賃貸マンションに住むなら新築よりフルリフォーム済みの古いマンション

新築の賃貸マンションはあまりない ロンドンでは賃貸の新築マンションに住める確率はとても低いです。理由は新築マンションは投資用ではなくマイホーム用として購入する人が多いからです。賃貸物件がまったくないわけではありません。ただ、数が少ないうえに人気もあるので出てきてもすぐに入居者が決まってしまいます。タイミングさえあえば新築の賃貸マンションに住めます。 ロンドンでは以外に多い新築マンショントラブル ロンドンの物件は古いので問題が多いというのは本当です。では新築マンションには問題がないかというと、そんなことはありません。工事業者がけっこういい加減なうえ突貫工事が多いイギリスの新築マンションは正直問題だらけです。例えば、暖房が使えない、お湯が出ない、排水管がないなど。私の知り合いで新築マンションに入居したのはいいのですが、まずはインターネットが使えるようになるまで2か月かかりました。それだけではありません。マンションには床暖が完備されていたいのですが、夏でも床暖が消せないという問題もありました。一度夏にお邪魔した際に部屋の温度が常に35℃という汗だくで生活しておられました。というわけで新築マンションは生活が落ちつくまで時間がかかります。 フルリフォーム済みのマンションがいい理由 ロンドンには古いマンションのなかをフルリフォームした賃貸物件に頻繁に巡り合います。実はこのタイプの物件がいちばん住みやすいし問題がおきにきくいのです。ロンドンの築年数が古いマンションは最近建てられているマンションとちがい壁や天井があつくなっていて防音に優れています。そのほか古いマンションのほうが比較的立地がいいのです。というのも新築マンションは土地の安いところに建てられるので治安が悪かったり、駅からだいぶ離れていたりします。あとは家賃が新築に比べかなり安いです。英国生活サイトでは新築のマンションを探し続けるより築年数が古くてもフルリフォーム済みのマンションにお住まいになることをおすすめします。 物件名 Westleigh Court 所在地 Nether Street, West Finchley N12 家賃(月) £1,450 デポジット(敷金) £1,673 間取り 2LDK 浴室 2つ、バスタブあり トイレ 2つ 面積 96㎡ 家具 有 駐車場 専用駐車場あり(1台) 最寄り駅 West Finchley (Northern line) Zone 4 最寄りスーパー Waitrose (North Finchley店)

ロンドンではカビ、湿気対策をしないと大変なことになる

ロンドンでは1年中に渡って東京の梅雨の時期と同じぐらいカビに悩まされます。建物自体が通気性を考慮したつくりになっていないことと、日照時間が原因だといわれています。マンション(フラット)の多くはお風呂に窓がないうえに、換気の機能が恐ろしいほど弱いためすぐにカビが生えてしまいます。カビが生えると衛生的にも良くないし、見た目も良くありません。カビは建物の構造上の問題だから住んでいる人にはまったく責任はないと思っていいませんか?入居時にカビが既に生えていた場合は別として、基本的にカビは住んでいる人の責任となり、退去時にデポジットから多額の補修費として引かれますのでご注意ください。カビの範囲によっては補修費が数千ポンドになることもあります。では、カビに関してどういった対策をすればいいのか。日常的な行動でできるカビ対策、お金をかけてするカビ対策をお教えします。 換気は、頻繁にするべし これは基本中の基本。ロンドンは雨が多いし、1年中を通して寒い日が多いのであまり窓は開けたくないのは理解できますが、構造上通気性が悪いうえ、壁紙、壁材なども通気性の良いものは使われていないので1日最低1回30分~1時間ぐらい窓を開けて換気しましょう。 窓がないバスルームの場合はドアを最低1時間は開けておく 窓がないバスルームは空気の逃がしどころが一切ないうえに、換気扇は音だけうるさく空気を吸い込んでいる気配さえないのがロンドンの換気扇。シャワーや入浴後はドアを開けておきましょう。 窓の結露は、1日2回はふき取る これが一番厄介なカビの原因です。ロンドンの一部の地域では、窓が2重(ダブルグレージング)でなく1重(シングルグレージング)の家もあります。冬場、中と外の気温差によって結露が発生して、窓の周りにカビが生えてしまいます。これに関しては換気を小まめにするか、窓の結露に気づいたときはすぐにふき取る等の対策をしましょう。もしフラットなどで暖房費が家賃に含まれているという方は、冬は1日中暖房をつけた状態で部屋をなるべく乾燥させるようにしましょう。 ロンドンでは除湿器を購入する 日本では加湿器がよく売れていますが、ロンドンでは除湿器がよく売れています。家の中に地下室や北向きの窓しかついていない部屋は、カビがよく生えるので除湿器を置いてカビ対策をしているからです。私もフラットの1階に住んでいるので除湿器を使っております。除湿器は、湿気を取り除いてくれると同時に洗濯物を乾かすのにも役立ちます。乾燥機は服に変なにおいがつくので、使わない人が多く部屋干しをする際に除湿器を使うと早く乾きます。お勧めの除湿器はこちらです。 カビがバスルーム以外の部屋で壁ではなく天井や床に生えてきた場合は、どこからか水漏れしている可能性があります。大家さんにすぐに連絡して見てもらいましょう。 カビがありえないところに発生するのがロンドンの怖さです。とにかく換気を徹底することです。カビは、敷金を失うだけではなく、病気の原因にもなりますので、カビ対策はしっかりやりましょう。

ラジエターがあまり温かくならない時の対処法

ロンドンの冬は寒く、寒い日にはマイナス2~5度ぐらいまで気温が下がる日もあります。ロンドンの住宅は通常セントラルヒーティングシステムでボイラーから供給されるあついお湯が、各部屋に設置されたラジエターに流れ込みラジエターがあたたまり家全体をあたたかくする仕組みです。ラジエターは下の写真のようなもので、通常は各部屋の壁に設置されています。 このラジエターはセントラルヒーティングが稼働しているときは、全体があつくなります。ボイラーで供給されるお湯の温度は変更できます。温度が低すぎでも部屋があまりあたたかくならないので、60℃ぐらいがちょうどいいのではないでしょうか。あまりあつくしすぎると子供が触って火傷したりするので、あまりラジエターのお湯の温度は上げないようにしましょう。 ラジエターですが、通常は各部屋に最低一つ、トイレ、バスルームにもそれぞれ設置されています。セントラルヒーティングが稼働しているときに、一度すべてのラジエターがしっかりくあつくなっているか確認してみてください。 あつくないラジエターを見つける 複数あるラジエターの一つは、ラジエターの下半分があつく、上半分はあまりあつくないという状態のものがあるはずです。これはラジエターの故障ではありません。空気がラジエターにたまっているだけです。セントラルヒーティングをしばらく使用していないと空気がラジエターに溜まりあついお湯が全体に行き渡らないという状態になります。この状態を放置しておくと、ラジエたターがなかなか部屋をあたためてくれず、その部屋だけ他の部屋より気温が低い状態になってしまいます。 解決方法は簡単 解決方法はいたって簡単です。ラジエターの側面についている四角いねじのような部分に専用の鍵を入れて時計と逆回りに回すと「プシュー」という音がして空気が抜けます。「プシュー」という音がしなくなるまで続けてください。水が出てきたら空気が全部抜けたということです。専用の鍵は、下記のリンクより購入できます。

賃貸物件のトラブル対処法

イギリスでは賃貸物件でのトラブルが日常茶飯事。トラブルの上位にあげれられるのは以下のとおりです。 水もれ 洗濯機の故障 ボイラーの故障 カビ(結露) 隣人トラブル それぞれの対処法について解説いたします。 水もれ 水もれですがこれは水漏れのタイプによって対処法が変わってきます。 水漏れのタイプ1自分の住んでいる家の中での水もれ。まず水漏れを見つけたら元栓を閉めて水の供給を止める必要があります。水漏れをそのままにすると被害が大きくなってしまいます。元栓を閉めたあとは家主に連絡しましょう。 水漏れタイプ2上階からの水漏れフラットなどの集合住宅に住んでいると天井から水がもれてくることがあります。上階のフラットのどこかで水がもれていてそれが下の階にもれてきています。上階の人が気づいていないこともあるのでその場合は上階の人に教えてあげないといけません。もちろんそのあとに家主にも連絡することは忘れずに。 洗濯機の故障 イギリスの洗濯機はけっこう簡単にこわれます。賃貸物件には安い洗濯機が置かれていることが多くなかでも「Insit」というメーカーの洗濯機はよく1年以内にこわれます。洗濯機がこわれたときは家主にすぐに連絡。 ボイラーの故障 ボイラーが故障するとお湯が使えなくなるだけでなく暖房も使えなくなります。すぐに家主に連絡して直してもらいましょう。ボイラーが古く交換が必要な場合は新しいボイラーがいつ届くかによりますが4、5日お湯と暖房が使えなくなる可能性もあります。夏場はなんとかしのげますが冬はボイラーが直るまでのあいだホテルなどに滞在しなければいけません。もちろん費用は家主もちとなります。 カビ イギリスの家は通気性が悪いのでカビがとても生えやすいです。カビが生えた場合はすぐに家主に連絡してください。カビを放置すると体にもよくありませんのでカビ除菌用の薬品かお酢でカビをふき取りましょう。 隣人トラブル 隣人トラブルでいちばん多いのは騒音です。ロンドンは家賃が高いので多くの若者が友達どうしてルームシェアをしています。遊び盛りの若者は週末に他の友達を家に招いて夜遅くまで大音量で音楽をかけたりして騒ぐことがあります。そんなときもすぐに家主に連絡してください。家主が隣の家主に連絡したりフラットの場合は管理会社に連絡して解決してくれることもあります。解決しない場合もありますが。 賃貸物件トラブルのまとめ お気づきの人も多いかと思いますが賃貸物件で問題が起きたときは自分で解決しようとせず家主にすべて報告することが大事なのです。もし自分で解決しようとして解決できなかった場合にあなたの家主は必ず「なんで私に連絡してくれなかったの」といわれるだけでなくその問題をあなたのせいにされてしまいます。あなたのせいにされるということはデポジット(敷金)を失くことにつながります。どんな小さな問題でも家主にこまめに報告しましょう。