ロンドンではカビと湿気対策をしないと大変なことになる

ロンドンの住宅で発生したカビと湿気の例。結露した窓と壁の黒カビに対する注意喚起。

ロンドンの住宅や賃貸物件では、カビや湿気の問題が非常に多く報告されています。特に冬場や雨の多い季節には、結露や湿度の上昇により、壁や天井、窓枠にカビが発生するケースが後を絶ちません。放置すると健康被害や建物の損傷、さらにはデポジット(敷金)トラブルに発展することもあります。この記事では、ロンドンで「カビと湿気対策をしないと本当に大変なことになる」理由と、今日からできる実践的な防止策を詳しく解説します。

なぜロンドンではカビ・湿気が発生しやすいのか

  • 高湿度の気候:ロンドンは年間を通じて湿度が高く、冬でも空気が乾きにくい環境です。
  • 古い建物構造:断熱や通気性能が低く、壁内部や窓周辺に結露が溜まりやすい構造になっています。
  • 換気不足:バスルームやキッチンに窓がない、または換気扇が弱い物件が多い。
  • 日照不足:北向きの部屋や地下フラットでは日光が入らず、湿気がこもりやすくなります。

カビ・湿気を放置するとどうなる?

ロンドンでは、軽いカビでも放置すると以下のような深刻な問題に発展します。

  • 健康被害:カビ胞子の吸引により、アレルギー・喘息・肌トラブルを引き起こす可能性があります。
  • 建物の劣化:壁紙や木材の腐食、ペンキの剥がれが進行します。
  • デポジットトラブル:退去時に「カビによる損傷」として修繕費を請求されるケースも。
  • 生活環境の悪化:カビ臭や湿った空気が部屋全体に広がり、快適な生活が損なわれます。

入居前に必ずチェックすべきポイント

賃貸契約を結ぶ前に、次の点を確認することでトラブルを未然に防げます。

  • 内見時に壁・天井・窓枠に黒ずみや湿気跡がないか確認する。
  • バスルームに換気扇が設置されているか、動作音を実際に確認する。
  • 窓が二重ガラス(ダブルグレージング)かどうかをチェック。
  • 家具を壁に密着させず、空気が通るスペースを確保できる間取りか確認。
  • 契約時に「湿気・カビ状況」を記録として残し、退去時の証拠に備える。

入居後にできる湿気・カビ対策

  • 毎日の換気:朝と夜、5〜10分程度の換気で空気を入れ替える。
  • 除湿機の使用:冬場や雨の日は除湿機を使用し、室内湿度を50〜60%に保つ。
  • 結露対策:窓際に吸湿剤や断熱フィルムを設置し、水滴をこまめに拭き取る。
  • 洗濯物を室内に干さない:どうしても干す場合は除湿機とサーキュレーターを併用する。
  • 家具の配置:壁から5〜10cm離して設置し、空気の流れを確保する。

カビを見つけたときの正しい対処法

もしカビを発見した場合、まずは速やかに対応することが重要です。

  • カビ取り剤またはアルコールで清掃し、再発しないよう換気・除湿を徹底する。
  • 被害が広範囲の場合は、写真を撮ってオーナーまたはエージェントに報告。
  • 自己判断で放置せず、修繕義務の有無を早めに確認する。

まとめ:ロンドンでは「予防」が何より大切

ロンドンのカビ・湿気問題は、建物の古さや気候の影響もあり避けづらいのが現実です。しかし、日常的な換気・除湿・清掃を徹底すれば、多くのトラブルを未然に防げます。「ちょっとした湿気」でも油断せず、早めの対応を心がけましょう。

英国生活サイト編集部からのアドバイス

寒い冬の時期は、窓を開けて換気をするのが嫌になりますよね。部屋の中がさらに寒くなってしまいます。

しかし、1日30分でも窓を開けて空気を入れ替えることで、湿気を外に逃がし、新鮮な空気を取り入れることができます。頭もすっきりしますので、少しの間だけ我慢して換気を行いましょう。

また、除湿機を1台持っておくのもおすすめです。洗濯物を部屋干しする際、乾きが早くなり、湿気によるカビの発生も防げます。

賃貸物件では、浴室に窓がなかったり、換気扇が故障していたりする場合も少なくありません。そのような場合は、すぐに家主へ報告し、換気扇の交換をお願いしましょう。

ちなみに、浴室用の換気扇は30ポンド程度で購入できるため、家主にとっても大きな負担ではありません。浴室がカビだらけになり、後から修繕費をかけて塗り直すよりもはるかに安く済みます。その点をやんわり伝えれば、意外とすんなり交換してもらえることもあります。

参考:eikoku-seikatsu.com

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