
イギリスでの生活を始める際、住まい選びは最も重要なポイントのひとつです。ロンドンやエジンバラなどの都市部は便利ですが家賃が高く、郊外は費用を抑えられる一方で通勤・通学時間が増えます。この記事では、家賃と通勤時間のバランス、郊外エリアの特徴、住まい探しの工夫について詳しく紹介します。
イギリスの住宅事情と家賃の目安
イギリスでは都市ごとに家賃相場が大きく異なります。ロンドン中心部は家賃が非常に高く、同じ間取りでも郊外に行くほど安くなる傾向があります。
- ロンドン中心部:ワンルーム £1,500〜£2,000/月、シェア £900〜
- ロンドン郊外(Zone 3〜5):ワンルーム £1,000前後、シェア £600〜£800
- 地方都市(エジンバラ・マンチェスターなど):ワンルーム £800前後、シェア £500〜£700
家賃はエリア・交通アクセス・築年数によっても差があり、通勤圏内のバランスを取ることが重要です。
郊外エリアと通学圏の比較
ロンドンの場合
- Zone 1〜2:主要大学・オフィス街に近く利便性は最高。ただし家賃が高く、物件数も少ない。
- Zone 3〜4:通勤30〜45分圏内で人気。WimbledonやGreenwichなど、生活環境が落ち着いており学生にも人気。
- Zone 5〜6:通勤1時間前後になるが、家賃は大幅に下がる。RichmondやBromleyなど自然が多いエリアが多い。
地方都市の例
- エジンバラ:旧市街・新市街エリアは徒歩圏、郊外(LeithやPortobello)は家賃が安く静か。
- マンチェスター:市内中心部は学生・若手社会人向け。郊外(Didsburyなど)は緑豊かで家族向け。
通勤・通学時間と生活コストの関係
イギリスでは交通費が高いため、単純に家賃が安い郊外を選ぶと、結果的に出費が増えることもあります。家賃と通勤時間のバランスを計算して選ぶことが重要です。
通勤時間 | 平均家賃(ロンドン目安) | 交通費(月額目安) |
---|---|---|
〜30分 | £1,600〜£2,000 | £150〜£200 |
30〜60分 | £1,000〜£1,300 | £250〜£350 |
60分以上 | £700〜£900 | £400〜£500 |
交通費と時間の負担を考慮すると、「家賃+交通費の合計が予算内か」を基準に考えるのが現実的です。
住まい探しの工夫とポイント
- 早めのリサーチ:渡航の2〜3か月前からサイトで物件をチェック(Rightmove, Zooplaなど)。
- 家賃以外の費用:光熱費・カウンシルタックス・インターネット費用も含めて計算。
- シェアハウス活用:学生や短期滞在者にはコスパが良く、光熱費込みの物件も多い。
- 通学・通勤アプリ:Google MapsやCitymapperで実際の通勤時間を確認。
- 現地見学:写真だけで決めず、可能なら内見で設備や周囲の治安をチェック。
郊外・通学圏選びの目安(タイプ別)
- 学生:大学への通学30分以内、シェアハウス中心。
- ワーホリ・短期滞在:駅近・Zone 3前後で利便性重視。
- 家族滞在:郊外の安全で緑の多いエリア(Richmond, Wimbledonなど)。
- 社会人単身:中心部近くのスタジオタイプか、Zone 2〜3のシェア物件。
イギリスの住まい探しに役立つサイト
まとめ
イギリスの住まい選びでは、家賃と通勤時間のバランスが鍵です。中心部の利便性と郊外のコストのどちらを重視するかは、ライフスタイル次第。「家賃+交通費+時間の総合コスト」で判断すれば、無理のない快適な生活が実現できます。
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