【イギリスの医療制度】健康診断ってどうなってるの?NHSは無料だけど…?

イギリスに住んでいると、「NHSって医療費が無料らしいけど、健康診断ってどうなの?」と疑問に思うこと、ありますよね。日本では会社の健康診断が当たり前ですが、イギリスではちょっと事情が違います。今回は、イギリスの医療制度と健康診断の関係について、わかりやすく解説していきます!

NHSの基本ルール:診療は無料だけど…

まず、イギリスの医療制度 NHS(National Health Service では、基本的な診療や治療が無料です。具体的には、以下のようなものが無料で受けられます。

GP(かかりつけ医)の受診(診察・相談)
入院治療(手術などを含む)
救急医療(ERや救急車利用)
慢性疾患の管理(糖尿病・高血圧など)

つまり、病気になったときの治療は、基本的に無料! これはNHSの大きなメリットですね。

健康診断(Checkup)は有料?無料?

では、健康診断はどうなのか? 実は、 基本的に有料 なんです。

日本では会社の健康診断が義務付けられていますが、イギリスでは「定期健康診断を受ける習慣」があまりありません。イギリスの医療制度では、 「症状がない人が定期的に健康診断を受ける」という概念がない んです。

そのため、以下のような違いがあります。

診察の目的NHS(無料)プライベート(有料)
風邪・頭痛などの診察✅ 無料❌ 必要なし
血圧や血糖値の異常が疑われる場合✅ 無料❌ 必要なし
病気のスクリーニング検査✅ 条件付きで無料✅ 有料でより詳細な検査
定期的な健康診断(症状なし)❌ 原則有料✅ 有料

つまり、 「何か問題があるかも?」というときの検査は無料だけど、特に問題がない人の健康診断は基本的に有料 ということになります。

NHSで無料で受けられる健康診断

とはいえ、NHSでも一部の健康診断は無料で提供されています。

🔹 NHS Health Check(40歳以上対象)
40歳以上の人向けに、心臓病・糖尿病・腎臓病のリスクをチェックする無料の健康診断があります。これは 「将来の病気を予防するため」 に行われるもの。対象者にはGP(かかりつけ医)から通知が来ることが多いです。

🔹 がんのスクリーニング検査(年齢・性別による)
イギリスでは、以下のがんスクリーニングが無料で受けられます。

  • 乳がん検診(Mammogram:50〜70歳の女性(3年ごと)
  • 子宮頸がん検診(Cervical screening:25〜64歳の女性(3〜5年ごと)
  • 大腸がん検診(Bowel screening:60歳以上(毎年)

🔹 妊婦検診(無料)
妊婦健診は基本的にすべて無料! 妊娠中はNHSのサポートが手厚いので、定期検診やスキャン(超音波検査)も費用を気にせず受けられます。

🔹 子供の予防接種・健康診断
子供の成長チェックや予防接種もNHSで無料で受けられます。例えば、 BCG(結核ワクチン)やMMR(はしか・おたふく風邪・風疹の混合ワクチン) などが対象です。

NHSでは受けられない健康診断 → 私費で受診

では、一般的な健康診断を受けたい場合はどうするか? その場合は、 プライベートクリニック で有料の健康診断を受けることになります。

💰 料金の相場(目安)

  • 基本的な健康診断(血液検査・心電図など)£100〜£500(約1.5〜7万円)
  • フルボディチェック(MRI・CTスキャン含む)£1,000以上(約15万円〜)

特に、会社での健康診断を希望する人や、自分でしっかりチェックしたい人は、プライベートのクリニックを利用するケースが多いです。

結論:「定期的な健康診断」は有料。でも…

イギリスでは、 「病気の疑いがある場合」の検査は無料だけど、「定期的な健康診断」は原則有料 というルールになっています。

ただし、 NHSが提供する一部のスクリーニング検査は無料 なので、自分が対象になっているかどうかチェックするのが大事! 例えば…

40歳以上 → NHS Health Checkを活用!
50歳以上の女性 → 乳がん検診が無料!
妊婦や子供 → NHSでしっかりサポート!

このように、NHSの仕組みをうまく利用すれば、 必要な検査を無料で受けられる 可能性があります。

「健康診断は自費」と聞くと不安になりますが、 NHSがカバーする部分を理解すれば、コストを抑えて健康を管理することも可能! ぜひ、自分の状況に合った方法を探してみてくださいね!

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