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イギリス料理と聞いて、多くの人がまず思い浮かべるのは「美味しくない」という評判ではないでしょうか?イギリスの食事について語るとき、その理由のひとつとしてよく挙げられるのが、スーパーで手に入る食材のクオリティです。
日本のスーパーに並ぶ野菜や果物は、見た目が美しく新鮮ですが、イギリスのスーパーではそうはいきません。野菜はしなびていることが多く、肉も赤みが少なく、全体的に「新鮮さ」に欠ける印象があります。ロンドンや地方都市に住んでいる人なら、「食材選びの段階で、すでに料理の出来栄えが決まるのでは?」と思ったことがあるかもしれません。
しかし、そんなイギリスでも、あるジャンルの食品だけは間違いなく日本より美味しいものがあります。それが 乳製品 です。
イギリスの乳製品のクオリティが高い理由
イギリスの乳製品、特に ヨーグルトとチーズ の美味しさは、一度現地で食べると忘れられません。これは単なる思い込みではなく、いくつかの明確な理由があります。
1. 牛乳の質が高い
イギリスでは放牧酪農が主流であり、多くの牛が広大な牧草地でのびのびと育てられています。そのため、ストレスの少ない環境で育った牛からとれる牛乳は、濃厚でコクがあるのが特徴です。日本の一般的な牛乳と比べると、よりナチュラルな甘みを感じることができます。
2. 添加物が少ない
イギリスの乳製品は、基本的にシンプルな材料で作られています。特にヨーグルトは、砂糖を加えていない プレーンヨーグルト の種類が豊富で、日本のように甘みの強い加工品とは一線を画します。日本のヨーグルトが「人工的な味」に感じられるのは、この違いが大きく影響しているのかもしれません。
3. チーズ文化の違い
イギリスはヨーロッパの一員として、豊かな チーズ文化 を持っています。チェダー、スティルトン、レッドレスターなど、日本ではあまり馴染みのない種類のチーズが日常的に食卓に並びます。イギリスのチーズは熟成期間が長いものが多く、味わいが深いのが特徴です。
実際に食べ比べてみた!
イギリスに数年間住んだ後、日本に帰国したときに、改めて日本のヨーグルトとチーズを食べてみました。しかし、かつて大好きだった日本のヨーグルトが 「なんだか化学的な味がする……」 と感じてしまったのです。食感もどこか人工的で、自然な感じがしません。チーズも同様で、日本の市販のチーズはイギリスのものと比べると、風味が弱く、コクが物足りない印象でした。
結局、日本とイギリスどっちが美味しい?
もちろん、日本の乳製品にも美味しいものはありますし、国産の高級チーズやヨーグルトはイギリスに負けないクオリティのものもあります。しかし、 「手軽にスーパーで買える乳製品のレベル」 という点では、イギリスの方が圧倒的に高いと感じます。
一方で、イギリスの野菜や肉は日本に比べると新鮮さが劣ることが多く、結果として「イギリス料理は美味しくない」という評判につながっているのかもしれません。
まとめ
もしイギリスに住む機会があれば、ぜひ ヨーグルトとチーズを試してみてください! スーパーで売っている一般的なものでも、日本のものとは違う味わいに驚くはずです。
「イギリスの食事は美味しくない」と言われがちですが、それは すべての食材がダメ というわけではありません。乳製品に関しては、日本よりも恵まれた環境があり、そのクオリティの高さは間違いなく 世界レベル です。
次回イギリスを訪れる際には、ぜひスーパーの 乳製品コーナー に注目してみてください!
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