イギリスの水道水は本当に飲める? ロンドンの水は大丈夫?

海外に移住するとき、まず気になるのは「水」ですよね。特に旅行や長期滞在を考えている人にとって、水道水が安全かどうかは健康を左右する重要な問題です。東南アジアやアフリカの一部では、生水を飲むとお腹を壊したり、最悪の場合、赤痢やコレラなどの感染症にかかるリスクがあります。では、イギリスの水道水はどうなのでしょうか?

イギリスのインフラ事情:水道管は大丈夫?

「イギリスのインフラは古い」という話をよく耳にします。確かに、ロンドンなどの大都市では100年以上前に作られた水道管がいまだに使われている場所もあり、「本当に大丈夫なの?」と心配になる人もいるかもしれません。さらに、イギリスはかつてペストやコレラが流行した歴史があるため、衛生管理に関して不安を感じる人もいるでしょう。

しかし、実はイギリスの水道水は意外にも安全なのです。

イギリスの水道水は飲んでも大丈夫?

結論から言うと、 イギリスの水道水は飲んでも問題ありません。 というのも、イギリスでは水道水の品質管理が厳しく、政府や水道会社が定期的に水質検査を行っているためです。EU(イギリスが加盟していた当時)やWHO(世界保健機関)の基準を満たしており、安全性は確保されています。

ただし、一点注意すべきなのは 「硬水」 であることです。

ロンドンの水は「硬水」?

イギリスの水は地域によって「硬水(ハードウォーター)」か「軟水(ソフトウォーター)」に分かれます。ロンドンを含む南部の地域では 硬水 が多く、ミネラル(特にカルシウムとマグネシウム)が豊富に含まれています。

硬水のメリット

  • カルシウム豊富:骨や歯の健康に良い
  • マグネシウム含有:代謝を助ける
  • フッ素を含む場合も:虫歯予防に役立つ

硬水のデメリット

  • 石灰(カルシウム)が多い:ポットやケトルに白いカスが溜まる
  • 石けんが泡立ちにくい:シャワー後に肌や髪がきしむ感じがする
  • 味が独特:日本の軟水と比べると、クセを感じる人も

特に、ロンドンの水道水は 再利用率が高い ことで知られています。つまり、一度使われた水を浄化して再び供給しているのです。このため、「ロンドンの水はまずい」と感じる人も少なくありません。

イギリスの水をおいしく飲む方法

「安全なのはわかったけど、味がちょっと…」と思う方のために、イギリスの水道水をおいしく飲む方法をいくつかご紹介します。

① 浄水フィルターを使う

イギリスでは BRITA(ブリタ) などの浄水ポットが人気です。これを使えば、カルキ臭や石灰分をある程度除去でき、飲みやすくなります。

② ボトル入りの水を買う

スーパーやコンビニでは、軟水のミネラルウォーターも販売されています。イギリスの有名なブランドとしては Highland Spring(ハイランド・スプリング) や Buxton(バクストン) などがあります。

③ レモンやミントを加える

水の味に違和感を感じる場合、レモンやミントを入れてフレーバーウォーターにするのもおすすめです。

④ お湯にして飲む

硬水の影響で味が気になる場合、 紅茶やハーブティーにする のも一つの手です。実際、イギリス人が紅茶文化を発展させたのは、硬水の影響もあると言われています。

まとめ:イギリスの水道水は飲めるけど、硬水に注意!

イギリスの水道水は、衛生面では安心して飲めるものの、硬水特有のクセがあり、人によっては慣れるまで時間がかかるかもしれません。ロンドンに住むなら 浄水フィルターやミネラルウォーターを活用 するのが賢い選択と言えるでしょう。

海外生活では「水」ひとつとっても文化や環境の違いを感じられます。イギリスの水に慣れることができれば、現地の暮らしにもスムーズに適応できるかもしれませんね!

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