ロンドン最大の空港ヒースローの到着ゲートを抜けた後、「TAXIはこちらです。」的な案内を目にします。
空港前には英国のタクシーいわゆるブラックキャブが数十台の列を並べて、カモを待っています。
ブラックキャブ(後ろの扉が観音開きタイプ)は世界的に認知されていますが、今ブラックキャブの使用率がかなり低迷しています。
ブラックキャブは観光客向けのタクシー
日本から長時間のフライト後の時差ボケ、寝不足で疲労はピークに達しています。
思わずブラックキャブに飛び込んで、ホテルや自宅に直行したくなる気分はよくわかりますが、本当にブラックキャブでいいのでしょうか。
先週、日本から英国に戻ってきた際に荷物の受け取りで2時間ぐらい待たされたこともあり、思わずブラックキャブに乗り込んでしまいました。
運転手さんは、私がアジア人だとわかると、とても親切に重たいスーツケースを運ぶのを手伝ってくれ、優しい声でどちらまで行かれますか?と聞いてきました。
日本では空港待ちしているタクシーの運転手さんが荷物を運ぶのは当たり前ですが、英国ではあまりそんなことしてくれる運転手さんはいません、正しくは、いませんでした。
彼らにとっては死活問題なので、背に腹は代えられないということでしょう。
先に座席に腰を下ろして、運転手さんが荷物をトランクに入れるのかと思いきや、運転手さんが荷物を置いたのは私の座っている座席の足元でした。
確かにブラックキャブは後部座席部分がとても広く造られており、スーツケースの1つや2つは簡単に置けるようになっていますけども…
少し雲行きが怪しくなってきたなーと思いながらも、疲労には勝てず行き先を告げると、「あーよく知っている」みないた地理感ばっちり的なことを言った後に「郵便番号教えて」と言われました。
「え?」ってなりましたけど、郵便番号を告げるともくもくと携帯のナビに打ち込み始めました。
「結局ナビ使うんかい!ぜんぜん地理感ないやん」とツッコミを入れたかったが、とにかく自宅に早く帰りかったので、スルーして、そのまま出発進行しました。
「M25のルートでいいよね。」と言われたので、「それで」と返答しました。
時間帯は夕方の5時で帰宅ラッシュの時間でしたが、M25は経験上最短最速ルートだと知っていたので、そのまま安心してキャブのなかでうとうとと眠りに落ちてしまいました。30分ぐらいしたところで目が覚めて、周りを見渡したところキャブは想定外の高速道路から降りて下道を走っていました。
「えーーーーー!!!なんで高速降りた?」理解不能です。
念のためグーグルマップで高速の混み具合を確認したところ、渋滞の赤い線一切なし、というか通常より空いていました。
私も過去何度が車でヒースローから自宅に帰ったことがありましたが、ラッシュ時でも40-45分ぐらいです。
参考までにスマホでUberの所要時間を確認したところ47分と表示されていました。
結局、なんだかんだで1時間30分ほどキャブにゆられ、料金メーターを見たところ、なんと「140ポンド!!!」。
Uberなら80ポンド、空港タクシーを事前予約すれば70ポンド、安い時で60ポンドです。
もう2度とブラックキャブは使わないと心に決めた瞬間でした。
ブラックキャブはロンドン都心で半径2キロぐらいの異動には便利ですが、長距離はとにかく料金が高いので使わないのが賢明です。
都心で終電逃した場合で家までの足がないといった緊急時はブラックキャブを使うのは致し方ないと思いますが、それ以外はUberかBoltが安くて安心です。
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