イギリス不動産に投資する意味はある?

近代化がすすむ大英帝国

イギリスの各エリアで都市再開発がすすんでおり、あと10年もすればロンドンの風景も大きく変わるでしょう。
ロンドン市内にあるもう使われていない工場やオフィスビル、教会などがとりこわされマンションやショッピングセンターなどが建てられています。
教会を取り壊すなんて日本人からしたらバチがあたりそうですよね。
イギリスの場合は完全にとりこわすというより、建物の原形をそのまま生かし、マンションに変身させるといったやりかたです。
ですからマンションになったあとも、そこが昔教会だったと外からみるとわかります。
それがいいかどうかは別として、住宅不足問題をかかえているイギリスはところかまわず急ピッチでマンションを建てています。

中国人は新築マンションが大好き

お金の集まるところと聞けば虫のように集まってくるのが中国人です。
彼らは新築のマンションというと間取図と完成予想図だけをみて購入します。
日本人の投資家でイギリスのマンションを購入しているという話はほとんど聞いたことがありません。
日本人が積極的にイギリスの不動産を購入しない理由は利回りがロンドン市内でスト2.5~3.0%と低いというのがあります。
それに為替の差益を考えると高いお金をだしたはいいが、利益がまったくでないという結果になりかねません。
中国人が買い続ける理由としては、イギリスの不動産価格は絶対に下がらないと信じているからです。

イギリスという国の長所と短所

イギリスの不動産には日本人投資家をひきつけるだけの魅力があるのでしょうか。
不動産に投資する際に気になるのは国としての魅力と将来性を考えなければいけません。
イギリスという国としての魅力とはなんなのでしょう。

  • レベルの高い教育といい大学(ケンブリッジ、オクスフォード)
  • ロンドンはいまだ世界の金融の中心
  • 自然災害がほとんどない

などがあげられます。
しかし上の3つは投資家に不動産投資意欲をかきたてる理由にはなりません。
なにが、イギリス不動産投資への二の足を踏ませているのでしょうか。
以下の理由が考えられます。

  • 不動産価格と実際の価値がかけ離れすぎている
  • イギリスという国の不透明さ
  • 物価の高さ
  • EUのメンバーではない
  • 特になにも生産していない

不動産価格と実際の物件の価値

イギリスの不動産価格は過去20年でおよそおよそ3倍となりました。
2000年に1000万で購入した家がいまは3000万です。
日本は過去20年間そんな大きな価格変動はないはずです。
そんな日本人にとって3倍になっている価格は現実的ではないのです。
3000万円というのはあくまでイギリス全体の不動産価格の平均価格で、ロンドンに関していいますと平均価格は約6000万円です。
6000万円でどんな物件が買えるのといいますと、都心で小さな1LDKのマンション、少し郊外にでますと2LDKのマンションといったところでしょうか。

日本人にとっての不動産投資は売れなかったら住めばいい

日本人がイギリスの不動産投資に積極的にならない理由のひとつに売れるまで自分たちで住めばいいという考えがあるかと思いますが、リゾート地でもないイギリスに物件を持ったところでです。
もし、日本人の感覚からして激安だったら、買ってしばらくひとに貸して5年とか10年後かわかりませんが、利益が出そうなところで売りぬけることもできます。
現時点で割高感がでているイギリス不動産よりも今後成長していく東南アジアのどこかの国の不動産を二束三文で買って寝かしておくのが利口な選択ではないでしょうか。

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