ロンドンのマーケティング会社CEOが語る、AIによる人員削減の現実

ロンドンのマーケティング会社でAI導入により人員削減が進む様子を表したイラスト

いまだに「AIが人間の仕事を奪うことはない」と高をくくっている呑気な人がいます。
実は、私もその一人でした。

しかし先日、ロンドンでマーケティング会社を経営している知り合いのCEOと話す機会があり、考えを改めさせられました。今回は、その内容を皆さんとシェアしたいと思います。


彼の会社はいわゆる“こてこて”のマーケティング会社で、大手企業の広告制作や、ウェブサイトのコンテンツの質を高めて集客率を上げることを主な業務としています。
拠点はドイツ、イスラエル、ロンドンの3か所にあります。

AIのレベルが今ほど高くなかった頃は、社員や契約社員を数多く雇っていました。


マーケティングの世界では、スピードが命です。
どれだけ早くネット上にコンテンツを公開できるかが、成果を左右します。

しかも、英語圏の国だけを相手にビジネスをしているわけではありません。
そのため、複数の言語にコンテンツを翻訳する必要があり、しかも「意味が通じる」だけでなく、ネイティブが見ても違和感のない自然な翻訳が求められます。

そのため、以前は翻訳家を雇っていました。
少し前のGoogle翻訳は、正直言ってひどい出来だったからです。


しかし、AIのレベルが飛躍的に向上した今、翻訳の仕事はすべてAIが担っています。
しかもその精度は、翻訳家が行うレベルとほぼ同等。
それでいて、かかる時間は一瞬です。

人間が数日かけて行う翻訳も、AIなら2~3分。
コストはほぼゼロです。

翻訳家を雇えば、1時間あたり約20~60ポンドの人件費がかかります。
コンテンツ量が増えれば増えるほど、コストも膨らみます。

一方でAIなら、どれだけ膨大な量のコンテンツを翻訳させても、コストはほぼゼロ。
時間もわずか2~3分です。


これだけでも、AIがどれほど便利で安価かは理解してもらえると思います。
しかし、話はそれだけではありません。

そもそも、コンテンツ作り自体にも、人の手がほとんどいらなくなっているのです。

テーマを与え、表現方法を指示し、細かな修正点を伝えるだけで、人が作るのと同じレベル、あるいはそれ以上のクオリティのコンテンツが完成します。

キャッチコピー、タイトル、本文まで、すべてAIが対応可能です。
しかも、人と人との面倒なやり取りが一切不要になるため、時間の節約効果は計り知れません。


彼はまず、翻訳家を雇うのをやめました。
そして、コンテンツ制作に関わる人員も半分に減らしたそうです。

時間とお金の節約。
AIは、会社経営者にとって“救世主”と言っても過言ではないでしょう。


私が今の学生に伝えたいのは、
「今あなたが目指している仕事は、AIにもできるのか?」
これを真剣に考えなければならない、ということです。

もしAIで代替できる仕事なのであれば、何年もかけて勉強してきたことが、将来的に無駄になってしまう可能性があります。

人間にしかできないことは何なのか。
それを考えずに進むのは、あまりにも危険です。

経営者は、無駄なコストと労力を何より嫌います。
AIとあなたを天秤にかけたとき、99%の確率でAIが選ばれる──
その現実から、目を背けてはいけないと思います。

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