「イギリスにも専業主婦はいるの?」
日本と比べ、イギリスは共働きが当たり前というイメージを持たれがちですが、実際にはどうなのでしょうか。
この記事では、最新の傾向や文化的背景をふまえつつ、イギリスの“専業主婦(Stay-at-home mums)”の実態をわかりやすく紹介します。
■ 結論:イギリスにも専業主婦(専業主夫)はいるが“多数派ではない”
イギリスにも「専業主婦(Stay-at-home mum)」は存在します。
ただし日本と比べると割合は高くなく、共働きが圧倒的な主流です。
近年は日本以上に男女共働きが一般的になっており、家庭によっては夫が育児メインとなる「専業主夫(Stay-at-home dad)」も珍しくありません。
■ 専業主婦が少ない理由
1. 生活費が高く、片働きでの暮らしが難しい
イギリスは家賃・光熱費・食品価格などが高く、主要都市になるほどコストが跳ね上がります。
そのため、片働きで十分な生活を維持するのは難しいのが現実です。
特にロンドンでは「共働きでやっと普通の生活」という家庭も多く見られます。
2. 女性の就業率が高い
イギリスの女性就業率は日本より高く、仕事と家庭を両立するのが一般的。
働くことが個人の選択として尊重される文化が根付いており、出産後も仕事を続ける女性が多い傾向です。
3. 男女平等の意識が浸透している
男女が育児・家事を分担することは特別なことではありません。
そのため、女性だけが家庭に入るという固定観念は薄く、夫が育休を取ることも自然な選択肢の一つです。
■ それでも専業主婦(専業主夫)が存在する理由
1. 保育料が高い
イギリスは保育園(nursery)の費用が非常に高額で、
「働いても保育料でほとんど消える」というケースが多いです。
そのため、子どもが3~4歳になり無償保育の時間が増えるまで、親のどちらかが家庭に入るという選択をする家庭が一定数います。
2. 職場の柔軟性の問題
イギリスの企業は柔軟な働き方が増えているとはいえ、業界によっては厳しい面もあります。
働くより家庭に入るほうが現実的という判断をする人もいます。
■ 専業主婦・専業主夫のイメージ
日本ほど「専業主婦=当たり前」ではありませんが、
個々の選択として尊重される雰囲気が強く、ネガティブなイメージは比較的少なめです。
また、「Stay-at-home parent(在宅育児をする親)」という中性表現を使うことも多く、男女どちらが家庭に入るかにこだわらない姿勢が見られます。
■ まとめ
- イギリスにも専業主婦(専業主夫)は存在する
- ただし 共働きが圧倒的に主流
- 生活費・保育料の高さが原因で、一時的に家庭に入る親も多い
- 男女平等意識が強く、専業主婦という概念も日本ほど性別に縛られない
イギリスの家庭のあり方は多様で、何より「個人の選択が尊重される」社会だと言えるでしょう。










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