
近年、イギリスでは性犯罪の報告が増加しており、日本人を含む留学生や駐在員、そのご家族が被害に遭うケースもあります。
文化や習慣の違いから、「大ごとにはしたくない」「言葉に自信がないから」と我慢してしまう方も少なくありません。
しかし、あなたの安全と心の回復が最優先です。ここでは、万が一性被害に遭った場合にとるべき行動と、利用できる支援先をまとめました。
1. まずは身の安全を確保する
- 危険が続いている場合は 999 に電話し、警察や救急サービスを呼んでください。
- すぐに緊急ではない場合は 101(警察の非緊急番号) で相談できます。
👉 自分を守ることが最優先です。「迷惑をかけてしまうのでは…」と思わず、ためらわず通報してください。
2. 医療機関・専門センターを受診する
- 怪我の有無に関わらず、できるだけ早く病院や Sexual Assault Referral Centre (SARC) に行くことをおすすめします。
- SARC(性暴力被害者支援センター) では以下のサポートを受けられます:
- 医療的ケア(検査や治療)
- 心理的サポート
- 必要に応じた法医学的証拠の採取(無料)
※ 警察へ届け出をするかどうかは本人の自由です。証拠だけ保全しておき、後で決めることも可能です。
3. 証拠を残すために
- 可能であれば、シャワーを浴びたり着替えたりする前に SARC か病院に行ってください。
- 当時身に着けていた服、シーツ、避妊具などは洗わずに袋に入れて保管すると役立つ場合があります。
4. 警察への通報
- 被害を警察に報告すると、捜査や加害者の特定・起訴につながります。
- 英語でのやり取りが不安な場合、SARC や支援団体が付き添いをしてくれることもあります。
5. 利用できるサポート窓口
- Rape Crisis England & Wales
24時間ヘルプラインあり 📞 0808 500 2222 - Sexual Assault Referral Centre (SARC)
イングランド各地にあり、無料・匿名で利用可能 - NHS 111
医療全般の相談窓口
👉 一人で抱え込まず、必ず誰かに助けを求めてください。
6. 在英日本大使館・領事館への相談
- 日本語での支援や、病院・警察との連絡をサポートしてくれる場合があります。
- 英語が苦手でも、「助けてほしい」と声を出すことが大切です。
最後に
性犯罪の被害は決して被害者の責任ではありません。
泣き寝入りせず、勇気を出して行動することで、自分を守るだけでなく、同じように苦しむかもしれない未来の日本人を救うことにもつながります。
どうか一人で抱え込まず、周囲の支援を活用してください。
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