SNSが悪の根源となりつつある現代社会

SNSの犯罪や誹謗中傷などの問題を象徴的に描いたイラスト。中央の人物が不安そうな表情をし、周囲には犯罪者アイコンや低評価マーク、SNSロゴなどが配置されている。

SNSは便利なツールとして普及してきたが、今日では社会に深刻な悪影響を及ぼし始めている。
私は、SNSがなくなることで多くの人々の生活がむしろ改善され、社会全体の幸福度が上がると考えている。

SNSがなくなって困る層と、その問題点

まず、SNSが消滅して最も困るのは芸能人やインフルエンサーだろう。しかし、彼らの収入源が断たれることは、国や政府が配慮すべき問題ではない。個人のビジネスモデルがSNSに依存しているかどうかという問題に過ぎず、社会全体の安全や福祉とは直接関係がない。

SNSが犯罪を誘発する構造

近年、SNSが犯罪の温床になっていることは明らかである。

  • SNSを通じた殺人や強盗、誘拐の計画
  • SNSから派生する詐欺の増加

これらはSNSというプラットフォームが持つ「匿名性」「拡散性」「即時性」が悪用されて起きているものだ。単なる利用者の問題ではなく、構造的に犯罪を助長してしまうリスクが内包されている。

国や政府が問題視すべきは、まさにこの社会的リスクであり、個々のインフルエンサーの収入とは比較にならない重大性を持つ。

SNS依存が若者を追い詰める

犯罪だけでなく、SNSはいじめや誹謗中傷を拡大させ、特に10代の若者が精神的に追い込まれるケースが後を絶たない。
リアルの人間関係とは異なり、SNSはいじめが24時間途切れずに続く場となるため、被害者の心理的負荷はより深刻だ。

SNSがもたらすストレスによって自殺に追い込まれる若者が増加している事実は、社会が看過すべきではない。

世界はSNS排除へ向かう流れにある

既にオーストラリアをはじめ、SNSの利用制限や規制を強化する国が現れている。この流れは今後、さらに多くの国に広がると予測される。
SNSの危険性が社会問題として顕在化している以上、各国が対策を講じるのは自然な流れであり、SNSに依存した職業の人々もその変化に備える必要がある。

SNSで本当に“得”をしているのか

SNSは「便利」「役に立つ」とされるが、それに見合う実益を得ている人がどれほどいるのだろうか。私は、実際に得をしている人はほとんどいないと考えている。

情報の質の低下という問題

SNSで紹介される“おいしいラーメン屋”も、実際にはインフルエンサーの広告収入目的で宣伝されたものであり、味の評価は人によって異なる。
SNSがない時代でも、おいしい店は自然と口コミで広がっていた。つまり、本当に価値のある情報はSNSがなくても伝わる。

一方で、SNSによって本来おいしくない店が誇張された宣伝で人気店のように見えてしまい、遠方から訪れた人が損をするケースも増えている。これは情報の信頼性が低下し、誤解を生んでいる典型例だ。

SNS擁護の裏にある利害

インフルエンサーがSNS批判に反論するのは、自分の収益がかかっているためであり、彼らの意見は利害関係に強く影響されている。
したがって、SNSに肯定的な意見が“社会的に正しい”とは限らない。

SNSは災害時に本当に役立つのか

「SNSは災害時に有用」という主張もあるが、大地震などでネット回線が完全にダウンした状況を考えれば、SNSが機能しない可能性は高い。

むしろ、

  • 衛星携帯電話を一般携帯でも利用可能にする
    など、SNS以外の手段のほうが有効なケースも多い。
    SNSを万能ツールのように扱うのは誤った認識である。

SNS中心の生活からの脱却を

以上のように、SNSは犯罪、誤情報、精神的ストレスなど多くの問題を引き起こす一方で、社会全体に対する実益はほとんどない。
SNSに依存した生き方を続けることは、個人にとっても社会にとっても望ましいとは言えない。

私は、SNSがなくなったほうが、より多くの人が幸せになり、充実した人生を送れると確信している。

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