyが必要になることがある と案内しており、しかも VATは車両価格だけでなく、配送費や追加費用、関税も含めた総額に対して課される と明記しています。つまり、「安く買えた分」に対してさらに税金が上乗せされる構造です。

日本から英国へ輸入すると何がかかるのか

英国側の基本ルールとして、輸入車を恒久使用するなら、まず NOVAの処理、VAT・関税の支払い、車両承認、DVLA登録 が必要です。DVLA登録時には 55ポンドの登録料 がかかり、さらに車両税も必要になります。英国で公道使用する前には、条件に応じてMOTや承認手続きも絡みます。

税金面では、英国の輸入代行業者情報でも、日本のような英国外から来る車については、通常 輸入VAT 20%、関税 10% がかかると案内されています。さらにGOV.UKでは、VATの課税ベースに 車両代・配送費・関税 が含まれるとされています。つまり実務上は、ざっくり
(車両代+輸送費)→ 関税10% → その合計にVAT20%
という順で総額が膨らみます。

また、比較的新しい輸入車では、登録前に vehicle approval が必要になることがあります。GOV.UKでは、初度登録または製造から10年以上の車は承認不要の可能性 がある一方、比較的新しい車は承認が必要になりやすいとしています。個人輸入車向けの statutory basic IVA は、GOV.UK掲載の料金表で 199ポンド です。

具体例で比較:2021年式トヨタ・プリウスはどちらが安いか

具体的に、2021年式のトヨタ・プリウスを例に見てみます。英国のAuto Traderでは、2021年式プリウスの掲載例として 13,990ポンド17,980ポンド といった価格帯が確認できます。つまり英国市場では、おおむね 1.4万~1.8万ポンド前後 がひとつの目安です。

一方、日本側ではBE FORWARD上で、2021年式プリウスの掲載例として 14,640ドル、別個体で 14,760ドル が確認できます。2026年4月8日の英中銀レート 1ポンド=1.3449ドル でポンド換算すると、これらはおよそ 10,886ポンド10,975ポンド です。車両本体だけ見れば、確かに英国相場より安く見えます。

しかしここに、仮に RoRo輸送費を約1,200ポンド かけ、さらに 関税10%、VAT20%、DVLA登録55ポンド、IVA199ポンド、標準的な車両税200ポンド を加えると、総額はおおむね 16,400~16,500ポンド台 になります。これは英国で安めの2021年式プリウスを買うより高く、英国側の高値掲載と比べると大差ない水準です。しかもこの試算には、通関代行料、港湾関連費用、必要な改修費、ナンバープレート代、国内陸送費などは入っていません。

なぜ「日本の方が安そう」に見えて、実際は逆転しやすいのか

理由は単純で、輸入時の税金が想像以上に重い からです。英国のVATは20%で、しかも車両代だけでなく配送費や関税を含んだ総額に課されます。車両価格が安くても、英国到着時点でかなり圧縮されてしまいます。

もうひとつ大きいのが、英国国内で完結する購入の楽さ です。英国で買えば、輸入申告やNOVA、IVA、外国登録証の提出といった手間を基本的に避けられます。輸入車は、書類不備や承認待ち、MOT・登録の段取り次第で時間もかかります。単に安いかどうかだけでなく、時間コストと手間のコスト まで含めると、日常車は現地購入がかなり強いのです。

それでも日本で買って送る価値があるケース

それでも、日本から買う意味が出る場面はあります。まず、英国市場で玉数が少ないJDM車 です。英国でほとんど出回らない仕様や、右ハンドルのまま価値が出る車、コンディション重視で探したい車は、日本の方が選択肢が豊富なことがあります。こうした車は、単純な「最安値比較」ではなく、欲しい仕様そのものが英国にない という価値があります。

さらに、30年以上経過したクラシック車 は別枠です。英国の輸入業者案内では、歴史的価値がある30年超の車は 関税なし・VAT5% の特例対象になると説明されています。こうなると、通常の20%VAT+10%関税よりかなり軽く、輸入のうまみが出やすくなります。

また、GOV.UKでは 10年以上前の車は承認不要の可能性 があるとしており、比較的新しい車よりも輸入ハードルが下がることがあります。つまり、新しめの大衆車は英国購入、古めの趣味車や希少車は日本輸入 という棲み分けが、いまの相場ではかなり現実的です。

現時点の結論

2026年4月時点の円安を前提にしても、一般的な通勤車・生活車・大衆ハイブリッド車なら、英国で買った方が総額で有利になりやすい というのが現実です。日本の車両価格が安く見えても、英国に入れる時点で 輸送費、10%関税、20%VAT、登録費、承認費 が積み上がるためです。

反対に、英国では見つけにくいJDM車、状態重視の趣味車、30年以上のクラシック車 であれば、日本からの輸入が金額面でも納得しやすくなります。つまり、いまの為替だけで判断するのではなく、「何の車を買うのか」で答えが変わる ということです。円安だから一律で日本購入が得、というわけではありません。

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