ブラジル変異株に感染したひとが野放しに

ニュースの概要

ブラジル北部の都市マナウスで発見された新型コロナウィルスの変異株P1コロナウィルスは、通常のコロナウィルスよりも感染力が強いと言われています。
イギリスでは2月中旬の時点で6人がすでにP1コロナウィルスに感染しており、うち5人の居場所は把握されているが、うち1人は検査時の書類の記入を怠っており身元がわかっていません。

ブラジル変異株はいつ発見されたのか?

いちばん最初に感染が確認された2人についてはグロスター州の同じ家に住んでおり、うち1人は2月中旬にブラジルから帰国していたことがわかっています。
帰国した時点でイギリス政府の10日間のホテルでの隔離制度がはじまる前だったため、隔離期間なしで帰宅することになり、そこで一緒に住んでいるひとに感染する結果となりました。

身元不明の感染者について

問題の3人目の感染者は最初に発見された2人との接点は一切なく、しかも検査時に記入する書類に不備があったとのことです。
おそらく2月10~13日の期間に検査を受けたということしかはっきりしたことはわかっていません。
どこのだれが感染しているかがわかっていないだけではなく、いつ、どこで、どういった方法で検査を受けたひとかもわかっていません。

感染の疑いのあるひとは名のりでるように呼びかけ

ワクチン大臣のザワイ氏はブラジル変異株感染の疑いのあるひとで以下の条件にあてはまるひとに連絡してくるよう呼びかけています。

  • 2月12~13日の期間に検査を受け、まだ検査結果をもらっていないひと
  • 2月10日にスイス航空のLX318でサンパウロからチューリッヒ経由でロンドン・ヒースロー空港に到着したひと

なぜこのようなことが起きたのか?

ロックダウンの規制解除が段階的に予定されているなか、なぜこのような事態がおきてしまったのでしょうか。
ジョンソン英首相は、1月27日の時点で「レッドリスト」いわゆる危険な国のリストを公開しています。
そのなかにはもちろんブラジルも含まれています。
この「レッドリスト」からの帰国者はコロナウィルスの陰性証明と最低10日間の指定されたホテルでの隔離が義務付けらいるだけでなく、ホテルでの隔離費用2500ポンド(約30万円)が自己負担となります。
旅行者は2500ポンドを支払いたくないので、義務化される2月15日より前に帰国しようというひとが殺到しました。
そのなかに今回のブラジル変異株の感染者が含まれていたのです。

政治家の搾取が生んだ悲劇

こんな時期に旅行に行くひとも常識外れだと思いますが、それに便乗してお金を稼ごうとする政治家がいるので事態は悪い方へと転がっていきます。
10日間で2500~3500ポンドの宿泊費は高すぎるし、別に特別なホテルでもなんでもありません。
欲深い政治家が考えそうなことです。
PPE(個人用防護具)を病院へ販売する会社が政治家の息のかかった会社だったというのも有名な話です。
とにかく政治家が純粋にコロナ感染を抑えようとなっていたらここまで感染が広がることはなかったのではないでしょうか。

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA